今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、ツンデレ狼「ベート・ローガ」について解説します。
ベート・ローガは「ロキ・ファミリア」に所属する狼人の第一級冒険者。
極端なまでの実力主義者であり、弱者を嘲笑するその言動でしばしばトラブルを引き起こしている問題児です。
根は悪い人間ではないものの、周囲から嫌われていることに関し一切弁護の余地がないベート。
本記事ではそんな彼のプロフィールや強さ、アクセラレータ似と言われる本音を中心に解説してまいります。
「ダンまち」ベートのプロフィール
基本プロフィール(年齢・二つ名・声優など)
ベート・ローガはオラリオ最強派閥の一角「ロキ・ファミリア」に所属する狼人(ウェアウルフ)の第一級冒険者です。
年齢は22歳。
灰色の髪を持つ鋭い目つきの男性で、見た目通り非常に短気で好戦的。
極端なまでの実力至上主義者で、自分が格下、弱者と見做した相手のことを雑魚呼ばわりして罵倒する問題児です。
当然、周囲からの人望はほぼ皆無であり、初登場時は主人公のベル・クラネルを嘲笑しファンからもヘイトを集めていました。
同ファミリアのアイズに対しては、その貪欲に強さを追い求める姿勢に共感し、好意を抱いていますが彼女からは全く相手にされていません。
神々から与えられた二つ名は「凶狼(ヴァナルガンド)」。
声優は岡本信彦さんが担当しています。
強者を求め「ロキ・ファミリア」へ入団(過去)
元々ベートはある平原の獣人の部族に族長の子供として生まれました。
しかし12歳の時、竜の谷からやってきた一匹の怪物により、彼の部族はベートを残して全滅。
ベートはその怪物を倒すためオラリオへ辿り着き、「ヴィーザル・ファミリア」という獣人中心のファミリアへと入団します。
当時の彼は今と違って人望も厚く、ファミリアの団長にも就任していました。
そして16歳の時、LV3になったベートは家族の仇を討つため、オラリオを離れ怪物へ戦いを挑み、これに勝利。
しかしオラリオへ凱旋してみると、ベートに好意を持っていたセレニアがダンジョンで死亡、他のメンバーも重傷を負っており、弱い者が次々倒れていく現実に彼は絶望します。
その後、ベートはヴィーザル・ファミリアを見限り、ひたすら一人で力を追い求める日々を送っていました。
そんな時、酒場で「ロキ・ファミリア」に喧嘩を吹っかけた挙句、ガレスに一発でのされたベート。
自分でも敵わない強者がいる。
その事実に歓喜したベートはロキのスカウトを受け、ロキ・ファミリアへと入団しました。
「ダンまち」ベートの強さ(レベル・スキル)
レベル6に到達、蹴り技メインのスピード型アタッカー
ベートは蹴り技をメインで戦うスピード型アタッカーです。
初登場時はLV5でしたが、59階層への遠征を経てティオナやティオネらとともにLV6へランクアップしています。
以下は、判明しているLV5時点の最終ステータスです。
<基本アビリティ> | |
力 | B766 |
耐久 | C647 |
器用 | B729 |
敏捷 | S956 |
魔力 | I0 |
<発展アビリティ> | |
【狩人:G】【耐異常:G】【拳打:G】【魔防:H】 | |
<魔法> | |
【ハティ】 | ・付与魔法。 ・炎属性。 ・魔力吸収。 ・損傷吸収。 |
<スキル> | |
【月下狼哮(ウールヴヘジン)】 ・月下条件達成時のみ発動。 ・獣化。 ・全アビリティ能力超高補正。 ・異常無効。 | |
【孤狼疾駆(フェンリスヴォルフ)】 ・走行速度強化。 | |
【双狼追駆(ソルマーニ)】 ・加速時における『力』と『敏捷』のアビリティ強化。 |
魔法はほとんど使用することが無いため魔力は「0」となっていますが、それ以外のステータスは全体的に高水準。
特に「敏捷」に関しては同じ幹部のアイズたちと比べても一歩抜きんでています。
戦闘スタイルは魔法を吸収し特性攻撃に変換する機能を持ったメタルブーツ「フロスヴィルト」を使った蹴り技が主体で、敵や状況によっては短剣を振るうこともあります。
走行速度を強化するスキルを有し、機動力に関してはファミリアトップ。
さらに加速時に「力」と「敏捷」を強化するスキルを併せ持ち、リズムに乗らせると非常に怖いタイプの戦士と言えるでしょう。
なお、スキル【月下狼哮(ウールヴヘジン)】は狼人特有の獣化能力で、発動すれば非常に強力ですが月の下でしか使用できずダンジョン内では完全な死にスキル。
