今回はワールドトリガーから、汎用射撃オプショントリガーの一つ「鉛弾(レッドバレット)」について解説します。
ワールドトリガーにはブラックトリガーなどの規格外の性能を持ったトリガー(=武器)は多数登場しますが、実際に作中で最も活躍しているのは汎用品のノーマルトリガー。
その中でも鉛弾(レッドバレット)はトリオンの弾丸から攻撃力を無くす代わり、着弾すると重しになって敵の行動を阻害する珍しいトリガーです。
非常にユニークな性質を持っていますが、その分使いどころが難しく使い手の少ない鉛弾(レッドバレット)。
本記事では鉛弾(レッドバレット)の性能や仕様、その使用法や使い手を中心に解説してまいります。
ワールドトリガー「鉛弾(レッドバレット)」基本情報
基本性能
鉛弾(レッドバレット)はトリオンの弾丸に特殊効果を付与する汎用射撃オプショントリガーの一つ。
弾丸から攻撃力を無くす代わり、着弾すると重しになって対象に突き刺さり、行動を阻害する効果があります。
重しの重さは平均的なトリオン量の持ち主で一発約100kgほど。
弾丸は着弾するまで非実体に一切干渉せず、シールドなどを透過する性質があります。
また鉛弾(レッドバレット)の性質を付与されたトリガーは色が黒く染まるのも特徴の一つですね。
銃手・射手トリガーでの運用を想定されていたようですが、狙撃手用トリガーでも使用可能となっています。
長所~非実体(シールド)を透過~
鉛弾(レッドバレット)最大の長所は非実体を透過することです。
それはつまりシールドによる防御を無効化できるということ。
重しをつけるより普通の弾丸で倒した方が速いですから、鉛弾(レッドバレット)の本質はそのデバフ効果ではなく、防御を許さないという部分にこそあります。
短所~弾速や射程が大幅に低下、両攻撃(フルアタック)~
鉛弾(レッドバレット)の欠点は、重くなる効果に大量のトリオンを消費するため、弾速や射程が大幅に低下してしまうということ。
また射撃用トリガーと鉛弾(レッドバレット)でメイン・サブ両方のトリガーを使用し、両攻撃(フルアタック)状態となってしまうため、防御面が疎かになるという欠点もあります(例外有り)。
そのため鉛弾(レッドバレット)を活用するには近距離で敵の攻撃を躱しながら弾丸を当てる高度な体術が必要であり、使い手を選ぶ上級者向けのトリガーと言えるでしょう。
ワールドトリガー「鉛弾(レッドバレット)」の主な使用法
行動阻害
鉛弾(レッドバレット)の基本的な使用法は、重しによって敵の動きを阻害し、とどめとなる攻撃に繋げること。
トリオン体であっても100kgの重量は相当な負担で、重しを付けた状態ではまともな戦闘どころか移動も困難です。
また重しは通常の手段で取り除くことは困難であり(ヴィザ翁はできた)、解除しようと思えば着弾した部分(=腕や足)などを切り落とすしかありません(使用者本人は任意解除可能)。
シールド透過による奇襲
シールドやトリオンによる非実体の防御手段を活用する相手には、鉛弾(レッドバレット)による奇襲が非常に有効です。
特に鉛弾(レッドバレット)の存在を知らないネイバー(近界民)には非常に良く刺さるでしょうね(遊真やハイレインなど)。
鉛弾(レッドバレット)狙撃
通常、鉛弾(レッドバレット)と狙撃手用トリガーを組み合わせた場合、弾速が低下して使い物にりません。
かつて人を撃てない鳩原が欠点を克服するため試行していましたが、結局実用レベルには至らず。
しかし後に膨大なトリオン量を持つ者が弾速重視のライトニングと組み合わせることでこの鉛弾(レッドバレット)狙撃を実現しています。
……まあ、人を撃てるのなら普通に撃った方が強いです(シールドはアイビスを使えば貫通できるし、バッグワームとの併用も出来ないし)。
鉛弾(改)
使用時にメイン・サブ両方のトリガーを使う両攻撃(フルアタック)状態になってしまうという欠点を持つ鉛弾(レッドバレット)ですが、A級特権による改造を施すことで、その欠点を克服することもできます。
これはあらかじめ作成した外付けの弾倉を銃にセットすることで、メイン・サブどちらかのトリガーを空けた状態で鉛弾(レッドバレット)を使用できるというもの。
ただ、弾倉のコストが高く、段数が制限されるという問題もあります。
ワールドトリガー「鉛弾」の着弾・透過の判定基準は?
鉛弾(レッドバレット)最大の特徴は「非実体を透過する」というものですが、ファンの間ではその判定基準が良く分からないという意見もあります。
実際に作中で着弾したもの、透過したものは次の通り。
着弾(実体) | 透過(非実体) |
トリオン体/トリオン兵 エスクード 弧月 黒壁(ニコキラ) アフトクラトルのマント | シールド 卵の冠(アレクトール) バッグワーム |
何を持って「実体」とするのか、特に「アフトクラトルのマント」が実体で、「バッグワーム(マント)」が非実体というのが分かりづらいですよね。
具体的な定義は葦原先生からも語られておらず、これは筆者の推測にはなりますが、恐らく「実体」「非実体」の区分けは「オフにしてもその(実体)状態が維持されるか」だと考えられます。
例えばエスクードや黒壁(ニコキラ)は使用者本人が倒された後もその場に残りますし、弧月のブレードも一度作ってしまえばオフ状態にしても手元に残ります(その間切れ味は0になる)。
またアフトクラトルのマントはそもそもトリオン体の一部。
一方、バッグワームは見た目は同じマントですが、こちらはバッグワームをオフ状態にするとマントも消えてしまいます(弧月のようにマントの残したままステルス機能をオフにしている描写はない)。
要は実体っぽく見えても、常にトリオンを注いでいないと維持できないものは非実体と判定されるのではないかな、と。
ワールドトリガー「鉛弾(レッドバレット)」の主な使用者
作中で鉛弾(レッドバレット)を装備していることが判明しているボーダー隊員は今のところ3名のみ。
内一名は松代仁という名前だけ判明している未登場キャラです。
三輪秀次~優れた体術と改造トリガーの合わせ技~
鉛弾(レッドバレット)の使い手といえば、やはりこの三輪秀次。
ハンドガンタイプの銃手トリガーに鉛弾(改)をセットし、近中距離で巧みに鉛弾(レッドバレット)を使いこなします。
通常弾と鉛弾(レッドバレット)の二択を敵に押し付ける戦い方は、やられる側としては見た目以上に厄介でしょうね。
大規模侵攻編でハイレインたちと渡り合った大立ち回りはファンに大きなインパクトを残しました。
雨取千佳~トリオン量によるゴリ押し~
トリオン量によるゴリ押しといえば雨取千佳。
本来使いづらい鉛弾(レッドバレット)を膨大なトリオン量で強引に実用レベルに持って行っており、鉛弾(レッドバレット)狙撃や鉛弾(レッドバレット)ハウンドなど、他の人間では真似できない戦い方を見せています。
ただこれは人を撃てないという欠点を克服するための苦肉の策。
彼女のトリオン量なら一々鉛弾(レッドバレット)を使うより、普通にアイビスやハウンドを撃っていた方が強いです。
【まとめ】「ワールドトリガー」ノーマルトリガー一覧(武器一覧)
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