今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、外伝「ソード・オラトリア」のキーキャラクター「フィルヴィス・シャリア」について解説します。
フィルヴィスは「ディオニュソス・ファミリア」の団長を務めるエルフの女性冒険者。
作中では「ロキ・ファミリア」のレフィーヤと厚い友情で結ばれるものの、ある悲劇により引き裂かれることになります。
本記事ではフィルヴィスのプロフィールや強さ(レベル)、その正体と最後(死亡)についてネタバレを交えて解説してまいります。
「ダンまち」フィルヴィスのプロフィール
基本プロフィール(年齢・二つ名・声優など)
フィルヴィス・シャリアは「ディオニュソス・ファミリア」の団長を務める女性冒険者です。
種族はエルフで年齢は19歳。
外見は赤い瞳と白い肌、長い黒髪が特徴の潔癖そうな雰囲気の美少女。
元々排他的なエルフ族ではありますが、フィルヴィスの場合はそれが特に顕著。他種族どころか同族ですら寄せ付けようとしません。
ただこれは過去のある出来事が原因であり、元々は非常に優しく面倒見の良い少女。
作中では同じエルフのレフィーヤとクエストを通じて知り合い、確かな友情を築いていくことになります。
神々から与えられた二つ名は「白巫女(マイナデス)」。
また、パーティーメンバーが自身を残して悉く全滅したことから、周囲から「死妖精(バンシー)」とも呼ばれ、忌避されています。
声優は金元寿子さんが担当。
「ディオニュソス・ファミリア」団長(過去)
フィルヴィスは「ディオニュソス・ファミリア」の団長であり、主神のディオニュソスのことを崇拝しています。
ディオニュソス・ファミリアはオラリオ内では中堅どころの探索系ファミリア。
フィルヴィスはその団長ではあるものの、かつて「27階層の悪夢」と呼ばれた出来事により自分を除いたパーティーメンバーが全滅、その後も度々彼女がパーティーを組んだメンバーが死亡したことでファミリア内で孤立し、人望は皆無。
フィルヴィス自身も自分を穢れた存在と考え、周囲からの拒絶を当然のこととして受け入れています。
唯一、主神のディオニュソスだけはフィルヴィスのことを気にかけており、フィルヴィスもそんなディオニュソスを深く敬愛しているのです、が……
「ダンまち」フィルヴィスの強さ(レベル)
フィルヴィスは公式にはLV3の第二級冒険者とされています。
フィルヴィスのステータスに関して判明していることは多くなく、分かっていることはその戦闘スタイルと魔法のみ。
<基本アビリティ> | |
力 | ??? |
耐久 | ??? |
器用 | ??? |
敏捷 | ??? |
魔力 | ??? |
<発展アビリティ> | |
??? | |
<魔法> | |
【ディオ・テュルソス】 | ・雷属性攻撃魔法。 ・超短文詠唱。 ・詠唱式【一掃せよ、破邪の聖杖(いかずち)】 |
【ディオ・グレイル】 | ・円形のバリアを展開する防御魔法。 ・超短文詠唱。 ・詠唱式【盾となれ、破邪の聖杖(せいはい)】 |
<スキル> | |
??? |
フィルヴィスは短剣と短杖型の魔杖を使い分けるスタンダードなタイプの魔法戦士です。
判明している攻撃魔法と防御魔法はいずれも超短文詠唱で魔法戦士型の戦闘スタイルとは相性抜群。
並行詠唱も使いこなし、後に魔法戦士スタイルを習得するレフィーヤに技術指導をしたこともありました。
判断力や素の技術が高く、レベルやステータス以上に優秀な冒険者という印象がありましたが、本当の彼女はそれどころの話ではなく……(後述の「正体」の項目で)
「ダンまち」フィルヴィスの人間関係
フィルヴィスは前述した通り、クエストを通じて知り合ったレフィーヤと確かな友情で結ばれています。
最初はレフィーヤがフィルヴィスにグイグイ懐いていったわけですが、フィルヴィスも自分の過去を気にせず受け入れてくれたレフィーヤにあっという間に絆された印象。
レフィーヤに戦い方の指導をしたり自分の魔法を託したりと何かと気にかけています。
一方で、レフィーヤ以外の面々とはやはりどこか壁がある様子。
特にハイエルフのリヴェリアに対しては、自分如きが姿を晒すべきではないとその傾向が顕著でした。
逆に意外と距離が近いのがベートで、こいつなら穢してもいいという認識なのか、顔を合わせれば大抵嫌味と皮肉の応酬を繰り広げています。
「ダンまち」フィルヴィスの正体(ネタバレ注意)
怪人・エインの手で死亡したかに思われた……が?
フィルヴィスは第一次クノッソス攻略戦において、仮面の怪人エインの手にかかり死亡しています。
まず主神であるディオニュソスが攻略戦の最中に罠にかかり、天界に強制送還されたことでフィルヴィスを含むディオニュソス・ファミリアの面々は恩恵(ファルナ)が封印状態に。
ディオニュソスが送還されたことで自棄になって特攻したフィルヴィスは、怪人エインによって首を折られて死亡。
その亡骸は食人花のエサにされ食べられてしまいました。
レフィーヤが見抜いたその正体とは
しかしその後、第二次クノッソス攻略戦において現れた怪人エインに対し、レフィーヤはある推測をぶつけます。
それは「エインがレフィーヤを守っていた」というもの。
そしてそれが示す事実とは「エインの正体がフィルヴィスである」というものでした。
レフィーヤの指摘に仮面を外し、自身がフィルヴィスであることを認めるエイン。
実はフィルヴィスは「27階層の悪夢」の際に一度人として死亡していました。
しかし穢れた精霊によって魔石を埋め込まれ怪人として復活。
その後穢れた自分に絶望して何度も死のうとしましたが、魔石によって死ぬことができず、死ぬのは仲間たちばかり。
その心の隙をディオニュソスに突かれ、フィルヴィスはディオニュソスに狂信的とも言える忠誠を捧げるようになります。
怪人となったフィルヴィスは分身魔法を発現、エインに殺されたフィルヴィスは魔法で作った分身だったというわけです。
しかし分身魔法には弊害もあり、使用中は能力が低下する上、彼女の中には「フィルヴィス」とディオニュソスを狂信する「エイン」の二つの人格が誕生、友情と主命の間で苦しめられることになります。
正体を明かしてレフィーヤたちとの最後の戦いに挑むフィルヴィス(=エイン、LV7相当)でしたが、最期はレフィーヤに魔石を砕かれて敗北。
エインとしての人格はディオニュソスの下に向かい、残ったフィルヴィスはレフィーヤに抱かれ感謝の言葉を告げて死亡しました。
なお、フィルヴィスの遺灰はエルフの霊峰「アルヴ山脈」の山頂で風に撒かれて弔われ、遺品である短杖と短剣はレフィーヤに受け継がれることになります。
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