今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、フリーレンの旅に同行する若き戦士「シュタルク」について解説します。
シュタルクはかつてフリーレンらと共に魔王を倒した戦士アイゼンの弟子。
その才能はアイゼンすら恐怖するほどですが、臆病な性格が祟って本人は自分に自信が持てずにいます。
作中ではコミカルなオチ担当を割り振られることも多いシュタルク。
本記事ではそんな彼のプロフィールや強さ、フェルンとの関係、兄シュタルツや師匠アイゼンとの過去を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」シュタルクのプロフィール
基本プロフィール(年齢など)
シュタルクは約80年前に魔王を倒した勇者ヒンメル一行の魔法使いフリーレン(エルフ)の新たな旅に同行する若き人間の戦士。
勇者一行の戦士アイゼン(ドワーフ)の弟子でもあり、その実力は既に一流の域に達しています。
外見は赤みがかった髪を持つ整った顔立ちの少年で、額の左側に大きな傷跡があるのが特徴。
性格は非常に臆病でビビリ、しかし周囲の期待を裏切れない誠実で優しい心根の持ち主です。
初めて登場した際(10話)は、ドラゴン被害に苦しむある村で成り行きからドラゴンを追い払った戦士と勘違いされ(実際には勘違いではなかったわけですが)、ドラゴンに怯えながらも村人たちを見捨てられず3年間も村に逗留していました。
年齢は26話で18歳の誕生日を迎えており、魔法使いフェルンと同い年です。
声優は小林千晃さんが担当。
戦士アイゼンと喧嘩別れになった過去(誤解)
元々シュタルクは、中央諸国クレ地方の高名な戦士の一族を輩出する村の出身です。
しかしその戦士の村はシュタルクが幼い頃、魔族の襲撃に遭い壊滅。
一人逃げ出したシュタルクは戦士アイゼンに拾われ、同じ過去を持つアイゼンの下で戦士としての教えを叩きこまれて育ちました。
しかし14歳の時、あることが切っ掛けでアイゼンと喧嘩別れとなり彼の下を飛び出したシュタルク(詳細不明ですが、臆病なシュタルクが魔物と戦うことを嫌がった模様)。
額の傷痕は、その時アイゼンに殴られて出来たもののようです。
シュタルクはアイゼンに失望されたと誤解していましたが、アイゼンがシュタルクを殴ったのは彼の強さに恐怖し、反射的に手が出てしまったため。
アイゼンはそのことを後悔し、同時に自分の弟子はとんでもない戦士になると誇らしげに語っていました。
「葬送のフリーレン」シュタルクの強さ
巨大な斧を振るうパワー型の前衛
シュタルクは巨大な斧を振るうパワー型の前衛です。
その攻撃力は圧倒的であり、斧一本で岸壁に巨大な亀裂を作り出し、フェルンの魔法も通じない紅鏡竜を一撃で撃破するほど。
更に彼はタンク(壁役)としても優秀で、その肉体は人間離れして頑丈。
ドラゴンに頭からかじられたり魔族に斧で攻撃されても大したダメージを受けておらず、腹を貫通するほどのダメージを受けても数日後には平然と筋トレをしていました。
フリーレンたち魔法使いにとっては理想的な前衛と言えるでしょうね。
才能は人類最高峰、既に武の真髄に辿り着いた!?
シュタルクは勇者一行の戦士アイゼンが恐怖し、「俺を超える戦士になる」と言わしめたほどの才能の持ち主です。
登場当初こそ魔物との戦闘経験がなくやや頼りない印象がありましたが、実力そのものは既に一流以上。
強大な紅鏡竜も本能的にシュタルクを恐れ、彼の前から逃げ出していました。
また長年北部諸国で魔王軍の残党と戦い続けてきた北部魔法隊隊長ヴィアベルもシュタルクの力に惚れこみ、しつこくフリーレン一行から引き抜きを試みています。
ちなみに、謎のおじいさん(第一回人気投票29位)からも「よくぞ武の真髄まで辿り着いた」との言葉をいただいていました(シュタルクはおじいさんから何も教わってないので、多分ボケてるだけだと思いますが)。
「葬送のフリーレン」シュタルクと兄・シュトルツ
シュタルクは生まれ故郷の戦士の村では落ちこぼれとして扱われていました。
戦士の村では弱い者には居場所がなく、シュタルクの父はどれだけ修行しても一度もまともに魔物と戦えないシュタルクを失敗作と見限っていました。
対照的に父から期待されていたのが、シュタルクの兄・シュトルツです。
シュトルツは返り血どころか跳ねた泥すら当たらず魔物を倒す最強の戦士。
村最強の戦士の証である白いマントを身に纏ったシュトルツは、父や村の誇りでした。
父の前ではシュタルクに対し尊大な態度を取っていたシュトルツですが、実は一番シュタルクを認めていたのが彼。
恐らくシュタルクの素振りで跳ねた泥が彼のマントを汚したことで、シュタルクの戦士としての才能を見抜いていたのでしょうね。
シュタルクの誕生日には父親に隠れて大きなハンバーグを焼いてくれたこともありました。
そんなシュトルツは戦士の村が魔族の襲撃に遭った際、シュタルクを逃がして魔族に立ち向かい、その後の消息は不明となっています。
「葬送のフリーレン」シュタルクとフェルン
シュタルクとフェルンは同い年の少年少女であり、物語が進むにつれて互いに好意を抱いて行きます。
初対面の時はフェルンから「こいつは駄目です」と見放され、服を透ける魔法を使われ「ちっさ」と蔑んだ目で見られたりと、散々な扱いをされていたシュタルク。
しかし旅の中で男を見せ、徐々にフェルンから異性として意識されるようになっていきます。
逆にシュタルクは情緒面の成長が遅く、フェルンをそういう目で見てはいませんでしたが、デートの際、普段とは違うフェルンの姿に、
「フェルンってこんなに可愛かったっけ……」
と一気に意識するように。
周囲から見ればどうして付き合ってないんだと言わんばかりの関係性なのですが、今のところ付き合ってはいません。
時間の問題とは思われますが、非常に時間軸の長い物語だけに、それが果たして何年先のことになるのやら……
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