今回はワールドトリガーから、作中で最も多くの隊員に使われている攻撃用トリガー「アステロイド(通常弾)」について解説します。
ワールドトリガーは集団戦の要素が強いSFバトル作品で、作中で実際に活躍している武器(=トリガー)の多くは一点モノの特殊な武器ではなく、汎用品のノーマルトリガーです。
アステロイドとは特別な機能を持たない最もシンプルな中距離戦向けの弾丸トリガー。
その扱いやすさ故に多くの隊員に愛用され、使用にあたっては様々な戦術的工夫が駆使されています。
本記事ではそんなアステロイドの使用法や使い手を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「アステロイド」基本情報
基本性能(名前の意味・由来)
アステロイド(通常弾)とは射手(シューター)や銃手(ガンナー)が使用する4種の中距離戦向け弾丸トリガーの一つ。
射手・銃手の基本となるトリガーで、他の3種と違って特殊な機能を持たず、射出するとまっすぐ直線状に飛んでいきます。
その単純さ、扱いやすさ故に攻撃用トリガーの中では最も多くの隊員に愛用されており、ほとんどの射手・銃手が装備し、万能手(オールラウンダー)に至っては全ての隊員が装備しています。
ちなみに例外は早川隊の銃手・丸井星司と間宮隊の射手・秦稔だけ(B級ランク戦ラウンド8限定で三雲修もここに加わる)。
ちなみに狙撃手(スナイパー)の弾丸は直射しかできませんが、撃っている弾丸は厳密にはアステロイドではありません。
アステロイドの名前の意味・由来は小惑星、星芒形。
長所:威力が高く扱いやすい
アステロイドの長所は特別な性能を持たない分、他の弾丸に比べて威力が高いこと。
そしてシンプルだからこそ扱いやすく、攻撃を一点に集中させやすいことです。
他の3種の弾丸トリガーはハウンドやバイパーであれば弾道、メテオラであれば爆発の規模など、使用にあたって調整が必要となります。
しかしアステロイドにそうした調整は不要。
それ故、他の隊員と連携しての一点集中砲火など、シンプルなシールドの削り合いにおいて最もその真価を発揮することができます。
短所:特殊な性能がなく直射しかできない
アステロイドの短所は、特殊な性能を持たず、直射しかできないためシールドで防がれやすいこと。
要は弾道や攻撃範囲が読みやすいんですよね。
ボーダーのシールドはかなり高性能ですから、普通に撃っていてはよほどトリオン量に差がない限りシールドで防がれてしまいます。
そのため、味方と連携して集中砲火を行うか、じっくり時間をかけてシールドを削り切るか、アステロイドで敵を倒すには様々な工夫が必要になってきます。
……まあ、そもそも射手・銃手は基本、攻撃力不足で敵を倒すのに向いていないので、援護に回ることが多いんですけどね。
ワールドトリガー「アステロイド」の使用法(技)
作中でアステロイドは特殊な性能を持たない代わり、撃ち出す銃の種類や合成弾など、様々な形で差別化、工夫がなされています。
拳銃型(ハンドガンタイプ)
取り回しを重視した拳銃型。
射程が短く弾数が制限される一方、近接戦で扱いやすいのが特徴です。
本職の銃手より、近接型オールラウンダーが好んで使っている印象がありますね。
……まあ、中には威力と弾速に特化した早撃ちガンマンとかも存在しますが(後述)。
突撃銃型(アサルトライフルタイプ)
一番ポピュラーな突撃銃型。
とにかく連射がきいて狙いがつけやすく、そこそこ射程も長いと、一番安定した性能を有しています。
一発一発の威力は控え目なため、味方と連携して中距離からじっくり敵を削ったり、味方を援護するのに向いていますね。
散弾銃型(ショットガンタイプ)
諏訪隊が使用している散弾銃型。
射程が短く、連射もきかない反面、瞬間火力・面制圧能力に優れているのが特徴です。
銃手としては珍しく高い攻撃力を有していますが、その分隙も大きく、使用にあたっては味方との連携や援護が重要になってきます。
合成弾:ギムレット、コブラ
合成弾とは二種類の弾丸を融合させ、新たな弾丸を生み出す射手の高等技術。
これまでに判明したアステロイドを使用する合成弾は次の二種類。
ギムレット(徹甲弾)
アステロイド✖アステロイドの合成弾。
貫通力を強化した弾丸で、その威力は新型トリオン兵ラービットの装甲を撃ち抜くほど。
コブラ
アステロイド✖バイパー(変化弾)の合成弾。
作中未使用のため詳細不明。
番外「嘘つき射撃」
某「うそつきブロッコリー」の代名詞となった技。
要は他の弾丸の名前を叫びながら、他の弾丸を射出する技で、地味に高等技術らしいですが、ボーダー内でのランク戦でしか使えない意味のない技でもあります。
基本、アステロイドと見せかけてのハウンド(誘導弾)やメテオラ(炸裂弾)で不意を突く用途に使われるため、厳密にはアステロイドの技ではありません。
ワールドトリガー「アステロイド」の主な使用者
二宮匡貴
アステロイドを使用する射手といえばNo.1射手・二宮匡貴。
高いトリオン量から放たれる高威力かつ高密度のフルアタックは、本来攻撃力の低い射手でありながら、容易くシールドを破壊し、敵を蹂躙します。
加えて合成弾・ギムレットも使いこなすのですから、攻撃力という意味では隙がありませんね。
同じことが出水公平にも言えますが、アステロイドを最大限活かすトリオン量の多さという点で、ここでは二宮さんを挙げています。
弓場拓磨
銃手トリガーを使った攻撃手と評される早撃ちガンマン・弓場拓磨。
ハンドガンタイプの二丁拳銃を持ち、射程と弾数をギリギリまで切り詰める代わり、シールドを一撃で撃ち抜く高威力と弾速を獲得しています。
その射程はアタッカーの踏み込み旋空弧月がギリギリ届かない約22m。
アタッカーキラーとも呼ばれる実力者ですね。
諏訪洸太郎
前述した散弾銃型のトリガーを使う諏訪隊の諏訪隊長。
弱点や隙も多いですが、ハマればジャイアントキリングも可能な強力な戦術の使い手です。
ちなみに、弓場の戦い方は諏訪の使うWショットガン戦法を参考に編み出されたものなのだとか。
その他
この他にも、二宮さんの戦術を弓場さんの技術で再現したNo.1銃手・里見一馬、鉛弾と組み合わせてアステロイドを使う三輪秀次など、特徴的なアステロイドの使い手は多数。
また前述した使い手たちは、敵を倒すタイプの隊員たちでしたが、中距離サポータータイプの隊員はみなアステロイドを効果的に使っています。
アステロイドは特殊な性能や能力こそありませんが、シンプルだからこそ、より戦術が活きるという点で、非常にワールドトリガーらしい武器といえるでしょう。
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