今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、友情に厚い強面ギャンブラー「牙頭 猛晴(がとう たけはる)」について解説します。
牙頭猛晴は作中で天堂・村雨の二人とタッグマッチで対戦したギャンブラー。
高校時代からの親友である漆原伊月とタッグを組み、鉄壁のコンビネーションで主に村雨を苦しめました。
作中では珍しい幸福な結末を迎えることができたギャンブラーの一人。
本記事ではそんな牙頭猛晴のプロフィールや漆原伊月との過去、作中での活躍とその後を中心に解説してまいります。
「ジャンケットバンク」牙頭猛晴のプロフィール
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
基本プロフィール(年齢、誕生日、職業など)
年齢 | 34歳 |
誕生日 | 9月13日 |
身長 | 185cm |
体重 | 88kg |
血液型 | B型 |
趣味 | 歌舞伎鑑賞 |
好物 | 味噌 |
職業 | 飲食店経営者 |
犯罪歴 | あり |
危険度 | A- |
牙頭猛晴は作中に登場するギャンブラーの一人。
伊藤班の雪村真が担当権を保有し、作中では高校時代からの親友である漆原伊月とタッグを組み、主任解任戦において天堂弓彦、村雨礼二と対戦しました。
外見は金髪オールバックに鋭い目つきが特徴のガタイの良い男性。
本業はレストランチェーン「ジョイキッチン」の代表取締役を務める実業家です。
性格は豪胆かつ慎重。
迷惑客に焼けた鉄板を押し付け札束を押し付け追い払ったり、自分の「納得」のためなら利益度外視で動くタイプです。
また同時に目標の為ならあらゆる努力を惜しまない意識の高い人物で、ある意味銀行の賭場になどいるべきではない男でした。
強さ:豪胆さと慎重さを併せ持つ強者
牙頭猛晴は「1/2ライフ」ランク(四段階で上から二番目)のギャンブラー。
自分の選択を押し通す豪胆さと、どんな状況でも油断しない慎重さを併せ持つ理想的な強者です。
また相棒の漆原伊月に「守り」を任せ、自身は「攻め」に専念することで余計な感情を表に出さず、相手に感情を悟らせず行動することができます。
伊藤班が自信をもって送り出してきただけあって、タッグ戦では強力無比。
一方で飛び抜けた能力があるわけではなく、単純な「個」としての強さであれば村雨や天堂などトップクラスのギャンブラーに一歩劣る印象ですね。
「ジャンケットバンク」牙頭猛晴と漆原伊月
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
高校時代からの親友(過去)
牙頭猛晴と漆原伊月は高校時代からの親友です。
ある時、漆原は高校で嫌われ者の牙頭に話しかけてきます。
理由は皆が認める天才である牙頭がどうしてそんなに嫌われているのか気になったから。
漆原一目見て牙頭が他人が怠け者に見えるほどの努力家であることを見抜きます。
そんな漆原に牙頭は気に食わない奴以外にとびきり上手い飯を出すレストランを作りたいと夢を語りました。
一方漆原は牙頭に、いつも全国模試で1位の上杉という男に勝って首席で大学に合格したいという目標を語ります。
「下らないテストでも 努力が実ったら嬉しいだろう?」
二人は互いに最高の理解者となり、親友となりました。
互いにすれ違う想い
しかし大学受験当日、漆原のライバルだった上杉は不幸な事故により死んでしまい、漆原は不戦勝。
そのことが切っ掛けで漆原は人生はくじ引きだと思うようになり、徐々に歪んでいきます。
一方の牙頭も金を儲け成功するにしたがって、周囲の人間が自分を疎むかすり寄るかの二種類しかいなくなり、徐々に自分の欲が最優先で他人のことなどどうでも良いと語る性格に変わっていきました。
ともに墜ちていく二人。
しかし彼らは心の奥底ではずっと思っていました。
「お前はそんな風に生きないでくれ」
「ジャンケットバンク」牙頭&漆原 VS 天堂&村雨
「ピーキー・ピッグ・パレス」
牙頭猛晴と漆原伊月は天堂弓彦と村雨礼二のコンビと、宇佐美班と伊藤班の主任解任戦の第一戦で対戦します。
ゲームは「ピーキー・ピッグ・パレス」。
このゲームは「オオカミ」「藁の家のブタ」「木の家のブタ」「レンガの家のブタ」の四種類のカードを使って互いに労働ブタを奪い合い、6匹のブタを集めて自分の宮殿を完成させたものが勝利というもの。
労働ブタを1匹失うごとに自分の部屋の酸素濃度が1.5%低下するペナルティがあり、5匹全て失うと即死レベルである6%まで酸素濃度が低下してしまいます。
レンガの家からはオオカミでもブタを奪えない、全ての種類のカードが揃うとオオカミは改心して何もしない、オオカミは攻撃先がないと怒って自分のブタを2匹食い殺してしまうなど細かいルールがたくさんあります。
ともかく、相棒と上手く連携し、敵の攻撃を封じつつ自分のブタを増やしていくのがこのゲームのキモです。
村雨の思いやり覚醒
ゲーム序盤、コンビネーション抜群の牙頭猛晴と漆原伊月に対し、天堂弓彦と村雨礼二のコンビはバラバラ。
天堂の奇行に村雨はついて行けず、一方的に相手にリードされる展開が続きます。
しかしゲーム途中でこれまで他人の気持ちを計算に入れることができなかった村雨が思いやりに覚醒。
天堂の思惑について行けるようになったことで一気に天堂と村雨がゲームをリードします。
天堂の恩赦(その後)
その後、本来であれば一気に村雨と天堂が勝利できたはずですが、何故か天堂は勝負を引き延ばし、牙頭と漆原を追い詰めます。
そして牙頭と漆原は次に「藁の家のブタ」を出した方が死ぬという局面に追い詰められ、自分と親友の命を天秤にかけるはめに。
そこでようやく自分たちにとって本当に大切なものに気づいた二人は、親友を救うため二人ともが「藁の家のブタ」を出します。
しかし天堂は二人を攻撃せず、村雨を攻撃することで全員を生かしたままゲームに勝利。
「悔い改めたのならば良し!」
と二人に恩赦を示したのでした。
困惑する牙頭たちでしたが、自分たちの本当の思いに気づいたことでもはやギャンブルを続ける意味はなくなっていました。
バカ騒ぎをしながら部屋を出ていく天堂と村雨を見送り、その後ギャンブルから足を洗ったようです。
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