今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか（以下「ダンまち」）」から、「ナイツ・オブ・フィアナ」の主人公「ディム（フィン）」について解説します。
ディムは約3000年前の古代に実在した小人族の男性。
コーマック王らに殺された初代フィアナ騎士団の復讐を果たした二代目フィアナ騎士団の団長です。
自身を偽りの騎士、人工英雄と評しながら、最後は人類に大いなる勇気を示した大英雄。
本記事ではそんなディムのプロフィールや強さ、その活躍や人間関係を中心に解説してまいります。
「ダンまち」ディムのプロフィール
基本プロフィール（声優など）
ディムはおよそ三千年前に実在した小人族の騎士団「フィアナ騎士団」の興亡を描いた物語「ナイツ・オブ・フィアナ」の主人公です。
「ダンまち」本編におけるフィン・ディムナの前世であり、外見は彼そのもの。
「ナイツ・オブ・フィアナ」は全三部構成で、第一部でのディムはフィアナ騎士団に小姓として参加する未熟な少年でした。
しかし第二部、第三部では主君であるコーマック王に殺された初代フィアナ騎士団の復讐のため、仮面を被り名を「フィン」と偽った狡猾な騎士として登場しています。
本編のフィンのイメージに近いのは第二部以降の彼ですね。
声優は田村睦心さんが担当。
初代フィアナ騎士団小姓→二代目フィアナ騎士団団長
第一部でのディムは団長フィアナに拾われた初代フィアナ騎士団の小姓。
フィアナに憧れ騎士団に入ったものの、まだまだ未熟で臆病。
仲間たちからは期待されつつも、フィアナの思惑もあって長年騎士にはなれず小姓として扱われていました。
第二部では、第一部でディムを残してコーマック王に皆殺しにされたフィアナ騎士団の復讐を果たすため、二代目フィアナ騎士団を組織。
清廉潔白な騎士「フィン」を偽り、復讐のためコーマック王に近づこうと、数々の功績を挙げていくことになります。
「ダンまち」ディムの強さ（魔眼・フィネガス）
第一部のディムは本当に未熟で弱い普通の少年。
小姓として走り回っていたため体力だけは人一倍ありますが、幼い頃に魔物に襲われたトラウマで戦いになると身がすくむ臆病な小姓に過ぎませんでした。
しかし第二部では、一〇年に渡る精霊馬フィネガスの修行を受け、生前のフィアナにも劣らぬ実力の騎士へと成長。
フィアナと同じ「狂猛の魔眼」にも目覚め、神の恩恵がなくともLV5～6相当の実力を有していました。
その戦闘スタイルは騎馬突撃からの一撃必殺。
精霊馬フィネガスを駆り、フィアナの倍の出力の「狂猛の魔眼」を宿した彼は、最終的にはフィアナをも凌ぐ大英雄であったと考えれます。
「ダンまち」ディムの人間関係
初代フィアナ（＝リリルカの前世）は実はディムの異母姉。
ディムにとってフィアナは初恋の女性でしたが、彼はフィアナの死の間際までそのことを知りませんでした。
初代フィアナ騎士団のヘルガ（＝ライラの前世）は来世でも続く腐れ縁。
初代フィアナ騎士団にはグレーンとベリン、そして二代目フィアナ騎士団にはドヴァ―ルとアルフという四兄弟が所属していますが、彼らはガリバー兄弟の前世。
何故来世でガリバー兄弟とフィンの仲が悪いのか「ナイツ・オブ・フィアナ」ではその本当の理由も描かれています。
またゴォール騎士団のラザル（＝ラウルの前世）は物語を通じてディムと友情を深めていった親友。
ラウルの前世とは思えないほどすごく重要な役回りを果たしていました。
「ダンまち」ディムの活躍
初代フィアナ騎士団の復讐に燃える騎士
第一部でもディムは団長フィアナに憧れ、フィアナ騎士団の騎士を目指す未熟な少年。
彼はラザルとの出会いや魔物との戦いを通じて真っ直ぐに成長していきます。
しかしフィアナ騎士団が仕えるコーマック王はフィアナの瞳に宿る紅の魔眼が自分を滅ぼすとの予言に怯え、フィアナ騎士団を罠にはめ殺害してしまいます。
唯一生き延びたディムは復讐のため力を蓄え、名を「フィン」と変えて二代目フィアナ騎士団を組織。
仲間の仇をとるため清廉潔白な騎士を偽り、数々の功績を挙げて王に近づき、見事復讐を果たしました。
しかし復讐を終えたディムは抜け殻となり、仲間たちやリュールゥ（＝リューの前世）に見送られ王都を後にします。
大穴攻略のため真勇を示した人工英雄
第三部では魔物溢れる「大穴」攻略のため、アマゾネスの女性エルミナ（＝ティオネの前世）がディムを招集しにやってきます。
何故か襲い掛かってきたエルミナを撃退したところ、エルミナはディムに惚れて暴走。
彼女から貞操を守ろうとするうち、ディムはかつての自分を徐々に取り戻していきます。
そしてディム抜きで開始される大穴攻略。
ディムは彼を迎えにやってきたラザル、そしてラザルが持つドヴァ―ルの手紙を切っ掛けに再び立ち上がり、大穴攻略戦に参戦。
指揮官として活躍した後、最後はバロール相手にフィネガスと共に突撃して相打ちに。
その生き様を以って小人族の大いなる勇気を示したのでした。
なお、この時ディムが放った一槍「蹄跡」は傭兵王ヴァルトシュテインが現れるまで古代最強威力の一撃であったことが明かされています。
「ダンまち」ディムとフィン
ディムは「ダンまち」本編のフィンの前世ですが、その関係性を把握しているのは精霊馬フィネガスの大元である神ゴブニュだけです。
ただフィンは二代目フィアナ・ディムの生き方に共感を抱いたようで、彼にあやかろうと自ら小人族の言葉で「光」を意味するフィンの名を名乗っています。
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