今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、ただただ圧倒的な存在感を放つ男「東堂 葵(とうどう あおい)」について紹介したいと思います。
東堂のキャラコンセプトは作者が公言している通り『芥見版更木剣八(BLEACH)』。いわゆる理不尽系の強キャラです。
とは言え、東堂は更木と比べると強さ的には常識的、一方で理不尽さについては更木を遥かに凌ぐネタキャラとなっています。
にも拘らず、この男こそが物語の重要な位置を占めるというのはなんという理不尽さでしょう?
今回はそんな東堂葵という男の理不尽で不条理な魅力に迫っていきたいと思います。
呪術廻戦、東堂葵のプロフィール
基本プロフィール(声優含む)
誕生日 | 9月23日 |
所属 | 京都府立呪術高等専門学校3年 |
趣味 | 高田ちゃん |
好きな食べ物 | ハラミ |
苦手な食べ物 | 無し |
ストレス | 退屈 |
声優 | 木村昴 |
東堂葵は主人公たち呪術高専東京校のライバル、京都校でトップの実力を持つ強キャラとして登場しました。
外見はドレッドヘアをちょんまげにした屈強な巨体の男。見た目からもヒシヒシとヤバさが伝わってきます。
第一声は「どんな女が好みだ?」
その返答がつまらなかった伏黒は問答無用で半殺しにされています(まあ、これについて伏黒の答えも男としてどうかと思うので仕方ない)。
1級術師だとか、術式も使わず1級呪霊を祓ったとか、実力に関する凄い情報は色々と入ってくるのですが、東堂のキャラクターが濃すぎて何も入ってこない。どう考えてもネタキャラなのです。
性格は極めて自己中心的で、他人の指図を受けない一方、虎杖のように気に入った相手(詳しくは後述)に対しては、気持ち悪い程親身になる一面も。
長身アイドル高田ちゃんの熱狂的なファンで(ちなみに後方彼氏面タイプ、高田ちゃんにきちんと認知されている)、ザ・ドルオタ。
高田ちゃんの将来の夫(?)として恥ずかしくないよう、実はめちゃくちゃ身だしなみに気を遣っていて、いつもいい匂いがするのだとか(それが京都校の女性陣からは逆にムカつくと不評をかっています)。
そんな頭が悪く質も悪いドルオタの東堂ですが、呪術師としては確固たる信念を持ち、要所要所で主人公たちを導くような発言も。
まあそれも、同僚に言わせれば「しっかりしてるんじゃなく、しっかりイカれてる」わけですが。
ちなみに頭が悪いとは書きましたが、頭脳、成績は非常に優秀なようです、一応(自称IQ53万とかいう妄言はさておいて)。
東堂葵の強さ、術式:不義遊戯(ブギウギ)
東堂は特級術師、九十九由基を師に持つ1級術師で、呪術界全体でもその実力はトップクラス。
基本戦術はその巨大な体躯と高い身体能力、呪力操作技術から繰り出される体術で、1級以下の呪霊であれば、それだけで為すすべなく一蹴されてしまうでしょう。
さらに東堂は体術と相性の良い生得術式を保有しています。
術式:不義遊戯(ブギウギ)
手を叩くことで術式範囲内の一定以上の呪力を持ったものの位置を入れ替えることができる。
対象の生物・無生物は問わず、また他人の手を叩いても発動する。
自分と味方の位置を交換したり、攻撃が仕掛けられたとき自分と敵の位置を交換したりと、非常に応用が利く、トリッキーな術式です。
どちらかというと集団戦に向いた能力ですが、東堂の性格的な問題か、今のところ虎杖との共闘でしかこの術式は活躍していません。
一人でも呪物をばら撒くなりすれば、いくらでも使い方はあるようですが……やっぱり友達がいないことが東堂の最大の欠点なんですかね。
失われた左腕がビブラスラップへ
渋谷事変の際に左腕を欠損していた東堂。
しかし彼は左腕に義手代わりにビブラスラップ(打楽器)を付けることで術式を不義遊戯・改として復活。
ビブラスラップによる高速振動により秒間約50回の入れ替えが可能になった上(縛りで回数制限有り)、位置を入れ替えるタイミングも読ませづらくなっています。
左の打撃が使えなくなった代わり、より支援に特化した形ですね。
