今回はメディア展開が進む大人気ダークファンタジー「ゴブリンスレイヤー」からヒロインの一人「牛飼娘」について解説していきたいと思います。
牛飼娘は主人公・ゴブリンスレイヤーの幼馴染。
冒険者でもギルド関係者でもお偉いさんでもないごくごく普通の一般人であり、この作品の日常・帰るべき場所を象徴するヒロインの一人です。
本記事ではそんな牛飼娘のプロフィールや過去、作中での活躍などを中心に解説してまいります。
なお、ゴブリンスレイヤーと物語の舞台となる四方世界の紹介記事もありますので、興味のある方はこちらも読んでやってください。
「ゴブリンスレイヤー」牛飼娘のプロフィール
「ゆっくりさ、考えようよ。焦んなくて良いからね」
基本プロフィール(名前、年齢、声優など)
牛飼娘は本作の主人公・ゴブリンスレイヤーの幼馴染であり、彼が下宿している牧場の跡取り娘です。
この作品では、登場人物が名前ではなく役割で呼ばれているため、本来の名前は明かされていません(存在しないわけではありません)。
年齢は初登場時18歳で、ゴブリンスレイヤーの2歳年下。
外見は極めて豊かな胸部装甲を保有する赤髪のあどけない雰囲気の美少女で身長は160㎝台後半。
現在は髪を短くしていますが、5年前を描いた過去編「イヤーワン」では髪を長く伸ばし、前髪で右目が隠れていました。
性格は明るく純朴で家庭的。
年齢に対してやや子供っぽく無防備なところがあります。
ゴブリンスレイヤーに好意を抱くヒロインの一人であり、彼の日常・帰るべき場所の象徴。
ゴブリンスレイヤーが自分よりも自分のことを理解していると認める、彼の最大の理解者です。
声優は井口裕香さんが担当。
ゴブリンスレイヤーが下宿する牧場
牛飼娘は辺境の街近くの伯父の牧場で暮らしています。
この牧場は彼女の伯父が開拓して始めたもので、現在は牛や羊、豚などを飼育。
牛乳や肉は辺境の街の酒場やレストランなどに卸されており、利用者からの評判はかなり良いようです。
従業員は伯父と牛飼娘の二人だけですが、作中ではプロの目から見ても「良い牧場」と高く評価されていました。
ゴブリンスレイヤーはこの牧場に下宿させてもらっており、ゴブリン退治がない時は牧場仕事を手伝ったりもしています。
牛飼娘の伯父は年齢的に二人きりで牧場をきりもりするのが難しくなっており、人を雇うことも考え始めていますが、かわいい姪に他人(男)を近づけることに慎重な様子。
ゴブリンスレイヤーのことは警戒しつつも、できれば彼に……と期待しているフシがあります。
「ゴブリンスレイヤー」牛飼娘の過去
10年前にゴブリンに襲われ滅んだ村
牛飼娘はかつてゴブリンスレイヤーと同じ村で育ち、家族ぐるみの付き合いをしていました。
しかし本編開始10年前、彼女が伯父の牧場に遊びに行っている間に、住んでいた村はゴブリンの襲撃にあい壊滅。
彼女の両親は命を落とし、牛飼娘はそのまま伯父の牧場に引き取られることになります。
家族や幼馴染、故郷をいっぺんに失った牛飼娘は酷いショックを受け、長きに渡って引きこもり状態に。
現在からは考えられないほど暗く沈んだ雰囲気を漂わせていました。
5年前に生きていたゴブリンスレイヤーと再会
牛飼娘が立ち直り、引きこもりから脱出する切っ掛けになったのが5年前、死んだと思っていた幼馴染・ゴブリンスレイヤーとの再会でした。
幼馴染のあまりの変貌に困惑しつつも、喜びを隠せない牛飼娘。
彼女はゴブリンスレイヤーがまだ宿が決まっていないと聞くと、伯父に頼み込んで彼を牧場に下宿させ、色々と世話を焼くように。
またゴブリンスレイヤーと少しでも関わっていたいと、ギルドへの配達を引き受けるようになり、徐々に引きこもり状態から脱していきます。
「ゴブリンスレイヤー」牛飼娘の人間関係
牛飼娘はゴブリンスレイヤーの身内として冒険者たちから顔を知られています。
特にゴブリンスレイヤー一党や受付嬢らとは親しくしており、女神官や受付嬢のことはゴブリンスレイヤーを巡る恋のライバルとして認識。
ただ彼女らとの関係は良好で、「強敵」というよりは厄介な男に苦労させられる「戦友」といった方が近く、妨害行動などは一切行っていません。
それどころか互いのアプローチを後押しする様子もあり、プライベートでは妖精弓手らを交え女同士で遊ぶこともあるようです。
ゴブリンスレイヤーは牛飼娘らの好意に気づいていないわけではありませんが、自分のような狂人がその想いに応えるべきではないと、敢えてそうした感情を封じている模様。
ただ牛飼娘のことはとても大切に思っており、自分が死ねば彼女が悲しむという事実が、土壇場で彼を生へと踏みとどまらせる楔となっています。
「ゴブリンスレイヤー」牛飼娘の作中での役割
牛飼娘のこの作品における役割は、ゴブリンスレイヤーの日常・帰るべき場所そのものです。
冒険者でない牛飼娘が冒険に関与することはほとんどありませんが、作中では大抵ゴブリンスレイヤーは最後に彼女の下に戻り、穏やかな日常の中でエピローグを迎えます(偶に受付嬢がその役割を担うことも)。
ゴブリンスレイヤーは彼自身も認める通りゴブリンに人生を狂わされた狂人ですから、彼を正気に引きとどめてくれる日常の役割は実はとても重要。
作中でゴブリンスレイヤーの様子を見に来た彼の師匠が、牛飼娘と会って彼女にこんな言葉を送っていました。
「お前の中には」
「お前の知らない美しさがある」
「それは大冒険よりも大事なことだ」
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