今回は荒川弘先生が少年ガンガンで連載中のダークファンタジー「黄泉のツガイ」から、先代田寺「田寺 ロウエイ(たでら ろうえい)」について解説します。
田寺ロウエイは主人公のユルをサポートするデラとケンの父親。
代々東村の番小者を務める田寺家の先代で、物語開始時点では行方不明となっていました。
ユルたちの両親の逃亡にも関与していた覆面武闘派最強系オヤジ。
本記事ではそんな田寺ロウエイのプロフィールや強さ、作中での人間関係や動向を中心に解説してまいります。
「黄泉のツガイ」田寺ロウエイのプロフィール
基本プロフィール
田寺ロウエイは主人公のユルをサポートするデラ(田寺リュウ)とケン(田寺ケン)の父親。
田寺家は代々東村の番小者を務める家系ですが、10年前にデラにそのお役目を譲り、物語開始時点では失踪中となっていました。
外見は覆面で顔を覆い、眼鏡をかけて『プリきゅん☆マミたん』の萌えTを着たふざけたオッサン。
飄々とした言動で掴みどころがなく、いつもフラフラしている自由人です。
腹の底が読めない御仁ですが、ツガイに対してはとても優しく、例え敵対していても積極的に傷つけようとはしないほど。
忘れ去られ朽ちようとしていたザシキワラシ(キリとダンジ)を見つけ出し、キョウカと契約させたのもこの田寺ロウエイです。
ミネとナギサの逃亡を手助けし失踪
田寺ロウエイは東村の番小者(=村の下界での雑用係)を務める田寺家の先代当主で、10年前までは段野ハナのお母さんと組んで番小者として活動していました。
しかし10年前にユルとアサの母親ナギサに脅迫まがいの揺さぶりをかけられ、東村の脱出方法を漏らしてしまいます。
その結果、ミネ(父親)とナギサはアサを連れて東村から逃走。
それ以上夫婦にはノータッチでしたが、脱出方法を教えたことが東村に知られたら拙いとデラにお役目を引き継いで引退。
そのまま失踪してしまっています。
「黄泉のツガイ」田寺ロウエイの強さ
田寺家は東村関係者でも屈指の武闘派と知られており、田寺ロウエイの強さは作中でもトップクラスと予想されます。
作中では西ノ村の武闘派ツガイ使い醍醐を、ツガイもなくその身一つで圧倒。
武器は小ぶりな短刀を使用していて、白兵戦の得意な忍者といった印象ですね。
今のところ全く力の底が見えず、しかも雰囲気からすると直接戦闘より搦め手が得なタイプ。一番敵に回したら厄介なやつですね。
ちなみに代々田寺家に伝わる「マヨイガ(人を迷わす幻の家)」を生み出す家のツガイの契約者ですが、それ以外にツガイと契約しているかは不明。
この上、戦闘用のツガイと契約していたら手が付けられないので、多分いないとは思います。
「黄泉のツガイ」田寺ロウエイの息子たち
田寺ロウエイには前述した通り二人の息子がいます。
一人目のデラ(田寺リュウ)は番小者のお役目を引き継いだロウエイの後継者。
25歳まで海外で傭兵として活動していた経験のあるゴリゴリの武闘派で、ロウエイほどではないもののかなり緩い性格をしています。
二人目のケン(田寺ケン)はロウエイが外でエチオピア人女性との間に作った子供。
デラはケンの存在を知りませんでしたが隠し子という訳ではなく、ロウエイはデラの母親とはかなり昔に離婚していたので、ケンの母と正式に結婚していたようです。
ケンは母親が亡くなり、父を探してデラたちの前に現れますが、東村関係やツガイのことは簡単にしか把握しておらず、デラと違って中身は一般人です。
「黄泉のツガイ」田寺ロウエイの動向(謎)
作中での田寺ロウエイの動向は何かと謎に包まれています。
ミネとナギサの逃亡を手助けしたことが切っ掛けで10年前から失踪していたのは前述の通り。
長らくその名前だけが語られていましたが、33話のラストではついに本人が登場。
西ノ村の醍醐相手にその強さを見せつけています。
しかしその言動には少し不審な点も。
10年前からずっと東村関係者の「山賊」のネット環境に侵入し、東村の動向に気を配っていたのは間違いありませんが、ミネやナギサ、影森、西ノ村の現状には疎く、どうも周到なロウエイのイメージと噛み合いません。
単純に関わる気がなく調べていなかっただけなのか、それとも他に何かをしていて余裕がなかったのか。
36話では波久礼ヒカル繋がり(後述)で影森家の次男アスマと交渉を持ち、田寺と影森の同盟を提案されますが……
「黄泉のツガイ」田寺ロウエイと波久礼ヒカル
田寺ロウエイは漫画家波久礼ヒカルを「神」と呼ぶガチファン。
彼のTシャツの『プリきゅん☆マミたん』は波久礼ヒカルが描くアニメ化もされた人気作で、作中ではロウエイ以外にも多くの信者が存在しているようです。
殺伐とした裏社会に生きる人間ほど、ハートフルな波久礼ヒカル作品に感じるものがあるのかもしれません。
峰山アンナなどはTシャツを見ただけで「アニメ一期バージョン」と見抜いていたり、キャラによって波久礼ヒカル作品への解像度が違うのも面白いですね。
なお、「波久礼ヒカル=影森家長男・影森ヒカル」であり、アスマはこの兄のおかげでロウエイと交渉を持つことができていました。
コメント