今回は主人公が「安西先生そっくり」と話題の殺し屋アクションコメディ「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」から、坂本とスラーとの因縁の鍵を握る女「赤尾リオン」について解説します。
赤尾リオンは坂本と南雲のJCC(殺し屋養成所)時代の悪友であり、赤尾晶の叔母。
その存在が明かされた時点では消息不明とされていましたが、後にスラーによって殺害されていた(?)ことが判明します。
本記事では未だ謎多き女・赤尾リオンの過去や人間関係、死亡の経緯などを中心に深掘りしてまいります。
「サカモトデイズ」赤尾リオンのプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日など)
年齢 | 不明(故人?) |
生年月日(誕生日) | 不明 |
所属 | 不明(JCC暗殺科に所属) |
JCC編で登場する赤尾晶の叔母にあたる女性です。
外見はボサボサ頭で色っぽい雰囲気のヤンキー風美女。
愛煙家でしばしば咥えタバコをしており、右肩にはオリオン座のタトゥーを入れています。
明るく楽しい女性ではあるものの、口や素行はかなり悪く、家事などは全くできないタイプ。
物語開始時点で既に死亡しています(121話で生存している可能性が示唆される、詳細は後述)。
JCC時代に流した坂本・南雲との悪名
JCC時代の赤尾リオンは、坂本・南雲と共にその実力と素行の悪さで有名でした。
同世代で当時は無名だった豹も度々彼らの悪名を耳にしていたそうです。
彼ら3人の存在は当時の生徒や教師の記憶に色濃く残っており、かつての後輩の中には赤尾という名字を見ただけでボコられた記憶を思い出し竦みあがってしまう者がいるほど。
逆に実力者の佐藤田先生は当時の3人がデータバンクを探してヤンチャしていたことなどを楽しそうに語っていました。
「サカモトデイズ」赤尾リオンの強さ
赤尾リオンの強さは、後に殺し屋界の最高戦力ORDERに所属することになる当時の坂本・南雲と並ぶものでした。
何でも武器にしてしまう坂本、武器の特性を極限まで活かす赤尾、何でも器用にこなす南雲。
実際に戦った場合の勝ち負けは武器の有無などシチュエーション次第だったようです。
スピードに関しては赤尾がトップ。
また銃の腕前に関しても坂本・南雲と互角かそれ以上で、回想では射撃勝負で2人を圧倒しているシーンが描かれていました。
ただ、最終的に射撃の歴代スコアでは坂本に抜かれており(坂本89点、赤尾86点、南雲84点、ちなみに1位は平助の96点)、それほど大きな差が有ったわけではないようです。
真に特筆すべきは赤尾リオンが持つ、標的を「殺すまでの道」を見出す才能。
これに関しては坂本や南雲でさえ理解できない彼女特有の感覚で、これをベースにした格闘術はORDERにスカウトされたこともある合気の達人・佐藤田先生からも高く評価されていました。
「サカモトデイズ」赤尾リオンと赤尾晶
赤尾リオンの姪である赤尾晶は、消息不明となっていた(晶は当初リオンが故人となっていることを知らなかった)リオンを捜すため、JCCに編入しました。
晶は性格的に全く殺し屋に向いていません。
本人もそのことを自覚していたにも関わらず、リオンに再会するためだけに殺し屋を目指したのですから、彼女がどれだけリオンを慕っていたのかが良く分かりますね。
回想シーンを見るとリオンは晶にだらしない姿を見せながらも、叔母として晶のことを可愛がっていたようです。
性格はともかくとして、晶にはリオン譲りの殺し屋としての才能がありました。
銃の扱いは下手くそですが、格闘術に関しては佐藤田先生が晶の動きにリオンの影を見たほど。
特に「殺すまでの道」を見る能力に関してはリオン以上のものがあるようです(リオンは”見える時がある”でしたが、晶はほぼ確実に道を見ています)。
そんな晶の才能は、京の口からリオンがスラーに殺されたと聞き、復讐へと向けられることに……
「サカモトデイズ」赤尾リオンとスラー(死亡?生存?)
赤尾リオンはスラーに殺害された?
赤尾リオンはスラー(有月憬)に殺害されました。
しかしそこに至る経緯についてはスラーの過去や正体と共に、物語を通じての大きな謎の一つとなっていました。
かつて坂本はスラーと戦ったことがあり、坂本と南雲はスラーを殺したものと思っていました(実際には仕留めそこなっていた)。
彼らの学生時代を描いた過去編では坂本、南雲、リオンの3人はスラーと共に学外実習を命じられ、ORDERの創設者・キンダカと殺連会長の妻子の護衛任務についていました。
しかしスラーは実は反会長派が送り込んだスパイ。
任務の最中、スラーのある行動が原因でキンダカは死んでしまい(正確には昏睡状態)、逃走したスラーを追って赤尾は姿を消してしまいます。
ORDERに加入しスラーと赤尾の消息を探る坂本と南雲。
その1年後、ようやくスラーの居場所を突き止めた坂本が目にしたのは、スラーに殺され横たわる赤尾リオンの姿でした。
その死の真相は? 実は生きていた?
赤尾リオンの死亡の経緯に関しては、坂本や南雲でさえ全てを把握していたわけではありませんでした。
注目は101話で南雲が四ツ村に告げたこの言葉。
「ある友人の死の真相について」
「殺連内部から探ってほしい」
展開的に「ある友人=赤尾リオン」であることは今更言うまでもありません。
つまり南雲はリオンの死、スラーとの因縁に関し何らかの疑念を抱いていた。
しかもそれはわざわざ「元殺連No.2」の四ツ村を使わなければならない内容で、殺連の中枢に関連するものだということです。
121話で南雲はリオンの死について調査を進める四ツ村から驚愕の事実が告げられます。
スラーによってかけられたとされる坂本太郎の10億円の懸賞金。
データ上、それを設定したことになっているのは、スラーではなく死んだはずの赤尾リオンだという事実です。
南雲はそれを「赤尾の死体は確認した」と否定しようとしますが、リオンと「10億円」という金額との繋がりに思い至り、赤尾リオンが実は生きている可能性が俄かに浮上してきました。
スラーの別人格は赤尾リオン?
以前から二重人格説が語られていたスラー。
129話ではそのスラーの別人格こそが「赤尾リオン」であることが判明しました。
ただスラーに赤尾リオンの魂が宿ったとかではなく、過度のストレスを受けたスラーが自分を守るために赤尾リオンの別人格を生み出してしまったというのが真相のようです。
実は赤尾リオンはスラーを追いかけていった後、仲間を人質に取られている彼の境遇に同情し、彼と共に一年間逃亡生活を送ることになります。
その中で二人は互いに信頼を築いていきました。
ただスラーの兄を名乗る麻樹栖の罠により、二人は互いを互いと認識できない状態で殺し合わされることに。
リオンがスラーに気づいて動きを止めた隙に、スラーはリオンに気づかないまま彼女を殺害。
リオンの死によってスラーは世界に絶望するほどのストレスを受けてしまいます。
坂本太郎がスラーを殺した(正確には殺し損ねた)のはこの直後の出来事ですね。
スラーはリオンの死というストレスから逃れるため、自分の中にリオンを作り出してしまいました。
そのリオンの人格がスラーを止めるため坂本に賞金を懸け、彼を巻き込んだというのがことの真相です。
「SAKAMOTO DAYS(サカモトデイズ)」キャラクター一覧
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