今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、大英雄「アルバート」について解説します。
アルバートは傭兵王ヴァルトシュテインとも呼ばれる古代の大英雄。
約1000年前に己の命と引き換えに黒龍の片目を奪い、オラリオから退けた正真正銘史上最強の英雄です。
作中ではアイズの父親であることが示唆されていますが、その関連性については何かと謎の多いアルバート。
本記事ではそんな大英雄のこれまでに判明しているプロフィールや強さ、人間関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」アルバートのプロフィール
基本プロフィール(声優など)
アルバートは古代の末期、およそ千年前に実在した大英雄。
傭兵王ヴァルトシュテインとも呼ばれ、作者の大森先生は彼のことを主にこちらの名で呼んでいます。
ゼウスが記した「迷宮神聖譚」を始めとした多数の御伽噺や歴史書で語られる史上最強の男。
古代シリーズ(「アルゴノゥト」「ナイツ・オブ・フィアナ」)でもし次のシリーズがあるとすればこの傭兵王について書かれる予定だったそうです。
声優は平川大輔さんが担当。
黒竜を退けた史上最強の大英雄
アルバートが成し遂げた偉業とは黒竜の片目を奪い、オラリオの地から撃退したことです。
黒龍は神時代最強とされるゼウス、ヘラの両ファミリアが挑み敗北した世界最強のモンスター。
精霊アリアの加護があり、この偉業と引き換えにアルバート本人は命を落としているとはいえ、これは間違いなく最強の名を冠すに相応しい大偉業です。
なお、アルバートが黒龍を退けてからしばらくした後、地上に神々が降臨。
彼の死と共に古代の英雄時代が幕を下ろし、神時代が幕を開けたとされています。
「ダンまち」アルバートの強さ(レベル)
作者からも史上最強のお墨付きをいただいているアルバートですが、その強さは実際どの程度のものなのか?
神時代以降、最強の冒険者と言えばゼウス・ファミリアの団長でLV8の英傑マキシム、ヘラ・ファミリアの団長でLV9の女帝が挙げられます。
また彼ら以外にも当時のゼウス、ヘラ両ファミリアにはLV5~7の幹部クラスが多数存在しました。
その両ファミリアの総力をかけて挑んでも隻眼の黒竜を倒すことが叶わなかったことを考えれば、黒竜の片目を奪い退けたアルバートの強さがよく分かりますね。
アルバートの時代には神の恩恵(ファルナ)がなく、レベルという概念はありませんでしたが、恐らく低く見積もってもLV11程度の強さがあったのではないでしょうか。
「ダンまち」アルバートの二つ名
アルバートは大英雄だけあって、御伽噺などでは数々の二つ名や渾名で呼ばれています。
有名どころだと、アルベルト、オイゼビウス、剣の覇者。
傭兵王ヴァルトシュテインという呼び名はあまり有名ではないようですが、これはゼウスが「迷宮神聖譚」に記したものですから、恐らくはこれが一番正確に当時の彼を示している呼び名だと思われます。
ちなみにアルベルトの名前の元ネタとなった人物は神聖ローマ帝国の傭兵隊長アルブレヒト・フォン・ヴァレンシュタインではないかと言われており、ヴァルトシュテインは彼の元の姓、オイゼビウスはチェコ語読みに由来するのではという説があります。
「ダンまち」アルバートとアイズ
アルバートは「ダンまち」本編や外伝「ソード・オラトリア」では、アイズ・ヴァレンシュタインの父親であることが示唆されています。
またアイズには精霊の血が流れており、母親は風の大精霊アリアではとも。
アイズの魔物や黒龍に対する強い憎悪は、両親を黒竜に奪われたことに由来しているしていると言われています。
ただ、その詳細や出自については今のところ全くの不明。
アイズがアルバートの娘だとして、彼女がどうやって千年以上の時を超えて現代にやってきたのか、また人間と精霊は子を為せないはずですが本当に母親はアリアなのかなど、彼女の出自やアルバートとの関係は未だ謎に満ちています。
「ダンまち」アルバートとアリア、セルディア
古代の英雄は神の恩恵(ファルナ)を持たぬかわり、精霊の加護を受けて超常的な力を発揮していました。
雷の大精霊の力を借りたアルゴノゥト、精霊馬を駆ったディム(フィン)などがその例ですね。
アルバートに力を貸していたのが風の大精霊アリアであり、恐らくアルバートとアリアは特別な男女の仲だったのだと思われます。
同時にアルバートに関わる女性として名前が挙がっているのがハイエルフの王女「セルディア」。
ベルは迷宮神聖譚の記述を元に、セルディアがアルバートとの間に子供を産んだ可能性を示唆しており……ひょっとしたらアイズ誕生の秘密にこのセルディアが関わっている可能性もありそうですね。
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