今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、ボーダー最強部隊「玉狛第一(木崎隊)」について解説します。
玉狛第一のメンバーは主人公たちの頼れる先輩(師匠)たち。
それぞれがトップクラスの実力者であり、同時に切り札となる一点もののトリガーを所持している、ボーダー内でも特殊な立ち位置にある部隊です。
本記事では玉狛第一(及び玉狛支部)の位置付けやそのメンバー、部隊としての強さ(戦術)や作中での活躍などを中心に語ってまいります。
ワールドトリガー「玉狛第一(木崎隊)」の概要
ボーダー最強部隊にして主人公たちの頼れる先輩
玉狛第一は木崎レイジを隊長としたボーダー玉狛支部所属のA級部隊。
そのメンバーは主人公たち玉狛第二の頼れる先輩(師匠)たちで、ボーダー最強部隊とも呼ばれています。
通常の本部所属の部隊であれば隊長の名前をとって「木崎隊」と呼ばれますが、支部所属の部隊はこのように支部の名を冠した部隊で呼ばれるのが一般的です(例:鈴鳴第一(来馬隊))。
ちなみに作中での表記は「玉狛第一」と「玉狛第1」が混在していますが、縦書きの時は「第一」、横書きの時は「第1」で使い分けているそうです(本記事では作中での使用頻度が高い「玉狛第一」で統一)。
ランク戦には不参加(順位無し)
ボーダー最強部隊と呼ばれる玉狛第一ですが、彼らは玉狛支部独自のオリジナルトリガーを使用していて本部のトリガーとは規格が異なるため、A級ランク戦には不参加となっています。
そのため他の部隊のように部隊毎の順位も存在しません。
葦原先生に「A級1位部隊である『太刀川隊』とはどっちが強いの?」という質問が寄せられたことが有りましたが「唯我尊(太刀川隊)というキーパーソン(足手まとい)の存在により、確実に玉狛第一の方が強い」と断言されていました。
……個人的にはトリガーの規格が違う云々は建前で、実際は城戸司令や本部上層部の人間が、玉狛支部が1位を取って組織内での発言力が増すことを嫌ったのではないのかな、と考えています。
何せ玉狛支部はネイバー融和派、現ボーダーでは異端の思想を持つ者たちですから。
旧ボーダーの思想を継ぐネイバー融和派(エンブレムの由来)
現ボーダーはネイバー殲滅、街の防衛を主目的とした組織ですが、元々旧ボーダーはネイバー融和派の組織でした。
玉狛支部はその旧ボーダーの思想を継ぐメンバーが残って出来た支部で、玉狛支部の建物は旧ボーダーの基地だったものをそのまま使用しています。
玉狛第一(玉狛支部)はそのエンブレムに旧ボーダー時代のエンブレムをそのまま使用しており、デザインは上に小さな3つの丸、下に大きな1つの丸、その間に「BORDER」という文字が描かれています。
上の3つの丸が旧ボーダー時代のネイバーの同盟国「デクシア」「メソン」「アリステラ」、そして下の丸が玄界(地球)を表しており、ボーダーはその橋渡しをする、という意味が込められているそうです。
ちなみに同盟国であった「アリステラ」に関しては約5年前に戦争で滅んでおり、残る2つの国家がどうなっているのかについては何も語られていません。
ワールドトリガー「玉狛第一(木崎隊)」のメンバー
木崎レイジ(隊長)
玉狛第一の隊長にしてボーダー唯一のパーフェクトオールラウンダー・木崎レイジ。
旧ボーダー時代からボーダーに所属する古株で、防衛任務の際は忍田本部長、迅、小南と並んで「1人で1部隊」と数えられる最精鋭の1人です。
料理上手で頭の良い落ち着いた筋肉ですが、想い人である林藤ゆりさんの前では途端に落ち着きを失うことに。
オリジナルトリガーは装備した全てのトリガーを同時使用することができる「全武装(フルアームズ)」。
玉狛第二・雨取千佳のスナイパーとしての師匠です。
小南桐絵
玉狛第一のエースアタッカー小南桐絵。
個人ポイントではアタッカー3位に留まっていますが、それは最近本部のランク戦に参加していないためで、アタッカー1位の太刀川慶とは実力伯仲。
幹部を除けば一番の古株ですが、何でも信じてしまう鵜呑み系女子高生で、周囲のほぼ全員から舐められ、愛されています。
