今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、低迷するリア充部隊「柿崎隊」について解説します。
柿崎隊は大規模侵攻編で登場し、B級ランク戦から本格登場した部隊の一つ。
隊員個人の技量や活躍には光るものがありますが、登場当初は慎重すぎる戦術が仇となり、B級中位から下位の間をウロウロしていました。
隊員個々の人間力が高くリア充揃いであることでも知られる柿崎隊。
本記事ではそのメンバーと強さ、彼らの隊服や作戦室、結成経緯を中心に深掘りしてまいります。
ワールドトリガー「柿崎隊」の概要
堅実・慎重を旨とするリア充揃いの万能部隊
柿崎隊は大規模侵攻編で登場し、B級ランク戦ラウンド5で主人公たち玉狛第二と対戦したB級部隊です。
元嵐山隊の柿崎隊長を中心に、B級では珍しいオールラウンダータイプ3名を擁する万能部隊(巴隊員だけは個人ポイントが足りずガンナーと判定)。
才能豊かで将来性あふれるメンバーが集まっていますが、格上相手には必要以上に慎重になり過ぎるところがあり、ランク戦での成績はB級中位から下位の間で低迷しています。
メンバー間の仲は良好。
ただし、責任感の強い柿崎隊長が必要以上に何もかも一人で背負い込んでしまい、部隊行動をやや硬直化させているフシがありますね。
ちなみにメンバーは体育会系柿崎隊長を筆頭にリア充揃いです。
隊服・作戦室(隊室)の特徴
柿崎隊の隊服はオーソドックスなジャージタイプ。
ジャケットは名前に由来してか「柿色」、ボトムスはダークブラウンで統一されています。
また、全員が赤色のヘッドセットを着用しているのも特徴の一つですね。
作戦室は他の部隊と比べてあまり生活感が無く、真面目な部室のような印象となっています。
入ってすぐのところに大きなミーティングルーム、奥に休憩室とベイルアウト部屋。
オペレータ―ルームはなく、オペレータ―デスクはミーティングルーム内に設置されています。
ちなみに休憩室には何故かルームランナーがあり、雨の日は柿崎がここで走ったりしているようです。
……そんなもの置くぐらいならオペレータ―ルーム作ってやれよと思わなくもない(宇井ちゃん先生ファン)。
部隊結成の経緯(過去)
柿崎隊は、元々嵐山隊に所属していた柿崎が、嵐山隊が広報部隊となる事が決定した際に独立して作った部隊です。
元々柿崎は嵐山の真っ直ぐさに劣等感を抱いていて、色々理由をつけて距離を取ったというのが実際のところですね(プライベートでの仲は今でも良好ですよ)。
独立の際、綾辻さんの紹介でオペレータ―の宇井ちゃんが入隊。
その後、部隊募集で照屋と巴の二人が入隊し、現在の形になっています。
ちなみに、照屋と巴の二人は、柿崎が嵐山に劣等感を抱く原因となったボーダーの広報イベントでの受け答えを見て柿崎隊への入隊を希望しました。
ワールドトリガー「柿崎隊」のメンバー
柿崎国治(隊長)
回想シーンでは弱キャラアピールに余念がないオールラウンダー・柿崎国治隊長。
良く言えば堅実、悪く言えば決断が遅い、責任感の塊のような苦労人です。
作中ではダメ男のイメージが先行していましたが、その実、多くの友人や後輩から慕われる体育会系リア充であり、その人望はあの真木理佐からも高く評価されていました。
他の隊員たちが3歳以上年下(柿崎隊長19歳、照屋・宇井16歳、巴14歳)なので余計に何もかも自分で責任をしょい込もうとしているフシがあり、一人同年代が隊員にいたらまた違ったんでしょうね。
ちなみに享年92歳と、現時点で既に大往生が約束されています。
照屋文香
かつて新人王争いに名を連ねた俊英であり、財力豊かなお嬢様系オールラウンダー・照屋文香。
ファンからは「柿崎夫人」とも呼ばれ、柿崎から入隊理由を尋ねられた際、本人を目の前に「支えがいがありそう(=おまえダメっぽいから面倒見に来た)」と宣言した女傑です。