新宿決戦では虎杖とコンビで宿儺と戦っています。
呪術廻戦、東堂葵の人間関係
虎杖悠仁の呼び方
主人公の虎杖悠仁は、東堂葵の唯一無二の親友です(ただし一方通行)。
何故なら虎杖の女の好みが東堂とジャストフィットだから。
東堂の中で虎杖は『地元じゃ負け知らず』な感じの中学時代からの親友(そんな事実はない)に認定されています。
呼称も親友、ベストフレンド、マイベストフレンド、ブラザー(超親友)とどんどん格上げされていき、その好感度は留まるところを知りません。
また虎杖にとって東堂はただの変態ではなく、実戦における良き師匠でもあります。
虎杖の呪力が身体の動きに遅れるという悪癖を矯正し、極限の状況で呪術師としての心構えを説き、立ち直らせるなど、虎杖が絡むと要所要所で東堂はとてつもなく格好良くなるのです……ドルオタの癖に。
師匠、特級術師:九十九由基
さて、東堂の師匠である九十九由基については未だ謎に包まれていますが、一つだけ確かなことがあります。
それは東堂の女の好み「ケツとタッパのデカい女」というのが九十九由来であるということ。
当時小3だった東堂が高校生をボコっていたところを、九十九に話しかけられ、スカウトされています。
ちなみに九十九の第一声は「どんな女がタイプかな?」
当時のことを東堂は「退屈が裏返る、そんな予感がした」と述懐しており、東堂にとって九十九は価値観の根幹をなす重要な人物であることは確かなようです。
呪術廻戦の東堂葵のエピソード、名言(?)
存在しない記憶
東堂と言えば、読者を混乱させたエピソードとして虎杖との存在しない記憶があります。
東堂は虎杖の女の好みを聞いた瞬間、その脳裏に「虎杖と中学時代から親友だった」という存在しない記憶が流れたという意味不明なエピソードがあり、当初は東堂のただの妄想だろうと思われていました。
しかしその後、虎杖と戦った受胎九相図の長兄、脹相にも同じように「虎杖が自分の弟である」という存在しない記憶が流れ、「あれ? これ虎杖ってなんかヤバイフェロモンでてんじゃね?」「東堂って実は人間じゃなくて受胎九相図の一つ?」とか、様々な憶測がネット上で飛び交う羽目になったのです。
後に作者から、東堂と脹相の記憶は全く別種のものであるとコメントがあったため、やはり東堂のあれは単なる妄想だったのだろうと片付けられたわけですが……本当に東堂は……
渋谷事変では落ち込む虎杖に「あのこと」を伏せる気遣いも
変人染みたエピソードばかりが目立つ東堂ですが、要所要所では的確な気遣いを見せることもあります。
例えば渋谷事変で七海が死亡し、落ち込む虎杖に「あのことを今の虎杖に言う必要はないな」と、虎杖への気遣いを見せていたこと。
虎杖相手だから、という気がしなくもありませんが、一応気遣いという概念は持っている様子。
ちなみに、「あのこと」が何なのかは明言されていませんが、話の流れからして、恐らく獄門疆(ごくもんきょう)が持ち去られ、五条悟の奪還に失敗したことでしょうね。
五条を助け出すために皆が死んでるのに、それが失敗しているとか、その時の虎杖にはとてもじゃないけど言えませんよ。
ペンダント、それは時を止める特級呪物(高田ちゃんはともかく……)
渋谷事変の最中、我々は、そして虎杖・東堂のタッグと戦っていた呪霊、真人は恐ろしいものを目の当たりにしました。
極限の戦いの最中、それを目の当たりにした真人は目を疑い、戦闘中にもかかわらず動きを止めるという愚行をおかしてしまったのです。
真人が目にしたもの、それは東堂が愛用しているペンダント。
戦闘でペンダントの紐が切れ、ペンダントの中が見えてしまいます。そこに入っていたのは二枚の写真。
一つは長身アイドル高田ちゃん。まあ、これは良しとしましょう。
そしてもう一つはなんと虎杖。
いや、いくら仲が良かろうと、男の写真をペンダントに入れて肌身離さず持ってるとか、さぁ……真人も目を疑って動きが止まっちゃいましたよ。
本当、クライマックスでこの展開って、わけわかんない……東堂らしいけど。
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