今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、猟犬部隊の隊長にしてテロ組織・天人五衰の創始者でもあった英雄「福地 桜痴(ふくち おうち)」について解説します。
福地桜痴はかつて幾度も世界の危機を救った英雄であり、軍警最強の特殊部隊・猟犬を率いる隊長。
しかし世界で最も偉大な英雄は、同時に世界最悪のテロ組織・天人五衰のトップ「神威」という裏の顔を持っていたのです。
彼の異能力と神刀・雨御前を組み合わせた戦闘能力はただただ理不尽の一言。
本記事ではそんな最強の男・福地桜痴の強さや目的などを中心に語っていこうと思います。
文豪ストレイドッグス、福地桜痴のプロフィール
基本プロフィール(年齢、身長、誕生日など)
年齢 | 不明 |
身長 | 不明 |
体重 | 不明 |
誕生日 | 3月23日(元ネタと同じなら) |
血液型 | 不明 |
好きなもの | 不明 |
嫌いなもの | 不明 |
声優 | 大塚明夫 |
福地桜痴はかつて世界中の危機を救った英雄であり、軍警最強の特殊部隊・猟犬を率いる隊長として知られる人物です。
外見は引き締まった肉体と逆立てた白髪を持つ初老の男性で、その額と右の頬には鋭い傷痕が刻まれています。
性格は極めて豪快かつ陽気な御人で、度を越した酒好き。
作中では二日酔いにより要人たちの前で粗相をしている場面が幾度も見受けられました。
武装探偵社の社長・福沢諭吉とは古くからの盟友で、その縁から江戸川乱歩とも顔見知り。
世界中から英雄と見做されており、その活躍は三度も映画化されています。
その正体はテロ組織・天人五衰の創設者「神威」
そんな正義の象徴として謳われる一方で、福地には国家消滅を掲げた最悪のテロ組織・天人五衰の創設者「神威」という裏の顔がありました。
これは他の猟犬部隊のメンバーも当初は知らなかった事実です。
猟犬という最強の正義の部隊と、魔人ドストエフスキーを筆頭とした特級の異能犯罪者で構成された天人五衰というテロ組織。
その二つを従える福地は、まさに全ての黒幕と呼ぶに相応しい人物と言えるでしょう。
「神威」として事件を起こし、その罪を「頁」の力によって武装探偵社に擦りつけ、武装探偵社を猟犬部隊を使って追うという自作自演も甚だしい方法で事態の主導権を握った福地。
何処までが彼の計画の内かは分かりませんが、結果として彼は人類軍のトップに就任し、彼の障害となり得る武装探偵社はテロリストとして世界中から追われる立場となっています。
圧倒的優位に立つ福地ですが、唯一の弱点はその配下。
天人五衰のメンバーは無条件に福地に従っているわけではなく、また猟犬のメンバーも彼の正体を知れば、反旗を翻す可能性が高いです(実際、条野はそうでした)。
その辺りが福地の計画にどのように影響するかは、今後要注目ですね。
文豪ストレイドッグス、福地桜痴の異能力(+雨御前)と強さ
「異能力:鏡獅子」+「神刀・雨御前」+「猟犬の強化身体能力」=???
福地桜痴は間違いなく作中最強の力を持つ一人です。
まず彼の異能力ですが、
異能力:鏡獅子
手にした武器の能力を百倍にする異能。
本人が武器だと認識した何でもその対象となる。
必ず「百倍」で出力を調整することはできない。
シンプルですが強力で、応用力の高い戦闘向けの異能力ですね。
これだけでも十分エグイのですが、ここにある武器が加わることで、この異能力は常軌を逸したシナジー効果を発揮します。
神刀・雨御前
福地が賜った儀式用の剣で、1500年前に異能鍛冶師が鍛造した。
「時空渡り」の性質を持ち、十数cmの空間を省略することができる。
時空剣とも呼ばれており、福地の異能と組み合わせると射程数十m以内のどこにでも、どの角度からでも斬撃を飛ばすことができるチート武器に。
更にこの剣は「時」を渡る性質もあり、仮に福地を倒したとしても、福地が過去に向けて刃を振るって敵を倒すことで、その敗北をなかったことにするという反則そのものの手段をとることもできるのです。
ダメ押しとしてここに、猟犬部隊として受けた生体手術で得た常人の数十倍と言われる身体能力、福沢と同格と思われる達人としての技量が加われば、本当にどうやってこんなの倒すんだというチート野郎が……
敦と芥川の新双黒が手も足も出ず完敗
作中では中島敦と芥川龍之介の新双黒コンビが福地と最初に戦い、手も足も出ず完敗しています。
鏡獅子による強化と剣技、神刀・雨御前による空間斬撃という凶悪極まる組み合わせに対し、敦たちはそのコンビネーションで何とか福地に一撃を加えたのですが、時渡りの能力により全てリセット。
勝ち目がないと判断した芥川は敦を逃がすために犠牲となり、福地に殺され、ブラムの力によって吸血鬼化されてしまいます。
敦と芥川のコンビは、あの状況下では恐らく考え得るベストの戦いをしたと思いますが、それでも福地には遠く及びませんでした。
あの最強コンビでも勝てないとなると、いったい誰がどうすればこのオヤジに勝てるというのか……
文豪ストレイドッグス、福地桜痴が「神威」となった理由
かつての福沢諭吉の盟友は戦争を切っ掛けに袂を別つ
そもそも何故、福地桜痴は天人五衰などというテロ組織を設立し、国家消滅などという恐ろしい目的を掲げることとなったのか。
福沢諭吉と志を同じくしたかつての盟友は、何故その道を違えたのか。
福地はそれを「戦争」を経験したためだと語っています。
福地と福沢の違いは、戦争という戦場に立ち、人を殺す側に立ったかどうか。
戦争の理不尽さを知った福地は、その戦争を生む国家という枠組みを憎むようになり、全ての国家を消滅させるべく天人五衰を設立したのです。
戦争を無くし、世に平和をもたらすために、テロリズムという殺戮を肯定する。
非常に歪んではいますが、それ故に強固で厄介な信念と言えるでしょう。
その真の目的は全ての国家を滅ぼし、世界から戦争をなくすこと
とは言え、普通に考えて全ての国家を消滅させることなどできるはずがありません。
仮に書いたことが現実になる「白紙の本」を使ったとしても、それには物語的な整合性がとれていないといけないという制約がありますから、国家消滅などという事柄は到底実現不可能です。
福地の真の狙いは国連が持つ異能兵器「大指令(ワンオーダー)」。
「大指令」には部下が必ず命令通りに動くという能力があり、それを「人類軍」に適用することで、世界を支配しようというものだったのです。
完全なる人類の支配……その事実よりも、この壮大な計画をくみ上げた執念にこそ、福地という男の恐ろしさを感じますね。
ただ、福地自身はそのトップに就くつもりはなかったようで、最終的には福沢に自分を打倒させ、福沢に人類軍を統率させるというのが彼の真の計画でした。
文豪ストレイドッグス、福地桜痴とドストエフスキー
天人五衰のリーダーとして、世界を救うためやむを得ずテロ行為に手を染めていた福地でしたが、彼の行動の全てはドストエフスキーに裏で操られてのものでした。
ブラムの肉体を乗っ取ったドストエフスキーによって福地の肉体は操られ、福地の異能と神剣、聖剣が融合したことで「神人」と呼ばれる意思無き兵器へと変貌してしまいます。
神人となった福地は副官の大倉さえ手にかけてしまい……
コメント