今回は「ジャンプ+」で連載中の大人気作品「SPY✖FAMILY(スパイファミリー)」から、ヨルが所属する暗殺組織「ガーデン」ついて解説します。
ガーデンとは東国(オスタニア)に仇なす国賊を粛清する非公式の暗殺組織。
作中ではWISEのようなプロの諜報組織をもってしてもその実態を捉えることができず、都市伝説としか認識されていません。
政府にも従わずただ理念に基づき国を守る独立組織。
本記事ではそんなガーデンの概要やメンバー、他組織(WISE、秘密警察)との関係を中心に解説してまいります。
「スパイファミリー」ガーデンとは?
引用元:スパイファミリー展【公式】
ガーデンとはヒロインのヨル(いばら姫)が所属している東国(オスタニア)の暗殺組織です。
その存在は巧妙に隠蔽されており、ロイド(黄昏)たちWISEのようなプロの諜報組織でさえ、尻尾を掴むどころか都市伝説のようなものだろうと実在を疑っています。
彼らの目的は国に仇なす国賊を粛正すること。
現在の東国の前身である帝国の時代から存在する組織で、政府ではなく国家そのものに忠誠を誓っています。
マフィアなどから依頼を受けることもあり、国家公認の組織ではなく独自の理念によって動く独立組織であることがうかがえます。
「スパイファミリー」ガーデンの元ネタ(モデル)
ファンの間でガーデンの元ネタ(モデル)とされているのが「アサシン教団」「秘密の園伝説」「マーダー・インク」が挙げられています。
まずアサシン教団は中世ヨーロッパで猛威を振るったイスラム教の一派が元になって作られた暗殺教団。
最近だとFGOで有名なアレですね。
また秘密の園伝説は、山中に秘密の庭園を築いた老人が連れてきた若者を調合した薬で楽しませ、再び楽園へ招く見返りに使命を与える、という内容で、こちらも中世ヨーロッパに広まった伝説。
後にこれがアサシン教団の伝説と混じっていたとされます。
スパイファミリー作中ではガーデンの本拠として見事な庭園が登場しており、この秘密の園伝説がモデルの一つとなっていることは間違いないでしょう。
また1900年代前半にアメリカで活動していたプロの殺し屋集団マーダーインクも影響を与えていると考えられ、伝わっている殺し屋のエピソード(例:依頼を電話で受け付ける、アイスピックで心臓を一突き)のいくつかはヨルの描写に似通ったものが存在します。
「スパイファミリー」ガーデンのメンバー
店長
引用元:少年ジャンプ+
組織の長は「店長」と呼ばれている不気味な男。
暗殺の仕事は基本的に彼が選定し受け付け、そこから「部長」を通じて「剪定者」と呼ばれる暗殺者に伝えられます。
穏やかな人柄で感情を表に出すことはほとんどありませんが、突然腕試しと称してヨルに襲い掛かったり、暗殺組織の長らしい底知れない存在です。
恐らく戦闘能力も相当なものなのでしょうね。
普段は庭師のように振る舞い庭園の手入れを行っていますが、彼にとって暗殺とは世界という庭園から害虫を駆除するようなものであるようです。
部長(マシュー・マクマホン)
店長と各暗殺者の間を取り持つ中間管理職的存在。
メンバーからは「部長」と呼ばれており、名前はマシュー・マクマホン。
普段はヨルの偽造身分における上司として市役所で働いています。
既婚者ですが奥様は一般人で、ガーデンの活動については一切知らされていません。
冷徹な暗殺者としてヨルを指導する一方、仕事終わりにヨルが家族と過ごせるよう取り計らう面倒見の良い一面も持ち合わせています。
剪定者
ヨル(いばら姫)
弟切
ギンビー
アザミ
ガーデンでは暗殺者を「剪定者」と呼んでおり、それぞれ草花にちなんだコードネームが付けられています。
メンバーの全容は不明ですが、過激で好戦的な「弟切」、毒の専門家で幼い見た目をした女性の「ギンビー」、この他に名前だけですが「アザミ」という存在がいることが語られています。
「スパイファミリー」ガーデンと秘密警察(SSS)
ガーデンとユーリたちが所属する秘密警察(SSS)は同じ東国の組織であり、国防という一点において目的は一致していますが、必ずしも一枚岩というわけではありません。
秘密警察(SSS)内においてもガーデンの存在を知る者は限られており、トップのヴィルカー局長らごく僅か。
目的が合致すれば秘密警察からの依頼(正確には秘密警察を通じて政府から回ってきた依頼)を受けることもありますが、権力争いには興味がないと大抵断っています。
秘密警察(SSS)からするとガーデンは懐古主義の怖い組織で、敵対するつもりこそないものの、できれば関わりたくない存在のようです。
実際、政府の意向に従わない非公式の暗殺組織とか、秘密警察(SSS)からしたら厄介者以外の何者でもないでしょうしね。
「スパイファミリー」ガーデンとWISE
ガーデンとロイドたちが所属する西国の諜報組織「WISE」は、潜在的な敵対関係にある組織です。
ガーデンはスパイやスパイに情報を売る売国奴を暗殺の標的としており、敵国のスパイであるWISEはまさにその対象。
今のところ互いにその存在を掴み切れていないこともあって、直接的な衝突には至ってはいませんが、今後の展開次第で両組織がぶつかり合うことになる可能性は大いにあります。
そうなれば当然、ロイドとヨルも戦わざるを得なくなり、フォージャー家は分裂必死。
実際にそうなってしまうのか、あるいはそうならないように事情を知るアーニャが立ち回ることが出来るのか……本当に世界の平和は一人の少女に託されているのかもしれませんね。
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