今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、死滅回遊内に放たれたゴキブリの特級呪霊「黒沐死(くろうるし)」について解説していきます。
黒沐死(くろうるし)は元々羂索の呪霊操術によって使役されていた呪霊ですが、登場時はその支配を外され、仙台結界内で泳者として活動していました。
ゴキブリの呪霊という強烈なインパクトに加え、最速の予告撃破や乙骨との「キス」、意外な復活(子・ロボ子)など様々なネタでファンを沸かせた黒沐死(くろうるし)。
本記事ではその概要と強さ(術式)、死亡から復活(再登場)の経緯などを中心に語ってまいります。
「呪術廻戦」黒沐死(くろうるし)のプロフィール
黒沐死(くろうるし)は死滅回遊編で登場したゴキブリの特級呪霊(呪術高専登録済)。
元々は羂索の呪霊操術で使役されていた呪霊ですが、登場時はその支配を外され、仙台結界に放たれ死滅回遊の泳者として活動していました(所持ポイント54点)。
見た目はゴキブリを無理矢理擬人化したような不気味な虫男。
ある程度の知性は有しており、いくらか人語を話すことも出来ますが、その行動原理は食欲という本能に大きく左右されています。
泳者の一人、ドルゥヴ・ラクダワラとは相性が悪いらしく、当初はドルゥヴの生存を導入条件に自ら休眠状態に入っていました。
しかしドルゥヴが乙骨によって撃破されたことで休眠が解け、休眠下での飢えを癒すため、食事を邪魔した乙骨に本能のまま襲い掛かっていくことになります。
ちなみに、呪霊操術は元々羂索の器である夏油傑の術式ですが、夏油は死亡して羂索に肉体を乗っ取られる前に手持ちの呪霊を全ぶっぱしてますから、黒沐死(くろうるし)は夏油が契約していた呪霊ではありません。
「呪術廻戦」黒沐死(くろうるし)の強さ(術式・刀)
黒沐死(くろうるし)は大量のゴキブリを操る術式の持ち主です。
呪力で強化されようと一匹一匹の力は大したことはありませんが、その膨大な物量は脅威であり、人一人程度なら即座に食いつくしてしまうほど。
そうでなくとも、一般的な感性の持ち主なら大量のゴキブリの不気味さに竦んでしまうことでしょう。
作中ではゴキブリの使役以外に、二つの技(術式)を使用していました。
土中蠕定(どちゅうぜんじょう)
虫型の式神を生み出す術式。
「瞎(くらい)」と三回唱えることで発動する。
爛生刀(らんしょうとう)
生と死の交雑する魔剣。
鉈のような形状をしており、刀身には無数のゴキブリの卵が付着している。
敵を傷つけると同時に敵の体内で卵からゴキブリがふ化し、体内を食い破る。
作中では乙骨が石流や烏鷺の目を意識し、手札を制限していたとは言え、乙骨を一時追い詰めたほど。
特級呪霊の中でも上位の存在と考えられます。
ちなみにドルゥヴと相性が悪い理由は不明。
逆に烏鷺は黒沐死(くろうるし)を苦手としていたようですが、それが黒沐死(くろうるし)の物量戦を苦手としていたのか、単なる生理的嫌悪感によるものかは分かっていません。
「呪術廻戦」黒沐死(くろうるし)と乙骨憂太の戦い
黒沐死を撃破した乙骨(予告撃破)
黒沐死(くろうるし)は乙骨が仙台結界内でドルゥヴを撃破したことを受け、休眠状態を解いて乙骨に襲い掛かりました。
それが174話の出来事。
そして次の175話から乙骨と黒沐死(くろうるし)の本格的な戦いが始まるはずだったのですが……なんとWJ本誌では、175話掲載前の次号予告で黒沐死(くろうるし)の撃破が予告されてしまいます。
「黒沐死を撃破した乙骨。だが烏鷺の攻撃が……!」
恐らく175話が急遽休載となったため、予告コメントが一週ズレたのでしょう。
しかしこのことがファンの間では「戦う前から敗北」「一週持たなかったか」「『城之内死す』かよ」とかえって黒沐死(くろうるし)の人気を高める結果に。
乙骨のキス(+反転術式)で祓われる
敗北を予告されていたこともあってか、読者から「お願い死なないで」と熱い声援を受けた黒沐死(くろうるし)。
その声援の甲斐あって175話では、乙骨に爛生刀で卵を産み付け、肉体を食い破る寸前まで乙骨を追い詰めます。
乙骨が石流や烏鷺の視線を意識して「リカ」と反転術式の使用を制限していたとはいえ、大戦果ですよね。
しかし追い詰められた乙骨は制限を解除。
自らを食い破らんと牙をむく黒沐死(くろうるし)に対し、何と逆にその口元に噛みついて黒沐死(くろうるし)を撃破します。
それは口から反転術式による正の呪力をアウトプットした結果ですが……反転術式を使えるとかそれをアウトプットできるとか以前に、普通思いついてもできませんよね。
黒沐死(くろうるし)は100億の純愛男、乙骨憂太のキスによって祓われた……そう考えると物凄く贅沢な死に方なのかも。
「呪術廻戦」黒沐死(くろうるし)の復活(子・ロボ子)
単為生殖によって生まれた「子」が再登場
乙骨との本格的な戦闘に突入して一週も持たず撃破され死亡した黒沐死(くろうるし)。
しかし「1匹いたら100匹いると思え」の言葉通り、黒沐死(くろうるし)は意外な形で復活を見せます。
黒沐死(くろうるし)の撃破後、石流・烏鷺と三つ巴の激闘を繰り広げていた乙骨。
彼らが同時に領域展開を発動させた瞬間、突如その結界内に黒沐死(くろうるし)が乱入したのです。
実はこの黒沐死(くろうるし)は泳者だったそれが、休眠前に単為生殖により生み落としていた子供。
親の黒沐死(くろうるし)が祓われたことで、世界中のゴキブリに対する畏怖の呪力が注がれ、親と同等の力を持つ呪霊として登場したのです。
煩雑な領域の三者間相殺や黒沐死(くろうるし)の乱入などにより、乙骨たちの領域展開は発動と同時に崩壊。
領域展開直後、術式が焼き切れて使えない隙をついて黒沐死(くろうるし)は烏鷺の左腕を切断します。
しかし直後に石流の呪力砲により肉体を砕かれ、最期は乙骨の反転術式により完全に祓われることに。
再登場後は再びあっさり祓われてしまいましたが、何とも”らしい”しぶとさを感じさせる最期でした。
ロボ子にも登場「黒漆死」
呪術廻戦本編では完全に祓われた(まあこの世にゴキブリがいる限り何らかの形で復活するんでしょうが)黒沐死(くろうるし)ですが、今度は何と「僕とロボ子」に登場。
ロボ子は元々、呪術廻戦のパロディが満載の作品でしたが……
それが登場したのは「僕とロボ子」の91話。
所謂コスプレ回で、ロボ子たちがコスプレをしてフォロワーを増やそうとするのですが、そこでまさかの黒沐死(くろうるし)チョイス。
「乙骨先輩とキスしちゃった」
のコメント付きで、ロボ子が「黒漆死(誤字?)」のコスプレをしている映像がアップされていました。
とりあえずロボ子のコスプレとしては「似合ってました」。
今後ロボ子以外に黒沐死(くろうるし)コスプレを行う勇気あるレイヤーが現れる日はくるのか……?
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