今回はヤンマガ本誌で連載中の図書館お仕事コメディ「税金で買った本」から、一般図書係のチーフ「吉沼 寛一(よしぬま かんいち)」について解説します。
吉沼寛一は主人公の石平くんたちが働く図書館の男性正規職員。
一般図書係で石平くんや早瀬丸さんの直属の上司にあたるのですが、とにかく逃げ腰で事なかれ主義。
どんな職場にも必ず一人はいそうなリアルなおじさんです。
本記事ではそんな吉沼寛一のプロフィールや登場話、人間関係を中心に解説してまいります。
目次
「税金で買った本」吉沼寛一のプロフィール
引用元:【公式】税金で買った本
基本プロフィール
吉沼寛一(以下、吉沼さん)は主人公の石平くんたちが働く図書館の男性職員です。
年齢は50代。
白髪に眼鏡の優しい顔立ちのおじさんで、図書館の現場仕事ながらいつもワイシャツにネクタイをきちんと締めています。
性格は温厚で人畜無害。
ただ厄介事の対応は苦手で、何かあった時の発言はとにかく逃げ腰。
どこの職場にも一人はいそうな、いい人なんだけど頼りなくて出世できないタイプのおじさんです。
名前は小説家の吉村萬壱から。
一般図書係のチーフ
吉沼さんは一般図書係のチーフを勤める正規職員。
一般図書係には早瀬丸さん、梨原さん、松浦さん、茉莉野、山本さん、畑中さん、卯木さんらが所属していて、吉沼さんは彼女らの直属の上司にあたります。
正規職員ということは図書館以外の役所や部署に配属されることもある普通の市の職員。
図書館の仕事をずっと続けているというわけではない筈ですが、吉沼さんは司書資格を持っていて、図書館の現場での経験も豊富なのだそうです。
「税金で買った本」吉沼寛一の登場話(何話)
マンガでわかる最高の会議(21~23話)
吉沼さんは基本的に脇役で、今のところ吉沼さんがメインの話はありません。
吉沼さんの初登場は21~23話で描かれた「マンガでわかる最高の会議」(実際に吉沼さんが登場したのは22~23話)。
選書会議の場で漫画の所蔵基準を巡ってバチバチやり合う角野さんと梨原さん。
今村さんと白井は会議を滞りなく進めるため事前に根回しを行います。
本来なら上位者である椎名係長が上手くコントロールすべきですが、あいにく椎名係長は選書会議当日は出張で不在。
困った二人が頼ったのが一般チーフの吉沼さんでしたが、
「俺あの二人とめられる自信ないよ~」
「やるだけやるけど期待しないでェ」
と逃げ腰。
案の定、吉沼さんの仕切りではおさまらずバチバチやり合う角野さんと梨原さん。
それでも何とか今村さんの根回しで選書会議が決着すると、司会をしていた吉沼さんはそそくさと会議を終わらせ逃げていきました。
公務員白書(32~34話)
吉沼さんが再登場したのは茉莉野の初登場エピソードである「公務員白書」。
33話で早瀬丸さんが茉莉野の直属の上司である吉沼さんに、茉莉野の問題行動を指摘しています。
ただ吉沼さんは、
「う~ん 困った人だねぇ」
「俺からも軽く言ってはいるんだけど……」
と茉莉野に対ししっかりとした指導ができていない模様。
梨原さんが「もっとガツンと言ってやってよォ」とツッコんでいましたが、まさにその通りですね。
34話で一応、茉莉野を窘めてはいましたが、茉莉野には全く響いていない様子でした。
その後も、吉沼さんは折々にちょい役として登場してはいますが、今のところこれと言った彼メインのエピソードはありません。
「税金で買った本」吉沼寛一の人間関係
吉沼さんは基本的に人畜無害であまり誰かと濃い繋がりがあるキャラクターではありません。
一応、現場が分かっていて害のない年長者ということもあり、何かあれば早瀬丸さんや白井、今村さんから相談されていますが、それに対して具体的な解決策を提示できたことは一度もありません。
また椎名係長は吉沼さんから見れば年下の上司。
今のところ作中で直接の絡みはありませんが、両者は特に関係性が悪いわけではないようです(むしろ椎名係長に頼り過ぎ?)。
直属の部下である茉莉野に対しては、彼女が転勤してきた直後は注意や指導をする描写もありましたが、物語が進むにつれて絡みが減少。
別に茉莉野が吉沼さんを舐めているというわけではないものの、指導しても改善しない茉莉野は吉沼さんの手に負えないということなのでしょう(あるいは単純に上に面倒を放り投げたか?)。
「税金で買った本」吉沼寛一は逃げ腰
吉沼さんはとにかく逃げ腰なキャラクターです。
厄介事、トラブルを前にすると部下の前でも平気で「自信ないよ~」「期待しないでェ」とか言っちゃうタイプ。
いい人なんですけど、絶対に出世できないしさせてはいけないタイプの人です。
大きな問題があると椎名係長あたりに「どうにかして~」と丸投げしている模様。
茉莉野の教育なんかは本来、吉沼さんが責任を負うべき問題なのですが、その辺りの負担はほぼ椎名係長に押し付けられている形です。
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