今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、情に厚いヤンキー長身DF「冨樫 慶司(とがし けいじ)」について解説します。
冨樫慶司は主人公のアシトと同期で、年度唯一のスカウト生として「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに入団した少年。
見た目こそ粗野ですが、戦術理解力は高く、確かな技術とフィジカルの強さを備えた将来有望なプレイヤーです。
本記事ではそのプロフィールやユース昇格組(黒田・竹島)との因縁、負けヒロイン・海堂杏里との関係を中心に解説していきます。
「アオアシ」冨樫慶司のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 9月9日 |
身長 | 187cm |
体重 | 78kg |
血液型 | A型 |
声優 | 八代拓 |
冨樫慶司は主人公のアシトと同期で「東京シティ・エスペリオンFC」ユースチームに入団したチームメイトでアシトのルームメイト。
年度唯一のスカウト生でもあります。
見た目はいかにもな見た目をした長身のヤンキーで、小学生の時に出会った福田監督の言葉が切っ掛けでサッカーにのめり込むようになりました。
見た目通りの不良ですが情には厚く、チーム入団日には族の先輩たちに送り出され男泣き。
名前が「冨樫」であることから、ファンの間で冨樫義博先生の名作漫画「幽遊白書」の桑原をモデルにしているのでは、という説が流れたこともあります。
ちなみに髪型はポンパドール。
不良漫画の影響でリーゼントと誤解されやすいですが、リーゼントはサイドと後ろ髪のスタイリング方法で、前髪を膨らませるのはポンパドールが正しい名称です(以前筆者も勘違いしていてツッコまれました)。
元FW、得点力もある長身DF
冨樫慶司は長身でフィジカルに優れたDFです。
元FWで得点力もあり、タイプとしては1学年上の阿久津に似たタイプ。
ジュニアユースからの昇格組と比べるとややプレーは荒いものの、アシトと異なりちゃんと理にかなった基礎技術と戦術理解能力を有しています。
特にボールを「止めて蹴る」技術は的確で、物覚えの悪いアシトの指導役をしたことも。
作中では「俯瞰の視野」を持つアシトに教えを請い、視野の広さを身に着けることで更に成長。
DFとしては勿論ですが、青森星蘭戦ではワントップからのポストプレーで攻撃参加するなど、攻守にわたって活躍しています。
「アオアシ」冨樫慶司と昇格組(黒田・竹島)との過去
冨樫慶司はジュニアユースからのユース昇格組を嫌っています。
その切っ掛けは冨樫が小学6年生の時、エスペリオンのジュニアチームに練習生として参加した際のトラブルが原因です。
冨樫はその時、怪我を恐れ、監督へのアピールにばかり躍起になっているジュニアチームの面々に失望。
彼らの最優先は怪我をしないこと、その次がプロになること、勝つことの優先順位は一番下でした。
その不満をメンバーにぶちまけたことでジュニアチームのメンバーと衝突、その関係に大きな亀裂が生じることに。
その関係性はただ仲が悪いだけに留まらず、試合中のプレーにも悪影響を及ぼしてしまいます。
「アオアシ」冨樫慶司の成長
ややプレーに荒い部分はあったものの、フィジカルに恵まれ、確かな実力者であった冨樫慶司。
そんな冨樫の唯一の欠点は、無意識の決めつけとプライドでした。
昇格組の連中はぬるくて弱いから相いれない。
アシトは未熟で格下だ。
しかし黒田や竹島が怪我のリスクを負ってでも、勝ちにこだわる姿を見て徐々に昇格組とのチームワークも改善(口喧嘩はありますけど)。
杏里や福田監督から厳しい指摘を受けたことで、アシトに教えを請い、彼の視野の広さを自分のものにしようと上手くなるためにプライドをかなぐり捨てます。
Aチームに昇格し戦力として定着するようになりますが、単純な実力以上に、精神面で最も成長したキャラクターの一人が冨樫と言えるでしょう。
「アオアシ」冨樫慶司と杏里(お嬢)との関係
負けヒロイン・海堂杏里のフォロー役
冨樫慶司は、本作の負けヒロイン・海堂杏里のフォロー役です。
杏里は主人公のアシトに好意を寄せ、積極的にアピールはするもののアシトに全く想いが伝わらない典型的な負けヒロイン。
冨樫は何故か、杏里が泣いているシーンに出くわしてばかりおり、情に厚い彼は結果的に杏里のフォロー(慰め)役に回るハメになっています。
元々、監督志望の杏里と戦術分析能力に長けた冨樫はサッカーに関し意見を交わすことが多く、比較的接点が多かったものの、船橋戦後に(アシトの母とライバルの花ちゃんに会話で)失恋して泣いていた杏里を目撃して以降はその接点がさらに増加。
杏里と試合後にその内容について意見を交わすようになります(冨樫に対する口止めの意味合いが大きい)。
今のところ互いにその気はなさそうだが……
若い男女が親しくなれば、当然気になるのはその恋愛関係。
しかし今のところ、冨樫と杏里が互いを異性として意識している様子はありません。
冨樫は今のところサッカー一筋で、失恋した杏里に対し、アシトを諦めるのはまだ早いと不器用ながら励ましていました。
また杏里はアシトに未練たらたらで、今でもその想いを断ち切れていません。
加えて杏里は、幼馴染の本木遊馬との関係もちょっぴり怪しい感じ。
冨樫と杏里が今後どうなるかはまだまだ分かりませんが、今のところこれといった決め手に欠ける状況です。
ただ、女性記者の金子さんから見ると、全く脈がないというわけでもないようで……
コメント