オリジナルトリガーは斧型の「双月」で、それを試作の「コネクター」で連結し、すさまじい一撃の破壊力を実現しています。
玉狛第二・空閑遊真の師匠役。
烏丸京介
モサモサした作者公式イケメン・烏丸京介。
元々は本部太刀川隊の所属でしたが、約1年前に玉狛支部に移籍しています。
レイジの弟子でもあり、近中距離で隙の無いオールラウンダー。
オリジナルトリガーは各箇所に過剰ともトリオンを流してパワーアップする「ガイスト」(最大使用時間は、トリオン満タンで284秒)。
玉狛第二・三雲修の師匠役ですが、修の才能が無さすぎて指導に頭を悩ませています。
宇佐美栞(オペレータ―・兼務)
メガネを愛するオペレータ―・宇佐美栞。
元々優しいお姉さんですが、メガネをかけている人間にはより優しい差別的平和主義者です。
約1年前までは本部風間隊のオペレータ―を務めていました。
主人公たち玉狛第二のオペレータ―を兼務しており、スカウト旅に出ていた林藤ゆりさんが戻って来て以降は玉狛第二のオペレーターに専念しているようです。
林藤ゆり(オペレータ―)
県外にスカウト旅に出ていたため、永らく本編に未登場となっていたキャラクターです(本格登場は19巻)。
旧ボーダーからの古参メンバーで、笑顔で旧ボーダーの重苦しい過去を語った女傑。
レイジたち21歳組は彼女に頭があがらないのだとか。
ちなみに24歳酒豪。
迅悠一(元隊員?)
登場時はブラックトリガーを持つS級隊員、その後ブラックトリガーを手放しA級隊員となった迅悠一。
玉狛支部所属のA級隊員ではありますが、玉狛第一の所属ではなく「ソロ」の隊員です。
旧ボーダーからの古参隊員で、本編で言及はされていませんが、ブラックトリガーを持つ前は玉狛第一に所属していたものと推察されます。
ワールドトリガー「玉狛第一(木崎隊)」の強さ(戦術・戦績)
エース小南を攻撃の軸としつつ、メンバーそれぞれが高い技量と切り札を併せ持つ
玉狛第一はエースアタッカー・小南を攻撃の軸としつつ、メンバーそれぞれが全局面に対応できる万能部隊です。
基本戦術は小南が暴れて、レイジと烏丸がフォロー。
大雑把ではありますが、ボーダートップクラスの小南の突破力、レイジと烏丸の状況対応力の高さにより、このシンプルな戦術がとにかく強力なものとなっています。
レイジと烏丸は射撃戦で堅実に相手を削るだけでなく、それぞれが近接戦でも高い技量を保持しており、レイジに至っては他のメンバーを囮に狙撃で敵を仕留める動きもできます。
とにかく全員の技量と対応力が高く、時間制限こそあるものの切り札となるオリジナルトリガーまで保持しているというえげつなさ。
ブラックトリガーというチートを除けば、まさに最強と呼ぶに相応しい部隊です。
大規模侵攻編では新型トリオン兵や人型ネイバー相手に大立ち回り
玉狛第一はアフトクラトルによる大規模侵攻で大立ち回りを見せました。
後輩である修たちのピンチに駆けつけ、人型ネイバーであるヴィザ翁やヒュースと対峙。
その実力を敵に警戒されてチームを分断されてしまいますが、それでも3人それぞれがしっかりと役割を果たしていました。
小南は新型トリオン兵を瞬殺し、住宅地を襲撃した大量のトリオン兵を嵐山隊と協力して撃破し、住民への人的被害をゼロに抑えます。
そしてレイジは修たちを逃がしてヴィザ翁とヒュースを足止め。
流石にブラックトリガー使いと強化トリガー使い相手に1人で足止めは厳しく撃破されてしまいますが、最後にしっかりとヴィザ翁の足を削っていました。
烏丸は修たちを守って彼らの本部への避難を援護。
最後はブラックトリガー使い2人の連携で倒されてしまいますが、新型トリオン兵や人型ネイバー相手に大立ち回りを見せていました。
チート級の強敵と対戦し、決して爽快感のある活躍ではありませんでしたが、彼ら玉狛第一の活躍が大規模侵攻での被害を大きく抑えたことは間違いありません。
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