唯一の弱点は幽霊ですが、かつてお化け屋敷で泣きながらお化け人形を返り討ちにし、しかもその破壊行為を親の財力で無事におさめた武勇伝の持ち主なので、弄るのは極めて危険です。
真面目で物分かりの良い優等生ですが、それ故に「うそつきブロッコリー」との相性は極めて悪い模様。
巴虎太郎
かつて唯一の小学生ボーダー隊員として名を馳せたショタっ子ガンナー・巴虎太郎。
ガンナーではありますが、BBFのデータではその射程評価が「2」とアタッカー並の低さとなっているなんちゃってガンナーで、実質的には銃撃と弧月による斬撃を組み合わせた近接型オールラウンダーです。
柿崎に憧れて柿崎隊に入り、柿崎がそれほどカッコよくないことが判明しても忠誠心の揺らがぬ忠犬(ただし、髪型は迅悠一に影響を受けているとの疑いが)。
大人しく年上を敬う性格と可愛らしさから、特に女性オペレータ―陣からかわいがられているようです。
宇井真登香(オペレータ―)
場を和ませるのが上手い猫好きオペレータ―・宇井真登香。
葦原先生曰く「リア充ぞろいの柿崎隊の中で真夏のそうめんのようにさっぱりした存在」。
メンタルの浮き沈みが激しい柿崎隊長の尻を連打する、柿崎隊の影の監督とも言われています。
約4年半前の大規模侵攻で家が破壊されたらしく、現在は仮設住宅住まい。
家族と猫が飼える家に引っ越すため、コツコツ資金を貯めているそうです。
ちなみに目元が出水や荒船と似てはいますが、血の繋がりはありません。
ワールドトリガー「柿崎隊」の強さ(戦術・戦績・弱いの?)
格上相手だと必要以上に慎重に? 堅実すぎる万能部隊
柿崎隊はB級部隊としては珍しく、オールラウンダータイプ3人を抱えた万能部隊です。
作中では嵐山隊から佐鳥(スナイパー?)を抜いた編成とも言われていました。
突出した実力を持つエースこそいませんが、3人全員の集中攻撃によりポイントを取っていく堅実な戦い方を得意としています。
反面、常に部隊の合流を最優先するため動き出しが遅く、そのことが「格上相手には必要以上に慎重になる」とのマイナス評価にもつながっています。
慎重・堅実は決して悪いことではないのですが、失点よりも得点が優先されるランク戦には不向きなスタイルと言わざるを得ないでしょう。
B級ランク戦ラウンド5終了後に本人たちも検討していましたが、3人合流した陣形だけでなく、部隊を分けた柔軟な陣形・戦術を構築できれば、ランク戦での飛躍も期待できそうですね。
大規模侵攻では全員が生存、ランク戦では3人の陣形にこだわり過ぎて敗北
柿崎隊はアフトクラトルによる大規模侵攻編で初登場し、他のB級部隊とともに強敵ランバネインの対処にあたりました。
ランバネインの強力な砲撃で次々と味方がベイルアウトしていく中、柿崎隊は全員で堅実な対処を続け、最後まで誰一人欠けることなく戦い続けた唯一のB級部隊となっています。
続いて柿崎隊が登場したのがB級ランク戦ラウンド5(玉狛第二VS柿崎隊VS香取隊)。
この試合は玉狛第二の新戦術(鉛弾狙撃、ワイヤー陣)が初お目見えとなった試合でもあり、柿崎隊と香取隊にはやや不運な展開が続きます。
それでも柿崎隊は堅実な対処を続け、柿崎や巴は空閑をベイルアウト寸前まで追い詰め、照屋は鉛弾狙撃の防ぎ方を見つけ出し雨取を仕留めることに成功。
しかし柿崎が3人での行動にこだわり過ぎるあまり、部隊を分けるという判断が遅れたことが響き、最終的には玉狛第二に大差で敗北してしまいました(玉狛第二7点、柿崎隊1点、香取隊1点)。
とは言え柿崎隊にとっても得るものの大きな試合でしたから、柿崎隊が柔軟な部隊運用を覚えれば、元々メンバー個々の能力は高いだけに、今後ランク戦での大きな飛躍が期待できそうです。
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