狼人がダンジョン探索に最も向いていない種族と呼ばれる所以でもあります。
切り札は自傷型魔法「ハティ」(詠唱文)
ベートの切り札は炎の付与魔法【ハティ】。
ただしベートはこの魔法の使用を屈辱として普段は自ら禁じており、ほとんど使用することがありません。
発動すると両手両足に炎を纏い、炎に触れた魔力を見境なく吸収し、ダメージを受けるほど攻撃力が向上するというもの。
「フロスヴィルト」はこの魔法を参考につくられた特殊武装です。
魔導士殺しとも呼べる強力な魔法ですがデメリットも大きく、回復魔法など有利な魔法効果も受けられず、ダメージはどんどん蓄積していくため、本当に追い詰められたときにしか使えません。
加えて詠唱が長文。
ベートは並行詠唱の訓練などは一切行っていないため、詠唱中は一切無防備になってしまいます。
ただそれを加味しても威力は非常に強力で、作中ではLV5のヴァレッタを一撃で炭にしていました。
詠唱文は次の通り。
【戒められし悪狼(フロス)の王、一傷拘束(ゲルギア)、ニ傷痛叫(ギオル)、三傷打杭(セピテ)、飢えなる涎(ぜん)が唯一の希望、川を築き血潮と交ざり涙を洗え、癒せぬ傷よ忘れるな、この怒りとこの憎悪汝の惰弱と汝の烈火、世界(すべて)を憎み摂理(すべて)を認め涙を枯らせ、傷を牙に慟哭(こえ)を猛叫(たけび)に——喪いし血肉(ともがら)を力に、解き放たれる縛鎖、轟く天叫、怒りの系譜よ、この身に代わり月を喰らえ数多を飲み干せ、その炎牙(きば)をもって平らげろ】
「ダンまち」ベートはクズ? アクセラレータに似てる?
ファンの間ではその暴言から「クズ」「嫌い」との声が挙がることが多いベートですが、一方で「とある」の「アクセラレータに似てる」と彼を好意的に見るファンも存在します。
見た目が同じ目つきヤバめの白髪系で口が悪く、声優が同じ人で原作の絵師も同じ人というのもありますが、それ以上によく似ているのがその行動原理。
「とある」では誰も傷つけたくないからと「無敵」の存在を目指したアクセラレータ。
一方のベートも、弱者に対し酷い罵倒を行っていますが、これは弱者が戦場に出て死んでほしくないからこそ。
弱いなら戦場に出るな、弱いなら強くなれという想いが込められた罵倒なのです。
そのためベルが強くなろうと足掻いていた時、春姫が強者に一歩も引かない心の強さを見せた際には、内心で歓喜していました。
ある種のツンデレですね。
ただアクセラレータと違うのは、ベートはそうは言っても周囲に嫌われたくないと思っているフシがあること。
無意識のわかってちゃん、かまってちゃんでもあり、その辺りの「ぬるさ」がアクセラレータとは違う点と言えるでしょう。
「ダンまち」ベートに好意を寄せる女性(レナ・リーネ)
最後に、ベートに好意を寄せる二人の少女を紹介します。
ガチヤバアマゾネス「レナ・タリー」
一人目はアマゾネスの少女レナ・タリー。
イシュタル・ファミリアに所属していた冒険者兼戦闘娼婦(バーベラ)ので、天真爛漫な美少女。
ロキ・ファミリアとの抗争の最中にベートに一蹴され、強い雄に惹かれるというアマゾネスの本能からベートに付きまとうことになります。
ベートに腹パンされても、泣いたり怒るどころか、恍惚とした笑みを浮かべて「妊娠しちゃう」とほざくなどアマゾネスの中でもかなりヤバめ。
犯罪組織「セクメト・ファミリア」の抗争に巻き込まれて死亡し、ベートを曇らせていましたが、後にアミッドの魔道具で実は生きており、リヴェリアにかくまわれていたことが判明。
その後は元気にベートに付きまとっています。
実は生きていた(?)「リーネ・アルシェ」
二人目はロキ・ファミリア所属のヒーラー、リーネ・アルシェ。
ベートに罵倒されながらも何度も助けられたとことが切っ掛けでベートの真意に気づき、好意を抱くようになった天使のような少女です。
しかし彼女はクノッソス探索時に闇派閥の襲撃を受けて死亡。
ベートを大いに曇らせることになります。
……が「メモリア・フレーゼ」では、これまたアミッドさんの薬により実は生きていたことに内容修正(IFストーリー)。
呪詛の治療や修行などで一時、ロキ・ファミリアを離れていたようですが、無事に成長した姿を見せてくれています。
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