今回は魔物食という異色のテーマを扱う人気作「ダンジョン飯」から、作中に登場する種族の一つ「ドワーフ」について解説します。
ドワーフとはファンタジーでは定番の、小柄ながらパワフルで鍛冶が得意な種族。
コミュニティーの結束が強い一方、一度そこからはぐれると容赦がないなど、やや付き合いの難しい種族でもあります。
本記事ではドワーフの特徴(平均寿命・身長)や種族特性、コミュニティーの特徴や名前の付け方などを中心に解説してまいります。
「ダンジョン飯」ドワーフとは?
基本プロフィール(身長・寿命・成人など)
平均身長 | 男性 | 135cm |
女性 | 125cm | |
平均寿命 | 200歳(人間・長命種) | |
成人年齢 | 40歳 |
ドワーフとはファンタジーでは定番の背の低いずんぐり体型の種族。
小柄ではありますが非常に頑健でパワフル、多くの者が立派な髭を生やしているのが特徴です。
ちなみに女性も髭は生えるそうですが伸ばすのは一般的ではなく、作中に登場した女性のドワーフは皆髭を剃っていました。
頑固で職人気質、一つの物事に凝る性格の者が多いものの、その執着の方向性は人それぞれ。
鉱物や鍛冶に興味を持つ者が一般的ですが、金を稼ぐことにしか興味のない守銭奴や、魔物食を探求する変人も存在します。
種族特性:力が強くて鍛冶が得意
ドワーフは鉱物への造詣が深く、扱いにも長けていて鍛冶が得意な者が多い種族です。
他種族がドワーフの特徴を挙げる時、一番に挙がるのが「鍛冶に長けている」というもの(実際には、鍛冶のできないドワーフもいます)。
また肉体的には小柄ながら非常に頑健でパワフル。
ドワーフの筋力は大柄なトールマンを上回り、作中ではとても優秀な戦士として活躍しています。
一方で持久力には欠けているため防具は軽装で、一般的なファンタジーのように重い鎧を着こんだドワーフというのはほとんど見かけません。
魔力は少なく魔法の扱いは苦手。
鉱山など地中で活動することが多いためか三半規管が鋭く方向感覚に優れていますが、転移術などによる酔いが酷いという弱点もあります。
「ダンジョン飯」ドワーフの登場人物
物語の舞台であるメリニ(島)はドワーフの多い東方大陸に隣接しており、作中には多くのドワーフが登場しています。
ただその大半はモブとしての登場で、実際に名前の有るドワーフの登場人物はさほど多くありません。
センシ
ライオス一行の一員で魔物食を探求する変人。
実はドワーフの中では耽美系のビジュアルであったことが判明する。
ナマリ
ライオスたちの元仲間の女戦士。
父親が金を持ち出して逃げたせいでドワーフ社会で村八分にされている。
ダイア
カブルー一行の女戦士。
迷宮の守り人の一族に生まれたが、その使命に疑問を抱き家を飛び出してきた。
ギリンの鉱夫団メンバー
昔、センシが所属していたはぐれ者の鉱夫団。
ドワーフのメンバーは、ギリン、ブリガン、トタン、インバー。
裏島主
島を裏で牛耳るドワーフで人徳も影響力も表の島主以上。
ダイアの従兄弟叔父にあたる。
「ダンジョン飯」ドワーフの社会
ドワーフは血縁関係による絆が深く、独特のコミュニティーを形成しています。
ドワーフのコミュニティーの結束は非常に強固ですが、自分たちの目の届かない国家組織には懐疑的。
国を挙げて一丸となろうという意識がなく、国から命令がきても平気で無視したりします。
コミュニティーは基本的に地方の集落ごとに形成され、ある程度の規模があるコミュニティーでは身分や階級が生まれた決定されます。
階級はコミュニティーを強固で円滑にしますが、時には亀裂を生み、はぐれ者が生まれることも。
そしてドワーフの社会は、そうしたはぐれ者にとにかく容赦がなく、一度はぐれてしまうと職に就けない、家が借りれない、物が買えないなど非常に面倒。
センシもナマリもダイアも、氏族から追放された(あるいは飛び出してきた)ドワーフなので、程度の差はあれドワーフ社会では相応に苦労しています。
「ダンジョン飯」ドワーフの名前の付け方
ドワーフの名前の付け方はちょっと独特。
先に述べた通り、ドワーフは生まれたコミュニティーでの繋がりが非常に強いため、出身地が冠として用いられます。
センシであれば、フルネームは「イズガンダのセンシ」。
これはセンシの出身地がイズガンダという街であることを意味します。
ちなみにナマリは「カーカブルードのナマリ」、ダイアは「サデナのダイアモンド」がフルネームです。
名前は鉱物にちなんだものが付けられることが多いそう。
「センシ」はドワーフ語で「探求者」を意味する言葉ですが、この単語が共通語に取り入れられた際に意味が変化し「戦士」になったと言われています。
「ダンジョン飯」ドワーフと他種族
ドワーフとエルフは仲が良くありません。
古代種族は今よりずっと高度な文明を築いており、その中でも特に勢力が大きかったのがドワーフとエルフ。
両種族は全面戦争を引き起こし、迷宮を生み出し、世界に大きな被害をもたらしたと言われています。
作中ではあからさまに険悪な関係というわけではありませんが、子供に読み聞かせる童話などでは互いの恐ろしさが語られているそうです。
一方で、ドワーフと仲が良いのがノーム。
ノームは見た目も文化も生活圏もドワーフと近しく、エルフとの全面戦争時にはドワーフ側について戦ったそうです。
またノームはドワーフとの間に子供をもうけた場合、その子供は子孫を残せることが分かっています。
ちなみに、子孫を残せるかどうかは不明ですが、ドワーフの男性はハーフフットの女性から人気があるようで、チルチャックの次女と三女は独身ドワーフのセンシに反応していました(まあ、あの二人はライオスにも反応していたのでかなり何でもありのようですが)。
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