今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」で、これまで作中でちりばめられてきた数々の伏線の中から、現時点(コミックス24巻時点)で未回収のものについてまとめ、考察していきたいと思います。
ワールドトリガーの魅力は恐ろしいほど緻密に設定されたキャラクターや世界観。そしてその設定から作中にちりばめられた数々の伏線は、それが回収されるたび私たちの胸を何とも言えない感動で満たしてくれます。
今回はその膨大な伏線の中から、今後物語を読み進める上で重要なものをピックアップしてまとめさせていただきました。
死に向かう空閑遊真を救う方法は存在するのか?
あまり作中で触れられることがなく、遊真自身もそれに無頓着なので忘れがちですが、主人公の遊真の肉体は瀕死の状態でブラックトリガーの中に封印され、今も緩やかに死に向かっています。
遊真がボーダーに来た目的の一つ(というより相棒のレプリカ先生の目的)が、ボーダーの技術で遊真を救えないかというものでしたが、残念ながらそれは叶っていません。
もはや可能性があるとすればトリオン技術の発展したネイバーへの遠征ぐらいのものでしょう。
とは言えそれも極めて薄い可能性。そんな都合のいい技術があるなどとは誰も期待していません。
ではもはや遊真を救う方法はないのかというと……未来視のサイドエフェクトを持つ迅が、それに関して悲観的な反応を示しておらず、まだ遊真を救う可能性があるはず、ということまでは想像がつくのですが……まだまだ情報不足です(迅が遊真の死を仕方のないものと受け入れている可能性も、ゼロではありませんし)。
レプリカ先生、生存の可能性
遊真を救う方法については今のところ目途が立っておらず、三雲修などは遊真が生きている間に行方不明のレプリカ先生に再会させてやりたいと、そちらに意識が向いています。
レプリカ先生は遊真の相棒で自我を持ったトリオン兵、敵国アフトクラトルの大規模侵攻の際に大きなダメージを受け、アフトクラトルの遠征艇にとり残されたまま行方不明となっています。
一応、レプリカ先生が切り離した小型の端末は消滅しておらず、何らかの形で生存しているのだろうということは分かっていますが、それ以外に具体的な描写は何もありません。
アフトクラトルの遠征艇に乗ったことは確かなので、今後のネイバー遠征編であるいはレプリカ先生と遊真との再会が描かれる可能性は高いです。
空閑遊真を瀕死にした謎のブラックトリガー使いの正体
3年前に遊真を瀕死にした謎のブラックトリガー使いの正体については、未だ全くの謎のままです。
作中で触れられることもほとんどなく、そんな設定あったっけ、といった状態。
とは言え、主人公の仇と言える存在をこのまま無視することもないでしょうから、どこかで必ずこの謎も明かされるはずです。
現時点で分かっているのは、3年前という活動時期と遊真が一瞬でやられたほど強力な存在だということ、現場の壁に残された無数の拳大の攻撃の跡ぐらい。
伏線の回収まではまだまだ先が長そうです。
天羽月彦のブラックトリガー
さて、謎のブラックトリガー使いと言えば、ボーダーに所属する二人目のブラックトリガー使い天羽月彦の能力もまた、謎に包まれています。
現時点で判明しているのは、単純な戦闘能力ではボーダー最強であり、またその戦う姿は人間離れしているというもの。
大規模侵攻の際に防衛に参加していますが、具体的に戦っている姿は描かれていません。
ただ、天羽が担当した地域は瓦礫一つ見えない完全な更地になってしまっていました。
ネット上では一時期、天羽が遊真を瀕死にした謎のブラックトリガー使いの正体なのでは、という噂も流れていました。
ただ、これについては天羽が普通の三門市民であり、そのブラックトリガーが旧ボーダー隊員・梅咲鉄弥が遺したものであることがQ&Aで明かされたため、ほぼ否定されています。
旧ボーダー隊員の行方(九條真都、桐山諒治など)
現ボーダーが出来上がる前、旧ボーダーと呼ばれる前身の組織は、構成員20名足らずの小規模なものでした。
5年前に同盟国の戦いに巻き込まれ、構成員の半数以上が死亡し、何名かはブラックトリガーに。そして生き残った者のほとんどは現ボーダーに残留しています。
気になるのは、何名かはブラックトリガーに、と言われていますが、ボーダーが保有しているブラックトリガーは今のところ二つだけ。
他に隠されたブラックトリガーが存在するのか、あるいは別の場所に流出してしまったのか……非常に気になるところです。
ちなみに、一人だけ真都という少女はボーダーを辞めて一般人に戻ったことが明かされています。しかしその少女は過去の写真の中で迅に意味ありげな視線を向けているため、今後物語に関わってくるのではと睨んでいるのですが……果たしてどうなることか。
本部に移ったとされていますが、未だ未登場となっている謎の男、桐山さんが現在何をしているかについては、こちら桐山諒治の考察記事をご覧下さい。
雨取麟児と鳩原未来、密航した二人の行方と目的は?
主人公の三雲修と雨取千佳がボーダーに入隊し、ネイバー遠征を目指すきっかけとなったのが、ネイバーに密航し姿をくらました千佳の兄、麟児の存在です。
麟児は旧二宮隊の鳩原、そしてあと二人の協力者とともに密航しているのですが、その目的は未だはっきりとしません。
鳩原はネイバーに弟を攫われており、その救出が目的だと考えられますが……
普通に考えればネイバーに狙われる妹の千佳の状況を改善するため、といったところでしょうが、それだと千佳の傍で守っていた方が、とも思えます。
何より、この謎に包まれた麟児という人物がそんな単純な理由で動くものなのか……恐らく今後、麟児の目的が物語の行方を大きく左右することは間違いないでしょう。
城戸司令の真の目的とは?
さて、目的が不明というならボーダーの城戸司令も同じです。
表向き城戸司令はボーダーの中でも徹底したネイバー排斥派、ということになっており、実際にネイバーに対して苛烈な対応をしているように見えます。
しかし、序盤で迅が城戸に対して「真の目的」と言及している場面もあり、城戸が単なるネイバー排斥派だとすると少し違和感があります。
また、旧ボーダー時代は今とは違って陽気な雰囲気の人物で、ネイバー融和派だったことも明かされています。
旧ボーダー時代からのメンバーが言うには、5年前の戦いをきっかけに城戸の方針も変わっており、現在でもネイバー融和派を貫く玉狛支部のメンバーも、それを正しい方法と認めている様子。
恐らく、単純なネイバー排斥が目的ではないのでしょう。
今のところ主人公たちに敵対的な雰囲気ですが、しかし要所要所で彼らを認めるような発言も見られる城戸。その真の目的については、今後要注目です。
関連記事:【まとめ】ワールドトリガーキャラクター考察wiki
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