今回はアニメ化、実写化もされた大人気漫画「弱虫ペダル」から、箱根学園の長身ド天然エース「葦木場 拓斗(あしきば たくと)」について解説します。
葦木場は作中2年目における王者箱根学園のエース。
主人公の小野田坂道らの1学年上で、過去にはある事件を起こして無期限謹慎処分を受けていたという経歴の持ち主です。
実力は確かなのですが、ドが付く天然キャラで、口を開けば間抜けなイメージが先行している葦木場。
本記事ではそんな彼の過去や人間関係、作中での活躍を中心にその魅力を語ってまいります。
「弱虫ペダル」葦木場拓斗ってどんな奴?
基本プロフィール(誕生日、身長、声優、自転車)、顔のハートはほくろ
所属 | 箱根学園 |
身長 | 202cm |
体重 | 69kg |
誕生日 | 10月2日 |
タイプ | クライマー |
愛車 | Wilierのマリア・ローザ(ピンク) |
声優 | 宮野真守(幼少期:竹内恵美子) |
葦木場拓斗は作中2年目における王者箱根学園の3年生エース。
202cmの長身が特徴のアンニュイな雰囲気の少年で、右頬にある小さなハートは「ほくろ」です。
作中では身長に合わせて自転車のフレームが大きくなっている分、タイヤが異常に小さく見えてしまっていました(タイヤサイズは他の人と一緒)。
性格は一言でいうとド天然。
芸術家気質で自転車以外にピアノを得意としており、作中ではクラシックの音楽に合わせて身体を大きく左右に揺らしながら走る「メトロノーム・ダンシング」を使用していました。
脚質はクライマーですが、他のクライマーたちのように平坦が苦手な印象はありません。
自覚のないド天然キャラ
前述した通り、葦木場拓斗は「ド」が付く天然キャラです。
エースアシストの黒田とは天然ボケとツッコミの名コンビですが、葦木場自身は「オレに天然要素などない」と自信満々に言い切っており、その天然ぶりに一切自覚がありません。
その直後に、黒田の「総務省が行った天然に関する調査」などというホラを信じてしまうのですから、天然ぶりも極まれりですね。
また、峰が山ヒルクライムレースで小野田たちと初めて会った時も、
「おまえが小野田か!」(今泉を見ながら)
→しばし無言。間違えたことに気づき。
「お前が小野田か!」(小野田を見ながら)
→『やり直したー!』
しかもその後、今泉のことを杉元と間違え、そのことを今泉がツッコもうとしますが……
「ひとつツッコませてもらっていいですか?」
「ん? ああいいぞ……」
「いやいやダメだ」
「オレにツッコまれる要素などない!」
……このポンコツはしっかり箱根学園が管理すべきかと。
「弱虫ペダル」葦木場拓斗の中学時代(手嶋との関係)
葦木場の親は転勤族で、中学時代の葦木場は手嶋純太と同じ千葉南中に通っていました(正確には葦木場が転校してきた小学5年生から中学卒業までの5年間一緒だった)。
葦木場は手嶋が切っ掛けで自転車を始めており、二人は互いに「純ちゃん」「シキバ」と呼び合う親友。
しかしそんな二人の仲にも一度だけ亀裂が走ったことが有ります。
手嶋は葦木場にもっと自転車を好きになってもらいたいと、彼にある地方レースで山岳賞を取らようと計画しますが、勝ち負けに興味のない葦木場は勝負所で飛び出さず、そのまま敗北。
それが原因で二人は仲違いし、葦木場は一時期自転車から離れていました。
その後、手嶋の想いを知って彼に謝罪し、仲直りした葦木場。
二人は改めて一緒に山岳賞をとろうと誓いますが、結局その誓いは果たされることなく、二人は別々の高校へ進学することになります。
「弱虫ペダル」葦木場拓斗と謹慎(逆走事件)
箱根学園へ進学し自転車競技を続けていた葦木場でしたが、彼は急激に伸び続ける慎重に悩まされ、スランプに陥っていました。
要は重心がふらついて上手く走れなかったんですね。
背が高いため周囲からは洗濯係にピッタリと笑われ、選手引退も考えていた葦木場。
そんな彼に救いの手を差し伸べたのが、1学年上の先輩・福富寿一と新開隼人でした。
彼らの励ましで自分のスタイルを確立し、スランプを脱した葦木場。
その後、葦木場は箱根学園のジャージを着て初めてレースに出場することになりますが……そのレースで思うような走りができなかった彼は、なんと追い詰められてコースを逆走してしまったのです。
前代未聞の事態に、部から無期限の試合出場禁止を告げられた葦木場。
もはや二度と箱根学園のジャージを着てレースに出ることは叶わないと諦めていましたが、周囲は彼を見捨ててはいませんでした。
その翌年、福富は葦木場に再びジャージを預け、彼を復帰戦「峰が山ヒルクライムレース」に送り出したのです。
「弱虫ペダル」葦木場拓斗と新開悠人
新開悠人は葦木場にとって、2学年下の自分を慕う後輩です。
入学当初の悠人は、自分に兄・隼人の影を見る先輩たちに辟易し、周囲に対して生意気な態度を取っていました。
しかし、その態度に激怒した葦木場が悠人を徹底的に打ち負かし、それ以降悠人は態度を一変させて葦木場に懐くようになります。
天然の葦木場とリアリストの悠人とでは正反対のように見えますが、何故か異様に相性の良いこの二人。
葦木場が天然過ぎて、悠人も尖っているのがバカバカしくなってしまったのかもしれませんね。
葦木場にとっても悠人は誰より期待する後輩。
2年目のIH終了後の追い出しレースでも二人は激突し、その戦いは次代のエース・悠人に大きな進化をもたらすことになります。
「弱虫ペダル」葦木場拓斗のIHでの活躍
IH2年目の舞台で、葦木場はエースの名に恥じない活躍を見せます。
初日は黒田のアシストで御堂筋、鳴子とゴール争いを繰り広げ見事勝利。
イエローゼッケンを獲得し、王者箱根学園の復権を印象付けます。
続く二日目、終盤新開悠人と二人でレースを優位に進めますが、御堂筋の心理戦によりゴール直前の山岳賞争いで足を消耗してしまう葦木場。
山岳賞は獲得したものの、2日目のゴール争いには絡めない状況となっていました。
しかし葦木場は追い詰められた状況でも冷静にレースを進め、ゴール争いに悠人を送りだします。
残念ながら悠人は御堂筋にあと一歩及ばず敗北してしまいましたが、葦木場の冷静さと頭脳が際立った場面でしたね。
そして最終日となる三日目。
最後の山に入って、先行する箱根学園に追い付いてきた千葉総北。
彼らの奮闘に心揺さぶられた葦木場は、手嶋に勝負を持ち掛けます。
チームを引っ張ってボロボロだった手嶋でしたが、葦木場の誘いに奮起して激走。
二人は中学時代の誓いを果たすかのように山岳賞に向かって走り続け……勝利したのは手嶋純太。
しかし直後に手嶋はリタイアしてしまい、山岳賞は葦木場の手に転がり込むことに。
本当の意味で、二人で獲得した山岳賞となったわけです。
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