今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、友情に厚い弁護士ギャンブラー「漆原 伊月(うるしばら いつき)」について解説します。
漆原伊月は作中で天堂・村雨の二人とタッグマッチで対戦したギャンブラー。
親友である牙頭とタッグを組み、感情を排した鉄壁のディフェンスで村雨を翻弄しました。
この作品では珍しく真っ当で幸福な結末を迎えることができた稀有なキャラクター。
本記事ではそんな漆原伊月のプロフィールや牙頭との過去、作中での活躍と話題となった私服のダサさを中心に解説してまいります。
「ジャンケットバンク」漆原伊月のプロフィール
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
基本プロフィール(年齢、誕生日、職業など)
年齢 | 34歳 |
誕生日 | 11月4日 |
身長 | 178cm |
体重 | 64kg |
血液型 | B型 |
趣味 | お菓子づくり |
好物 | みかん |
職業 | 弁護士 |
犯罪歴 | 無し |
危険度 | A- |
漆原伊月は作中に登場するギャンブラーの一人。
伊藤班の蔵木慎之介が担当権を保有し、作中では高校時代からの親友である牙頭猛晴とタッグを組み、主任解任戦の第一試合で天堂弓彦、村雨礼二と対戦しました。
外見は線の細い長髪の男性。
本業は弁護士で、初登場(132話)では酒気帯び運転で人をひき殺したクズ男を無罪にするほどの優秀さを見せていました。
「人生はくじ引き」で、そんなもので決まってしまう人間には等しく価値が無いと考える虚無的な思想の持主。
ただそう口にはしながらも、漆原が弁護し無罪にしたクズ男は、漆原がドアを閉め損ねたことが原因の一つとなって死亡しており(クズ男がシートベルトをせず、飲酒していて注意されても助手席で騒いだせいで車から落ち、車にひかれた)、心の奥底ではそうした自分の価値観を否定している様子が垣間見えていました。
強さ:感情を排し謙虚に戦う実力者
漆原伊月は「1/2ライフ」ランク(四段階で上から二番目)のギャンブラー。
極めて優秀な頭脳の持ち主でありながら決して慢心することなく戦いに臨むことが出来る謙虚なメンタリティの持ち主です。
人生の不条理さを思い知っているからこそ、運を言い訳にしないようどんな時でも徹底的に考え続けることができ、油断から足元を掬われることがありません。
個としての実力は対戦した村雨や天堂には劣るものの、相棒の牙頭に全幅の信頼を寄せ自分は防御に徹することで、余計な感情を排してゲームをプレイすることが可能。
それにより当初、村雨は彼らの感情を読むことが出来ず苦しめられていましたが……
「ジャンケットバンク」漆原伊月と牙頭猛晴
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
漆原伊月と牙頭猛晴は高校時代からの親友です。
冷静な漆原と粗暴な牙頭は一見正反対ですが非常に相性が良く、出会った頃は互いの夢を心から応援し合う理想的な関係でした。
しかし大学受験の際、漆原がライバル視していた上杉という男が、飲酒運転をしていた車に引き殺されたことが切っ掛けで、漆原は次第に「善人が死ぬのも悪人が助かるのも理由がない」「人生はくじ引きで誰にも価値なんてない」と虚無的な思想に陥っていきます。
同時に牙頭も実業家として成功する一方、周囲に集まるのは下らない人間ばかりで絶望していきます。
そんな中でも、二人は互いに互いのことだけは親友として大切に思っていましたが、それを口にすることもできず、間違え続け、人生に倦んで賭場までやってきてしまいました。
「ジャンケットバンク」漆原伊月は私服がダサい
コミックス16巻のおまけ漫画では漆原伊月の私服のセンスが致命的にダサいことが明かされています。
それまで牙頭は漆原の私服のダサさに気づいていたものの、遠慮して指摘することができず、仕事用のスーツだけは牙頭がコーディネートしてまともな物を着せていました。
しかし私服に関しては至るところに謎ファスナーや意味のないベルトがついたゴテゴテのものを好んでおり、とんでもないことになっているそう。
そのダサさは「上京したての天狗」「盗品を盗んだ順に着ているのかと思った」「懲役(執行猶予なし)20年」など散々な評価を受けています。
とにかくファッションに疎い上にセンスがなく、放っておくと仕事用のスーツまで宇宙人みたいな色のスーツを選ぼうとしたり、牙頭に色々気を揉ませていたようです。
「ジャンケットバンク」漆原&牙頭 VS 天堂&村雨
「ピーキー・ピッグ・パレス」
漆原伊月は牙頭猛晴とタッグを組み、天堂弓彦・村雨礼二と、宇佐美班と伊藤班の主任解任戦の第一戦で対戦します。
ゲームは「ピーキー・ピッグ・パレス」。
このゲームは「オオカミ」と「藁」「木」「レンガ」のブタという四種のカードを出し合って、互いに労働ブタを奪い合い、先に6匹のブタを集めて宮殿を完成させた方が勝利、というもの。
ブタを1匹失うごとに酸素濃度が低下していき、手持ちのブタを全て失うと酸素濃度は即死レベルまで低下してしまいます。
細かいルールは色々ありますが、ゲームのキモはタッグで敵からブタを奪って宮殿を完成させる攻撃係と、味方を守り敵の攻撃を失敗させる防御係を分担し、仲間と連携することにありました。
村雨の思いやり覚醒
ゲーム序盤、牙頭猛晴が攻撃、漆原伊月が防御と鉄壁のコンビネーションを見せる二人に対し、天堂弓彦と村雨礼二のコンビは天堂の奇行が目立ちバラバラ。
しかも漆原と牙頭は互いに役割を明確にすることで余計な感情を排してゲームに臨んでいたため、村雨は彼らの手を読むことができません。
村雨にとって苦しい展開が続きますが、追い詰められた村雨は覚醒し、他人の気持ちを思いやることができるようになります。
そして漆原と牙頭が実は互いに相棒を守ることを最優先としていることに気づき、二人の手を読めるようになったことで一気にゲームは村雨と天堂がリードしていきました。
天堂の恩赦(その後)
その後、村雨と天堂はいつでも勝負を決めることができましたが、何故か天堂は決着を引き延ばし、漆原と牙頭を追い詰めます。
そしてついには二人の内どちらか「藁の家のブタ」を出した方が死ぬという局面に追い込み、自分と親友の命を天秤にかけさせる天堂。
そこで漆原と牙頭は自分たちにとって本当に大切なものに気づき、二人ともが親友を掬う為「藁の家のブタ」を出します。
それを見た天堂は、
「悔い改めたのならば良し!」
と二人に恩赦を示し、村雨を攻撃することで誰も殺すことなくゲームを決着させたのでした。
その後、戦う理由(=死にたがっていた)を失った漆原と牙頭はギャンブルから足を洗い、真っ当な世界に戻っていったことが示唆されています。
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