今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、死の神「タナトス」について解説します。
タナトスは暗黒期終焉の後、壊滅状態にあった闇派閥の残党をまとめ上げた「タナトス・ファミリア」の主神。
作中では都市の破壊者「エニュオ」と手を結び、オラリオの破壊を目論んでいました。
軽薄で快楽主義ではあるものの、自身の職務に対しては忠実だったタナトス。
本記事ではそんな死神のプロフィールやファミリアの概要、作中での顛末(死亡)を中心に解説してまいります。
「ダンまち」タナトスのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
タナトスは現在もオラリオで暗躍する闇派閥(イヴィルス)の一つ「タナトス・ファミリア」の主神です。
外見は紫色の長髪が特徴の陰鬱で退廃的な雰囲気の男神。
天界において死と転生を司っており、オラリオがダンジョンを封じたことで死が少なくなった今の下界に不満を持ち、「子供達(=人間)は、もうちょっと死んでもいい」と闇派閥の残党をまとめ上げオラリオの破壊を目論みます。
神らしく威厳に溢れた態度で人々を扇動することもありますが、基本的には軽薄で快楽主義者。
自称「ワーカホリック」で、天界にいた時は死と転生という自らの職務にとても熱心に取り組んでいたそうです。
声優は坂泰斗さんが担当。
神話におけるタナトス(元ネタ)
タナトスはギリシャ神話における死の神。
幽冥の神エレボスと夜の女神ニュクスの息子であり、眠りの神ヒュプノスと双子の兄弟。
寿命を迎えた人間の魂を冥界へと連れていく役割を担っていました。
凡人の魂はタナトスが、英雄の魂はヘルメスが運ぶとされることもあるようです。
ギリシャ神話では輪廻転生という考え方は一般的ではなかったようで、ダンまち世界のようにタナトスが転生を司っていたという話はありません。
死そのものを神格化した存在で、厳格かつ慈悲のない神であったとされています。
「ダンまち」タナトス・ファミリア
暗黒期に送還を免れ闇派閥の残党をまとめ上げる
タナトス・ファミリアはゼウス、ヘラ両ファミリアが壊滅した後、暗黒期のオラリオにおいて活動した闇派閥の一つ。
大切な人を亡くし転生後の再会を望む者が多く所属するファミリアで(タナトスが死後の転生・再会を約束した)、タナトスのための狂信者となり死兵や人間爆弾によるテロを引き起こしています。
暗黒期の終焉に伴い、ほとんどの闇派閥は壊滅し、邪神の多くは天界に送還されてしまいましたが、タナトスは送還を免れ、闇派閥の残党をまとめ上げ密かに力を蓄えていました。
現代において純粋な闇派閥というのはタナトス・ファミリアしか残っておらず、タナトス・ファミリアの壊滅により闇派閥は真に終わりを迎えることとなります。
タナトス・ファミリアのメンバー
タナトス・ファミリアの構成員の多くは死後転生、再会を望む狂信者ですが、他の闇派閥の残党など、独自の目的を持つ者も存在します。
名前が判明している構成員は以下の二名。
ヴァレッタ・グレーデ
元々名も無き邪神の眷属でしたが、6年前の「27階層の悪夢」の後、タナトス・ファミリアに改宗しています。
LV5の女性で二つ名は「殺帝(アラクニア)」。
闇派閥の参謀格でフィンに強い恨みを抱いていましたが、ベートの怒りをかって返り討ちに遭っています。
バルカ・ペルディクス
人造迷宮クノッソスを造ったダイダロスの子孫であり、イケロス・ファミリア団長ディックスの兄。
LV4の男性で一族の血の呪縛に囚われ、クノッソスの完成以外に興味がありません。
発展アビリティ「神秘」を持ち強力な呪道具を作り出す「呪術師(ヘクサー)」。
アミッドに全ての呪いが解かれ、生命活動を停止する。
「ダンまち」タナトスの活躍
タナトスは作中において闇派閥の残党をまとめ上げ、人造迷宮クノッソスをその拠点として活用。
ロキ・ファミリアらオラリオの主力と戦い、大いに苦しめています。
そして「オラリオの破壊」という共通目的のため都市の破壊者エニュオと手を組み、彼によって「穢れた精霊」の一派とも結託。
ただタナトスたちはエニュオと実際に会ったことはなく、実在しているかどうかも怪しい存在として仲間意識のようなものは全くもっていませんでした。
「ダンまち」タナトスの最期(死亡)
タナトスらは、ロキ・ファミリア主導の第一次クノッソス攻略戦により眷属のほとんどを倒され、壊滅状態となってしまいます。
しかもそこで、タナトス・ファミリアの団員たちは結託していた精霊の分身に食われて次々と命を落としていくことに。
タナトスは自分たちがエニュオによって謀られ、生贄となるよう仕組まれていたことを悟り、激昂します。
受肉化した精霊の分身によりクノッソスは覆いつくされ、ロキ・ファミリアと共に逃げ場を失い呑み込まれそうになるタナトス。
そこで彼はエニュオへの意趣返しか、精霊の分身に取り込まれる寸前に自ら短剣を突き刺して自害。
タナトスが天界へ強制送還される際にできた光の柱が精霊の分身の肉体に穴を穿ち、ロキ・ファミリアは寸でのところで難を逃れることとなります。
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