今回は「ONE」先生原作の大人気作品「ワンパンマン」から、大人の魅力あふれるハードボイルドヒーロー「ゾンビマン」について解説したいと思います。
ゾンビマンは不死身の肉体を持つS級ヒーロー。
一匹狼で群れることは好みませんが、変人揃いのS級ヒーローにおいては最も常識と協調性にあふれた大人の男です。
作中では「神」「リミッター」という二つの重要ワードを知る者として存在感を増していますね。
本記事では彼が不死身となった過去(進化の家)やその常識人っぷりを中心に、その大人の魅力について深掘りしてまいります。
「ワンパンマン」ゾンビマンってどんな奴?(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、体重、ランキング、声優など)
年齢 | 非公開(結構いい歳) |
身長 | 174cm |
体重 | 65kg |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
趣味 | 不明 |
ヒーローネーム | ゾンビマン |
ランキング | S級8位 |
声優 | 櫻井孝宏 |
ゾンビマンは不死身の肉体を武器に戦うS級ヒーロー。
外見は黒い短髪に赤い目、生気のない肌が特徴の細マッチョの青年で、周囲の反応を見るに結構イケメンのようです。
性格は冷静沈着な一匹狼。
皮肉気な言動が目立ち、群れることは好みませんが、変人揃いのS級ヒーローの中では極めて協調性の高い常識人です。
元々は「進化の家」と呼ばれる違法な研究所(サイタマがぶっ潰した)の実験体で、10年前にそこを脱出してヒーローとなった異色の経歴の持ち主(詳細は後述)。
不死身の肉体は実験の成果ですが、本人はそのことを周囲に隠しており、アマイマスクなど口の悪い人間からは怪人なのではないかと疑いをかけられることもあります。
「神」と「リミッター」物語の鍵を握る重要ワードを知る存在?
ワンパンマンの今後の鍵を握ると目されている重要ワードが「神」と「リミッター」。
ゾンビマンは今のところ、この二つのワード両方に気づいている唯一の存在です。
まず「神」とは怪人協会編においてホームレス帝に力を与え、最終的にその命を奪った謎の存在。
おそらく作中でいまだ登場していない災害レベル「神」(5段階で1番上)に値する化け物であることは間違いありません。
ゾンビマンはホームレス帝の異常な突然死を目の当たりにしたことで、唯一その存在に感づいています。
そしてその後目の当たりにしたサイタマの異常な強さ。
後にゾンビマンは「進化の家」のジーナス博士と対話し、サイタマは生物としての「リミッター」が外れているという結論に至ります。
そしてジーナス博士に「俺のリミッターを外してみろ」と迫るのですが……
ちなみに「リミッター」についてはジーナス博士の推測に過ぎないので、サイタマの強さの秘密とは何の関係もない、という可能性も高そうです。
「ワンパンマン」ゾンビマンの強さ(過去・進化の家)
とにかく不死身! ただし戦闘力は低く戦うといつも泥仕合に
ゾンビマンと言えば不死身の肉体。
これは「常時発動状態の超再生能力」のようなもので、脳を含めた重要器官への致命傷を負っても凄まじい速度で元通り回復することができます。
反面、直接的な攻撃力や身体能力はそれほど高くなく、せいぜいが金属の棒を軽く捻じ曲げれる程度(一般人からしたら十分凄いですけどね)。
ゾンビマンの戦い方はとにかく再生能力を利用してひたすら持久戦・泥仕合に持ち込み、強引に勝利するというもの。
攻撃力不足を補うため、斧や刀などの近接武器や、高威力の銃を駆使して戦っています。
今のところ再生能力に限界は見えず、かつては140時間に及ぶ激戦を制したこともあるようですが、再生速度が追い付かないことはあり、その隙をつかれて拘束されると弱いようです。
また、そもそもゾンビマンの攻撃が通じない相手や、近づけない相手とも相性は悪いですね。
ちなみに本人的に専門は「内偵・諜報・調査活動」で、戦闘は不得意だと認めていました。
「進化の家」「不死身シリーズ」の唯一の完成品
ゾンビマンは「進化の家」と呼ばれる違法研究所の「不死身シリーズ」実験体サンプルの一人で、その唯一の完成品です。
しかしゾンビマンは10年前に「進化の家」を脱走し、ヒーローとなり、復讐のため着実に力を蓄えていきました。
そしてとうとう復讐を果たそうと「進化の家」へと向かうのですが、その時既に「進化の家」は壊滅してしまっていたのです。
この時「進化の家」を滅ぼしたのがサイタマ。
「進化の家」のジーナス博士は、サイタマに興味を持ち、彼を研究対象に選ぶという愚行を犯してしまったんですね。
折角頑張ってきたのに復讐相手が自爆してしまったゾンビマンは、ショックを受けてちょっとやさぐれていました。
「ワンパンマン」ゾンビマンはここがかっこいい
とにかく常識人で協調性が高い(対タツマキ、アマイマスクなど)
ゾンビマンの魅力はとにかく常識人で協調性が高いこと。
いや、ある意味人として当たり前のことなんですが、周囲のS級ヒーローが変人で協調性皆無の連中ばかりなので、そんな当たり前のことがとても魅力的に見えてしまうと言いますか。
S級ヒーローが集まると大抵まともな話し合いにならず、まともな反応が返ってくることさえ稀なのですが、そのまともな部分を主に担当しているのがゾンビマン。
実力はあるものの、やらかし過ぎてしまいそうなタツマキに対して冷静に注意したり、自己主張が強いアマイマスクを諫めたり、とにかくまとも。
豚神の食い過ぎには心の中で冷静にツッコみ、予言者シババワが死んだと聞かされた時には「あのシババワが……!」などと律儀に驚いて見せる。
C級ヒーローたちに的確な指示を出す場面もあり、そのあまりのまともさにC級ヒーローたちからもかっこいいと憧れられていました。
童帝に見せる大人の気遣いと優しさ
加えてゾンビマンが高く評価されているのは、S級5位にして小学生である童帝に対する大人としての気遣いです。
主に作戦指揮を任されるも、協調性皆無のヒーローたちに気苦労が絶えない童帝。
そんな童帝に対し、ゾンビマンは折々に触れて細やかな大人の気遣いと優しさを見せていました。
何かあればすぐに童帝を褒め、その働きを労ってあげる。
決して特別なことではありませんが、当たり前のことを当たり前にできることにこそ、ゾンビマンの魅力があるのだと思います。
実際、怪人協会編では童帝は敵から揺さぶりをかけられ、精神的にかなり追い詰められていましたが、ゾンビマンの言葉によって持ち直していました。
子供の童帝に皆が苦労をかける中、しっかり大人としてそれをフォローする。
当たり前のことですけど、本当に真っ当でかっこいい大人ですね、ゾンビマンは。
→235話では童帝がグレてゾンビマンと仲違い(?)してしまいましたが、多分その内、仲直り(?)することでしょう。
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