今回は「週刊少年サンデー」で連載中の大人気ファンタジー「葬送のフリーレン」から、髪を操る一級魔法使い「ゼンゼ」について解説します。
ゼンゼはフリーレンとフェルンが受験した一級魔法使い試験の試験官として登場した女性魔法使い。
見た目は幼く可憐な少女ですが極めて強力な実力を有し、実は実年齢はそこそこ上なのではと噂されている女性です。
本記事ではゼンゼのプロフィールや強さ(天敵ユーベル)、作中での活躍を中心に解説してまいります。
「葬送のフリーレン」ゼンゼのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ゼンゼはフリーレンとフェルンが参加した一級魔法使い試験の試験官として登場した女性魔法使いです。
外見は足元まで届くボリュームのある髪の毛が特徴の小柄で可憐な少女。
基本無表情で愛想に乏しく、常に落ち着いた態度を保っています。
試験官としては厳しく受験生に課すハードルは非常に高いものの、一方で不必要な争いや人死にを嫌う(自称)平和主義者。
彼女の試験は難易度こそ高かったものの、人死にが出ないように十分な配慮がなされていました。
名前の由来はドイツ語で「鎌」。
声優は照井春佳さんが担当。
若く見えるが年齢は30代以上?
ゼンゼは見た目こそ非常に幼いですが、実は結構年齢がいっているのではとファンの間で話題になっています。
その根拠は47話でのラヴィーネのこの発言。
「ゼンゼの担当した試験は過去4回」
「いずれも合格者は0人だ」
一級魔法使い試験の試験官を担当したのが過去4回、今回で5回目になる、ということですが、一級魔法使い試験が行われているのは3年に一度。
つまり最低でも15年間は一級魔法使いをやっていることになります。
また15年というのはゼンゼが5回連続で試験官をしている場合の年数なので、実際にはもっと長いはず。
そうじゃないと、この間ずっと一級魔法使いが誕生していないことになってしまいますからね。
そう考えると、ゼンゼは若く見えますが最低でも30代以上(一級魔法使い試験を受験できる三級魔法使いの最年少記録がフェルンの15歳)。
髪の毛で耳が隠れて見えないので、実はエルフなんじゃないかなんてことを言うファンもいますね。
「葬送のフリーレン」ゼンゼの強さ(魔法・天敵)
髪を自在に操る攻防一体の魔法使い
ゼンゼはその髪に幾重もの魔法をかけ、自在に操って戦う攻防一体の魔法使いです。
髪を操ると言うと簡単そうに聞こえますが、実はこれは極めて超人的な魔法技術の賜物。
魔法はイメージの世界であり、イメージできないものは実現できません。
髪の毛という数えるのも不可能なほどの膨大な数の糸を自在に変質されて操るというのは、それ自体が常人にイメージできるものではなく、ゼンゼがどれだけ優秀な魔法使いかを表しています。
その髪による攻撃は受験生たちの防御魔法を容易く打ち破るほどに強力。
魔力を隠して奇襲を仕掛ける小技も使いこなします。
一級魔法使い試験に合格し、後に七崩賢・黄金郷のマハトを撃破したデンケンでさえ、ゼンゼには勝ち目がないと判断していました。
天敵はユーベル
そんな強力な力を持つゼンゼですが、彼女には自身も認める天敵が存在します。
それが一級魔法使い試験の受験生でもあった少女・ユーベル。
ユーベルは彼女自身が切れると思ったものは何でも切れる「大体なんでも切る魔法(レイルザイデン)」の使い手。
その魔法自体は防御魔法で簡単に防げるものであり、ユーベル以外が使っても大した効果は発揮しません。
当然、普通はゼンゼの髪を切り裂くことなど不可能です。
しかしユーベルは感覚のままに「髪は切れるもの」というイメージを構築。
魔法使いであれば幾重にも魔法のかかったゼンゼの髪は切れないと知性で理解してしまうものですが、ユーベルは知性を超えて感覚でイメージを構築するという異常な才覚を有し、ゼンゼの髪であれ容易く切り裂くことを可能としていました。
「ユーベルには勝てるイメージが湧かない。相性が悪すぎる」とゼンゼ自身も認めています。
「葬送のフリーレン」ゼンゼと一級魔法使い試験
同僚も呆れた第二次試験の試験官
ゼンゼは一級魔法使い試験・第二次試験の試験官。
その試験内容は未開拓の迷宮「零落の王墓」の攻略です。
合格者の数に限りはなく、とにかく最深部までたどり着けばよいというもの。一緒にゼンゼも確認のために迷宮に潜ります。
一見するとまともな試験に思えますが、その試験内容を見た同僚のゲナウは「なんて酷い試験内容だ」と呆れていました。
実はこの迷宮の主は「水鏡の悪魔(シュピーゲル)」と呼ばれる神代の魔物で、迷宮に入り込んだ人物の記憶を読み取り、対象者の完全な複製体を作り出してぶつけてくる化け物。
しかも「水鏡の悪魔」を倒さない限り複製体は復活し続けるというおまけつきです。
迷宮には受験生だけでなくゼンゼもいて、その複製体が妨害してくるのですから、これがどれだけ意地の悪い試験か良く分かりますね。
しかしゼンゼは平然と、
「一級魔法使いは理不尽なほどの逆境でも」
「覆せるような存在でなければならない」
「この程度は逆境ですらない」
「それに仲間の背中を守る」
「だけで合格できるんだ」
「実に優しい平和な試験だ」
ゼンゼの複製体が受験生の前に立ちふさがる
受験生たちは複製体に対し、それぞれ相性の良い相手をぶつけることで対抗。
その隙に、フリーレンとフェルンが最深部を守るフリーレンの複製体を倒して「水鏡の悪魔」を倒そうとします。
そしてフリーレンたちが最深部に辿り着くまでの間、最も多く受験生を脱落させたのはゼンゼの複製体でした。
次々と仲間が撃破されていき、その場で最も強いデンケンでさえ時間稼ぎが精一杯。
最終的にゼンゼの複製体を倒したのは、デンケンより弱く、しかしゼンゼの天敵であるユーベルでした。
もしここにユーベルがいなければ、受験生たちはゼンゼの複製体によって全滅ということもあり得たでしょうね。
「葬送のフリーレン」ゼンゼと帝国編
ゼンゼは帝国編で再登場しています。
帝都で行われる建国祭に招かれた大魔法使いゼーリエの護衛をファルシュと共に、ユーベル、ラントらと組んで指揮しています。
帝国の魔導特務隊とはこれまでにも何度もやり合っているらしく、ゼンゼはあちらから相当恨まれている模様。
また、帝国で諜報活動をしているリネアール一級魔法使いとは、会うたびに殴り合いをしている犬猿の仲だそうです。
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