今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、猟犬部隊の尋問担当「条野 採菊(じょうの さいぎく)」について解説します。
条野採菊は軍警最強の特殊部隊・猟犬に所属する異能者。
主人公たち武装探偵社とは敵対する立場にあり、その高い実力や嘘を見抜く能力など、非常に厄介極まりない存在として登場しました。
しかし意外にも作中ではそんな彼の一手が主人公たちの窮地を救うことに。
本記事では条野採菊の過去や異能力、福地と決裂した経緯やその後(死亡? 吸血鬼化?)などを中心に語ってまいります。
文豪ストレイドッグス、条野採菊のプロフィール(声優含む)
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日など)
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 9月24日(元ネタと同じなら) |
血液型 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
声優 | 梶裕貴 |
条野採菊は軍警最強の特殊部隊「猟犬」に所属する青年。
外見は中性的で端正な顔立ちの美形で、普段は薄く嗜虐的な笑みを浮かべています。
盲目でその目は常に閉じられていますが、それ以外の五感が異常発達しており、発汗や体温、筋肉の音などから相手の心理状態まで感じ取ることができます。
基本物腰柔らかな落ち着いた態度の持ち主ですが、変人が多数派を占める猟犬部隊の中にあってはツッコミ役に回ることが多く、特にマイペースな末広に対しては「今すぐ死んでほしい」と発言するなど辛辣な態度をとることも。
作中では陰謀によりテロリストに認定された武装探偵社と敵対し、太宰を逮捕するなど彼らを追い詰めていきました。
猟犬部隊での役割は尋問担当、元は犯罪組織の幹部
「私はただ誰かの苦悶の声を聞きたいだけ」
「法の名の下に人を傷つけ、追い詰め」
「破滅する『音』を聞きたいだけなのです」
条野採菊は猟犬部隊における尋問担当。
その超五感を利用して対象者の心理を読み取り、追い詰めることを得意としています。
ただ、モンゴメリの行方を聞き出そうと「うずまき」のマスターを追い詰めた際は、情報を吐かせることより相手を心理的に追い詰めることに執着して末広に先を越されるなど、やや目的と手段が逆転している様子も見受けられました。
実は条野採菊は隊長の福地に猟犬部隊にスカウトされるまでは犯罪組織に所属していました。
彼が猟犬部隊に鞍替えしたのは正義心などではなく、その方が大手を振って他人を追い詰め、その苦悶の声を聴くことができるからだったのです。
とはいえ、入隊の動機こそよこしまだった条野採菊ですが、活動していく中で彼の心境にも変化があったようで……
文豪ストレイドッグス、条野採菊の強さと異能力
異能力:千金の涙
条野採菊は最強部隊の一員に相応しい、強力な異能力の持ち主です。
異能力:千金の涙
自身とその所有物を微粒子の群れに変化させる能力。
粒子化した状態では銃や刃などの物理的な攻撃をほぼ無効化できる一方、表面積が広がるため炎などには弱い。
また、一定以上微粒子となった肉体を失うと、元に戻れなくなるというリスクを持つ。
一言で言うならロギア(悪魔の実)ですね。
通常攻撃を無効化できる反面、相性の悪い特殊攻撃を受けるとダメージが増加してしまうタイプ。
微粒子化していれば、物理的に断絶されていない限り通気口などを通じてあらゆる場所に出入り可能ですし、戦闘だけでなく潜入捜査とかでも有効かもしれません。
超五感と猟犬部隊としての身体能力
また、条野採菊を強者足らしめているのは異能力だけでなく、その超五感と猟犬部隊としての超人的な身体能力。
猟犬部隊は異能技師によって全身に生体手術が施されており、常人の数十倍の身体能力を保有しています。
これは身体強化の異能を持つ宮沢賢治とも互角に渡り合えるほどで、異能力を抜きにしても十分に化け物。
反面、月に一度の維持手術を怠ると全身が腐って死ぬというデメリットもあるため、ある意味これは政府が猟犬部隊に付けた首輪でもあるわけですが。
また、これに加えて条野採菊は超五感により相手の心理状態を見抜くことができますから、戦闘時の駆け引きにも圧倒的優位を得ています。
まさにあらゆる面で隙の無い超人と言えるでしょう。
文豪ストレイドッグス、条野採菊の活躍と名言(死亡?)
福地の陰謀に気づき「天人五衰」に勧誘されるも、民を守る愉悦を理由にその手を払う
武装探偵社をテロリストと認定していた条野採菊ですが、同僚である立原の言動をきっかけに、隊長・福地桜痴に疑いを持つことになります。
それに気づいた福地は自分がテロリスト「天人五衰」のトップであることを明かし、条野採菊を「天人五衰」に誘います。
福地は条野採菊を猟犬にスカウトした当初から、彼のことを「自分の信条を部隊に委ねない『逸れ犬』」と評価し、いずれ「天人五衰」に引き入れようと考えていたようです。
実際、猟犬部隊に所属する前の条野採菊であれば、迷うことなくその手を取っていたはず。
福地からの勧誘を受けた条野採菊の脳裏によぎったのは、猟犬部隊として活動する中で人々から受けた感謝の言葉。
「無辜なる民を守ること」
「その愉悦」
「それに較べれば誰かの悲鳴など」
「無音に等しい」
皮肉にも福地が引き入れた猟犬部隊での経験こそが、条野採菊に福地の誘いの手をはねのけさせることとなったのです。
福地と吸血鬼化した芥川に敗れるも(死亡? 吸血鬼化?)福地に一矢報いる
福地の企みを知った条野採菊はその場を逃れようとしますが、そこに福地と吸血鬼化された芥川龍之介が襲い掛かります。
条野採菊も異能を駆使して善戦しますが、相性の悪い空間を断絶させる異能力を持つ芥川、そして福地の炎の刀によってあえなく倒されてしまいます。
芥川によって吸血鬼化されていましたので、かろうじて死亡だけは逃れたようですが……
その後、福地の計画は着々と進行していき、手に入れた異能兵器「大指令」の鍵を手にするため、福地はブラムの力で吸血鬼化した者たちを暴れさせようと試みますが……その時ブラムの肉体は何者かによって奪取されていました。
実はこれこそ条野採菊が最後に打った一手。
福地に疑いを持った彼は、偶然その場にいた武装探偵社の知り合いの少女・文を見つけ、彼女を脅迫しているように見せかけてあるメモを渡していたのです。
「探偵社ノ無実ヲ信ズル者」
「何者ニモ気付カレズ私ノ歩ヲ尾行セヨ」
その指示に従った文は福地による条野採菊の殺害を目撃し、福地の企みを知ります。
そしてブラムの棺桶に逃げ込んだ文は、ブラムが福地の陰謀の鍵であることを察し、ブラムを背負って逃走していたのです。
なすすべなく敗北したかに思えた条野採菊ですが、彼の打った一手がしっかりと希望を繋げていたんですね。
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