【推しの子】吉祥寺頼子先生~”かぐや様”にも登場した人気漫画「今日は甘口で(今日あま)」作者、その刺さる名言など~

 今回は原作・赤坂アカ、作画・横槍メンゴの豪華タッグがヤングジャンプで連載中の人気作【推しの子】から、人気少女漫画家「吉祥寺 頼子(きちじょうじ よりこ)」先生について解説します。

 吉祥寺頼子先生は作中でドラマ化もされた人気漫画「今日は甘口で(通称:今日あま)」の作者。

 漫画家とは思えないほどの常識人かつ人格者で、作中では周囲の様々な問題に振り回されながらも、常に”大人”として振舞い続けていました。

 ファンの間ではその刺さる名言でも話題となった吉祥寺先生。

 本記事ではそんな先生のプロフィールや人間関係、漫画「今日あま」の概要などを中心に解説してまいります。

【推しの子】吉祥寺頼子のプロフィール

基本プロフィール

 吉祥寺頼子先生は第2章・芸能界編、第5章・2.5次元舞台編で登場した人気少女漫画家。

 代表作は既に完結済みの少女漫画「今日は甘口で(通称:今日あま)」で、作中ではこれが有馬かな主演でドラマ化されています。

 見た目は童顔眼鏡の若々しい女性ですが、年齢は不詳。

 その漫画家としての経歴や、アクアや有馬たちの年齢を聞いて「わっか……死にたくなってきた……」と絶望していたことから、実年齢はかなりイッテいるものと思われます。

 変人のイメージが付きまとう漫画家としては珍しいほどの人格者。

 作中では周囲に振り回されながらも常に”大人”として振舞い続けていました(ただし飲兵衛)。

 声優は伊藤静さんが担当。

「今日は甘口で(今日あま)」とはどんな話?

 では吉祥寺頼子先生の代表作である「今日は甘口で(今日あま)」とはどんな話なのか?

 「推しの子」内では断片的にしか触れられていませんが、この作品は赤坂アカ先生が以前連載していた「かぐや様は告らせたい」にも登場し、その概要が語られています。

 

 主人公は過去に親に毒殺されかけ、以来缶詰やサプリメントしか食べられなくなってしまった人間不信の女の子。

 そこに口の悪い男の子が転校してきて、彼との恋愛を通じて徐々に人間としての温かみを取り戻していくという物語です。

 しかし実はその男の子は重い病気で物語終盤に死んでしまいます。

 最終回では亡き彼が作り置きしたカレーを恐る恐る主人公が食べ「あまくち」と言って涙を流し完結、という流れ。

 

 ちなみにドラマでは男の子がストーカーから主人公を庇い、対決した回が最終回として描かれていましたから、ドラマ化されたのは原作の一部分のみのようです。


【推しの子】吉祥寺頼子と「今日は甘口で」ドラマ化

ドラマを有馬かなとアクアに救われる

 完結後、ドラマ化された「今日は甘口で」ですが、その評判は控え目に言って最悪でした。

 そもそもの裏事情として、顔の良い若手役者を宣伝するために制作されたドラマ。

 プロデューサーもドラマの出来には興味がなく、主演の有馬かなを除けば、周囲の役者は演技に興味すらないとんでもない大根役者ばかりでした。

 必然、有馬も周囲から浮かないよう抑えた演技をせざるを得ません。

 それでも何とか少しでも良い作品にしようと有馬が助けを求めたのがアクアでした。

 アクアは有馬の紹介でドラマ最終回でヒーローと対決するストーカー役として出演。

 ほんの短いシーンでしたが、アクアの怪演によって有馬の魅力が引き出され、最終回は原作ファンも納得の仕上がりとなりました。

 

