今回は「ビッグコミックスピリッツ」で連載中の大人気サッカー漫画「アオアシ」から、主人公・青井葦人(以下、アシト)の母親「青井 紀子(あおい のりこ)」について解説します。
青井紀子はアシトとその兄・瞬を女手一つで育てたシングルマザー。
飲食店を営む黒髪眼鏡の美人さんで、登場シーンは少ないものの息子たちへの愛あふれる言葉でファンを虜にした女性です。
その過去や旦那さんの存在など何かと謎の多い青井紀子。
本記事では彼女のプロフィールや人間関係を中心に、その魅力を深掘りしてまいります。
「アオアシ」青井紀子のプロフィール
基本プロフィール(誕生日・身長・体重・声優など)
誕生日 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
血液型 | 不明 |
声優 | 園崎未恵 |
青井紀子は主人公・アシトの母親。
アシトとその兄の瞬を女手一つで育てたシングルマザーで、年齢は36歳(回想シーンでアシトが7歳の時、28歳だった)。
外見は黒髪眼鏡の美人さんで、普段は髪を下ろしてサッパリした雰囲気ですが、夜の仕事に向かう際は髪を結い上げ色っぽい印象に変わります。
性格はクールに見えてかなり勝気。
第一話では試合で乱闘騒ぎを起こしたアシトに見事な頭突きをかましていました。
扉絵(204話)で描かれていた若かりし頃の姿を見ると、今以上にシャキシャキしている印象ですね。
職業は水商売?
青井紀子は地元愛媛県で「居酒屋 YU-NO」を営み、昼も夜も働いています。
詳しい仕事内容は語られていませんが、アシトがサッカーの対戦相手に「親が水商売をしている」と言われていたこと、紀子が「客と飲み過ぎた」と語っていたことから、恐らく夜の仕事はスナック。
昼はランチ営業もしているようです。
貧困とまではいきませんが、生活はかなり苦しく、長男の瞬はアルバイトをして家計を助けています。
「アオアシ」青井紀子とアシト
サッカーに打ち込む息子に抱く複雑な感情
青井紀子はサッカーについては全く詳しくありません。
ただ息子たちがサッカーに打ち込んでいるから、親としてできる範囲でサポートしたいと考えていました。
とは言えそれは、プロとかそんな遠い話ではなく、あくまで子供が楽しんでやる範囲でのこと。
まだ子供のアシトがJユースチームのセレクションを受けるために東京に行きたいと言った時は、経済的な理由を挙げて反対していました。
しかし紀子が本当にアシトの東京行きを反対していた理由はもっと単純。
「なんかサッカーにあんたを」
「取られるみたいやねぇ」
アシトに渡した手紙と預金通帳
アシトが「東京シティエスペリオン」ユースチームのセレクションに合格し、東京行きが決まって以降、紀子はアシトとの会話を避けていました。
アシトがプロを目指すのは、稼いで紀子に楽をさせたいから。
そのことを知っていた紀子は、直接そんな話をされたら我慢できなくなってしまうと考えたのでしょうね。
結局、アシトの見送りにも行きませんでした。
代わりに渡したのは、餞別代りの預金通帳(20万円)と新品のスパイク、そして手紙。
手紙には母としての想いが切々と綴られており、最後にこう締めくくられていました。
「あたしは」
「サッカーのことがよくわからない」
「あんたがサッカー」
「うまかろうとへただろうと」
「プロになろうとなるまいと」
「あたしには関係ない」
「どうでもいい」
「そんなんなくっても」
「あんたはとっくに」
「あたしの誇り」
「あんたが生まれた時から」
「ずっとそう」
「それだけは絶対に忘れないで」
「ケガをしないで」
「とにかく元気で」
「あんたが大好きなサッカーを」
「一生懸命やりなさい」
「頑張って」
「母」
「アオアシ」青井紀子と花ちゃん
青井紀子は息子のアシトに好意を抱く少女・一条花と仲良しです。
二人が知り合ったきっかけは、東京ー愛媛の電話越し。
アシトの入団手続きの件などで花ちゃんに色々と世話になり、以降はLINEでやりとりしています。
二人とも身内にサッカー選手がいるのにサッカーに詳しくないもの同士、話があったというのもあるのでしょう。
二人が実際に出会ったのは、紀子が観戦に来た船橋学院戦。
失点から精神的に追い詰められ、ボロボロになって退場していくアシトの姿に思わず涙を流す花ちゃんに、
「アシトを愛してくれてるのね」
「はい……」
まだ付き合ってもないのに、完全に嫁としてロックオンしていました。
東京まで観戦にきて息子の散々な姿を見てしまった紀子ですが、彼女はアシトが人生と真剣に向き合える場ができてよかったと、愛媛から連れ出してくれた福田監督に感謝の言葉を伝えます。
それはきっと、花ちゃんのように支えてくれる人がいるのなら、アシトはきっと大丈夫だと思えたからでもあったのでしょう。
「アオアシ」青井紀子の旦那さんは?(アシトの父親)
青井紀子はシングルマザー。
とは言え子供がいる以上、かつては旦那さん、アシトの父親にあたる男性がいたはずです。
今のところ紀子の旦那さんに関する情報は全く出てきておらず、作中で存在に言及されたことさえありません。
死別したのか、離婚したのか、それともそもそも未婚の母だったのか。
瞬とアシト、2人を生んでいることから、恐らく結婚はしていたのだろうな、と推測ができる程度。
後は紀子が全くサッカーに詳しくなく、またアシトの才能(=俯瞰の視野)が先天的なものではなく、幼い頃、紀子の居酒屋で遊んでいた経験から身に付いたものであることを考えると、恐らく父親はサッカーと全く関係のない人物だったのだろうな、と。
非常に気になる部分ではありますが、物語の展開的に触れられないまま終わる可能性が高そうですね。
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