今回は「ジャンプ+」で連載中の大人気作品「SPY✖FAMILY(スパイファミリー)」から、未来予知の能力を持つ愛犬「ボンド」について解説します。
スパイファミリーは互いに秘密を抱えた家族が、仮初の家族を維持するために奮闘するアクションコメディです。
ボンドはプロジェクト<アップル>という研究によって偶然に生み出された超能力犬。
作中ではフォージャー家の一員となり、超能力少女アーニャの相棒として活躍しています。
本記事ではボンドの能力や過去、プロフィール(犬種など)を中心に、その魅力を語っていこうと思います。
「スパイファミリー」ボンドのプロフィール
基本プロフィール(年齢、犬種、名前の由来、声優など)
年齢 | 不明 |
犬種 | 不明(作者はグレート・ピレニーズを参考としたとのこと) |
名前の由来 | 「スパイ大戦争」の主人公より |
体高 | 1m弱くらい |
出身 | プロジェクト<アップル> |
職業 | 飼い犬 |
所属 | フォージャー家 |
好きなもの | ロイドが作ってくれたご飯 |
嫌いなもの | ヨルが作ってくれたご飯 |
声優 | 松田健一郎 |
ボンドはフォージャー家の愛犬であり、アーニャの相棒。
未来予知の能力を持つ超能力犬ですが、そのことを知るのは心が読めるアーニャだけとなっています。
白いふかふかの毛を持つ大型犬で、犬種については不明ですが作者の遠藤先生はグレート・ピレニーズを参考に描いているそうです。
ちなみにグレート・ピレニーズはオスの成犬なら体重50kgを超える本当に大きな犬ですよ。
元々はプロジェクト<アップル>という研究によって生み出された実験動物であり(詳細は後述)、母体となった研究が頓挫し、テロに利用されそうになっていたところフォージャー家と出会い、アーニャの懇願によってフォージャー家の一員に。
ちなみに名前はアーニャの大好きなアニメ「スパイ大戦争」の主人公、ボンドマンから名づけられました。
フォージャー家での立ち位置(アーニャ、ロイド、ヨルとの関係)
ボンドはアーニャが懇願して飼ってもらった経緯もあり、フォージャー家では基本的にアーニャと行動を共にしています。
作中ではボンドがアーニャをその背に乗せて走ったり、枕となって一緒に眠ったりと、非常に微笑ましい光景が見られます。
また、その体格を活かしてアーニャのボディーガード役を担うこともありますね。
アーニャ以外ですと、ボンドは家長のロイドによく懐いています。
それは単純に自分のことを大切にしてくれる人間だということもありますが、それ以上においしいご飯を食べさせてくれる(料理上手な)存在だというのが大きいでしょうね。
一方で、ヨルには懐いていないというわけではありませんが、その壊滅的な料理の腕前を警戒され……
ちなみに公式ファンブックで判明した懐いている順番は、アーニャ→ロイド→フランキー→ヨル
「スパイファミリー」ボンドの能力と過去
プロジェクト<アップル>の実験動物として生まれた過去(8号)
先にも少し触れましたが、ボンドはプロジェクト<アップル>と呼ばれる研究で、実験動物として生まれた存在です。
プロジェクト<アップル>とは、東国の旧政権下で行われていた人為的に知能の高い生物を生み出す研究のこと。
そこでボンドは「8号」と呼ばれ、薬物を投与されたり電流を浴びせられたり酷い扱いを受けていました。
最終的には動物たちを軍事転用しようと目論んでいたようですが、研究成果は芳しくなく、旧政権が転覆したこともあって研究は頓挫。
ボンドを含めた動物たちは闇に流されてしまいました。
なお、プロジェクト<アップル>に関しては研究チームの一部が残存し、密かに研究を続けているようです。
未来予知の能力を持つが、そのことを知るのはアーニャだけ
あくまで「知能の高い動物」を生み出すために行われていたプロジェクト<アップル>ですが、その副産物としてボンドは「未来予知」の超能力を獲得しています。
ボンドの見る未来は確定したものではなく、行動によって変えられる未来。
非常に便利な能力ですが、犬であるボンドではできることに限界があり、また他人に未来を伝えることもできません。
そもそもボンドが未来予知ができることを周囲の人間は知らないんですよね。
その唯一の例外が、超能力で人の心を読むことができるアーニャ。
アーニャはボンドが見た未来を理解して、彼と共にその未来を変えるために行動することができる最高のコンビなのです。
……まあ、それでも大型犬と幼女じゃ、できることには限界があるんですけどね。
「スパイファミリー」ボンドはここがかわいい
ボンドとアーニャは最高のコンビ(その出会いと活躍)
ボンドとアーニャの出会いは、保護センターで行われていたペットの譲渡会でした。
何故かフォージャー家のことを思い浮かべていたボンドに興味を持ったアーニャはこっそり彼の後を追いかけます。
するとそこにいたのはボンドを含めたたくさんの犬たちと、排外主義学生グループ。
実はこの犬たちはプロジェクト<アップル>から流れた実験動物で、学生グループに爆弾犬として利用されようとしていました。
学生グループに見つかったアーニャは彼らに捕まりそうになりますが、そこでボンドが紐を引きちぎってアーニャを救出、その場を脱出します。
ボンドの心を読み、彼が未来予知の能力を持っていることを知ったアーニャ。
そしてロイドが排外主義学生グループが仕掛けた爆弾により死んでしまうことを予知したボンドは、アーニャとのコンビでその未来を回避することに成功したのでした。
その後、学生グループは捕まり、実験動物たちはWISEに引き取られることになりますが、
「このいぬさんかってくれなきゃ」
「アーニャぐれてがっこうやめる」
アーニャはボンドを飼いたいと懇願。
かくしてボンドはフォージャー家の一員となったのでした。
実験動物として虐待されながら、危険も省みず人々を守る優しい心
ボンドの最大の魅力は、その優しい心です。
彼は生まれてからずっと研究者たちに虐待されており、普通であれば人間のことを嫌いになってもおかしくありません。
しかしボンドは人々を救うためにその身を挺して奮闘しています。
彼が見た危険な未来を理解できるのはアーニャしかいませんから、例え誰かのために奮闘しても大抵の場合は誰にも理解されず、おかしな行動をしていると怒られることさえあります。
それでも人間のことを好きでいてくれて、人間を守ろうとしてくれるボンドに対しては、本当にありがとうという他ないですね。
今後は彼の理解者であるアーニャと、そして彼を家族として大切に思うロイドとヨルと共に、できるだけ幸せな時間を過ごして欲しいと願うばかりです。
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