 そしてこの最終回はファンだけでなく原作者の吉祥寺先生をも救うことになります。

 大失敗となったドラマの出来に悔しい思いをしながら、ドラマ化なんてこんなものだ、期待してはいけないと自分に言い聞かせ続けていた吉祥寺先生。

 しかし最終回を見て、先生はこのシーンが見れただけでもドラマ化を受けて良かったと涙を流すことに。

 ドラマの打ち上げでは、このドラマは有馬の演技で支えられていたと有馬に感謝し、第5章の2.5次元舞台編では有馬やアクアと再会に喜びを露にしていました。

作品を滅茶苦茶にした鳴嶋メルトには厳しい目を向けるが……

 基本的に誰にでも分け隔てなく優しく接する吉祥寺先生ですが、作中で唯一彼女が厳しい目を向けていたのが鳴嶋メルト

 ドラマ「今日あま」で有馬の相手役を務めた少年です。

 ドラマの時の彼は演技にまるで興味がない、酷い大根役者。

 吉祥寺先生にとっては自分の作品を滅茶苦茶にした戦犯です。

 メルトを直接責める事こそありませんでしたが、吉祥寺先生はメルトにだけは常に塩対応。

「なんで……」
「人が魂削って作った作品に」
「下手な人を使うんだろう」

 2.5次元舞台編でメルトと再会した時も、舞台上の彼に世界一厳しい目を向けていました。

 

 そしてメルトも自分がドラマを滅茶苦茶にしてしまったことを後になって理解し、ずっとそのことを悔やんでいました。

 ドラマ以降ずっと演技に向き合い、まだまだ未熟ながらも努力を続けてきたメルト。

 2.5次元舞台編はそんな彼の努力に吉祥寺先生が審判を下す場でもあります。


【推しの子】吉祥寺頼子と鮫島アビ子

 吉祥寺頼子先生と、2.5次元舞台編で登場した鮫島アビ子先生は、漫画家としての師匠と弟子の関係にあります。

 元々アビ子先生は吉祥寺先生が「今日あま」を連載していた時のアシスタント。

 アビ子先生にエンタメを叩きこんだのが吉祥寺先生で、アビ子先生は吉祥寺先生を今でも慕っています。

 ただアビ子先生はさくっと週刊連載が決まってプロデビュー。

 トントン拍子で売れっ子になり、2.5次元舞台編で舞台原作として取り上げられた「東京ブレイド」は累計5000万部を売り上げる大ヒットとなりました。

 売上では既に抜かれてしまったこともあってか、吉祥寺先生はアビ子先生に若干遠慮しがち。

 ただそれ以上に、自分を慕ってくれるアビ子先生を可愛く思い、彼女の味方でありたいと考えています。

 2.5次元舞台編では作品を思うがあまり暴走するアビ子先生に真っ向からぶつかり、師匠としてその道を正すことになります。

【推しの子】吉祥寺頼子の刺さる名言

 それでは最後に、ファンの間で人気の吉祥寺先生の刺さる名言を紹介して、シメとさせていただきます。

「基本的に週刊連載って」
「人間のやる仕事じゃないから!」
「脳を週刊用にチューンナップ」
「された兵士がやる仕事だから!」

 現在は月刊連載で若干余裕のある吉祥寺先生。

 かつては週刊連載も経験したことがあるんでしょうね。

 リアルの漫画界でもしばしば話題となる根深い問題を突いています。

「漫画家はこだわり強くて」
「社会性に著しく欠けてる人」
「多いから」

 そうなんだろうけど……漫画家本人が言うと重いですねぇ。

「出来ることなら」
「愛を持って」
「キャラに触れてほしい」
「キャラは自分の子供」
「みたいなものなんだからさ」

 そして漏れ出る作品への想い。

 ドラマに関しては口には出さないまでも色々思う所があったようです。

 そしてアビ子先生との舌戦の一部を抜粋。

「作品のクオリティ人質にして」
「真っ当なコミュニケーション」
「から逃げてるだけじゃないの?」

「自分が打率3割程度なのに」
「他人の仕事には常に」
「名作求めるなんて虫の良い話!」

「でも悪いけど私の方が」
「面白い漫画描いてっから!」

 ……なんか、赤坂先生の本音とか溜まってるもんが漏れ出てないか?

【推しの子】キャラクター一覧

 



コメント

  1. 立石愛菜 より:

    かなちゃんが泣くシーンがとても幻覚でいいです。

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