今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、海神「ニョルズ」について解説します。
ニョルズは漁業系ファミリア「ニョルズ・ファミリア」の主神。
人の良い善神ではありますが、作中ではそれ故に事件を起こしてしまいます。
「豊穣の女主人」亭のクロエ・ロロともかかわりが深い男神。
本記事ではそんなニョルズのプロフィールや元ネタ、ファミリアの概要などを中心に解説してまいります。
「ダンまち」ニョルズのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
ニョルズはオラリオの海の玄関口・港町メレンを管理・運営する漁業系派閥「ニョルズ・ファミリア」の主神です。
外見は小麦色に日焼けした爽やかな雰囲気の美丈夫。
性格は責任感が強く眷属想いな神格者ですが、作中ではそれ故に事件を起こしてしまうことになります(詳細は後述)。
面倒見が良く、作中では問題を起こしたメレンギルド支部の責任者を半ば強引にファミリアに迎え入れたりしていました。
声優は新垣樽助さんが担当。
元ネタとなった神様(神話)
ニョルズの元ネタはロキやフレイヤらと同じ北欧神話に登場する海神。
豊穣神、商業神などの属性も併せ持っています。
神話においてはフレイヤの父とされていますが、ダンまち世界においては特にそうした関係はないようです。
ニョルズのエピソードとして有名なのが巨人族にして山の女神スカディとの結婚。
アース神族と巨人族の和解のためにスカディは男神たちの足だけを見て夫を選ぶことになるのですが、彼女は普段から波に洗われ足だけは美しかったニョルズを選んでしまいます。
元々スカディはバルドルを狙っていたので目当ての夫を引き当てられなかった形。
しかも海の神ニョルズと山の神スカディとでは互いの生活に馴染むことができず、自然に離婚してしまったそうです。
ニョルズはこの結婚エピソード以外でほとんど神話では語られておらず、ラグナロクの際にどうやって死んだかも伝わっていないちょっと不遇な神様でもあります。
「ダンまち」ニョルズ・ファミリア
港町メレンを管理・運営する漁業ファミリア
ニョルズ・ファミリアは港町メレンを管理・運営する漁業ファミリアです。
メレンはオラリオの南西3kほどの距離にある巨大汽水湖ロログ湖に沿って栄える都市。
オラリオと海路を繋ぐ玄関口でもあり、貿易港としてもにぎわっています。
ニョルズ・ファミリアは漁師たちのファミリアであり、農業を営むデメテル・ファミリアと並んでオラリオの食の生命線を担っています。
そのため眷属たちは人数こそ多いものの基本的にLV1が中心。
団長のロッドもLV2と戦闘能力は高くありません。
近海の平和を守るため食人花の密輸に手を染める
外伝ソード・オラトリアではニョルズ・ファミリアは犯罪に手を染めてしまいます。
オラリオ外のメレンまで中々冒険者たちの手は及ばず、メレン近海は昨今モンスターの被害に悩まされていました。
そんなモンスターを駆除するため、ニョルズたちは密かにイシュタル・ファミリアや闇派閥であるタナトス・ファミリアと手を結び、食人花を密輸して海に解き放っていたのです。
外伝では密輸をロキたちに見破られますが、やむを得ない事情があったということで、見逃されています。
「ダンまち」ニョルズとクロエ・ロロ
ニョルズは「豊穣の女主人」亭の従業員で元暗殺者であるクロエ・ロロに密かに恩恵を与えています。
正式な眷属というわけではなく、クロエの目的はあくまでステータス更新で、彼女が眷属であることはニョルズ以外誰も知りません。
元々は当時暗殺者だったクロエがニョルズの弱み(食人花の密輸)を握って近づいた形ですが、ニョルズとクロエの関係は良好。
クロエが暗殺稼業に疲れていることを見抜き、正式に眷属にならないかと誘ったこともあります。
ただクロエは暗殺者である自分がファミリアに入れば迷惑がかかると考えたのか、その誘いを断っています。
「ダンまち」ニョルズの活躍
ニョルズは外伝ソード・オラトリアで、食人花を密輸し、闇派閥との関りを持つ存在として登場。
ロキ・ファミリアにそれを見破られ、見逃されたニョルズは、その後本編18巻の派閥大戦でも登場します。
派閥大戦に参加するため、クロエとルノアはニョルズとデメテルに「豊穣の女主人」亭の従業員たちを眷属にしてくれるよう嘆願。
ニョルズたちはそれを受け入れ、派閥大戦に途中参戦。
ヘスティア・ファミリア側の勝利に貢献することになります。
19巻ではただのシルとして生きることになったフレイヤに酒を頼んでからかっていましたが、神話のような特別な繋がりはやはりなさそうです。
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