「呪術廻戦」反転術式とは?~術式反転との違い、その回復効果や呪霊への特攻、どこまで治せる? 使えるキャラは?~

 今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、物語の重要ワード「反転術式」について解説していきます。

 「反転術式」とは「負の力」を持つ呪力同士を掛け合わせ「正の力」を生み出す高等技術。

 作中では主に「回復手段」として用いられている技法です。

 作中で何度も登場していますが、似た言葉に「術式反転」があって紛らわしく、何が、どこまでできるのか非常に分かりにくい用語でもあります。

 本記事では「反転術式」の定義と効果、その主な使い手を中心に解説してまいります。

「呪術廻戦」反転術式とは?

 「反転術式」とは、負の性質を持つ呪力同士を掛け合わせ、正の力を持つエネルギーを生み出す技法です。

 元々呪力とは「負(マイナス)」の性質を持つエネルギー。

 術式を発動させたり、肉体を強化することは出来ますが、肉体を回復することはできません。

 そこで「負(マイナス)」のエネルギー同士を掛け合わせ、回復にも使える「正(プラス)」のエネルギーを生み出す技術を反転術式と言います。

イメージ:「-」×「-」=「+」

 ただこれは極めて繊細な呪力操作を要求される高等技術で、習得している人間はほんの一握り。

 反転術式で生み出した正の呪力をそのままアウトプットし、他人を治癒できる使い手はさらに希少です。

 また便利な力ではありますが、普通に呪力を使うより圧倒的に消耗が激しいという問題もあります。

 なお、反転”術式”と命名されていますが、呪術師固有の生得術式とは異なり、呪力操作技術の一つに分類されます。

「呪術廻戦」反転術式と術式反転の違い

 「反転術式」とよく混同されるのが「術式反転」。

 ざっくり違いを説明すると、

反転術式
「正」のエネルギーを生み出す「呪力操作技術」

術式反転
「正」のエネルギーによって発動した「生得術式」

 通常、呪術師の「生得術式」は「負」の性質を持つ呪力によって発動します(=「術式順転」)。

 「術式反転」とは「反転術式」で生み出した「正」のエネルギーを「生得術式」に流し込んで発動させる技法。

 通常の術式(術式順転)とは正反対の効果を発揮するようになります。

例)五条悟の無下限呪術
術式順転「蒼」……引き寄せる力
術式反転「赫」……弾く力

 術式反転は呪力消費が大きい一方、術式順転より威力そのものが大きくなるという特徴もあるようです。


「呪術廻戦」反転術式と呪霊

 「反転術式」で生み出される「正」のエネルギーは「負」のエネルギーによって構築された「呪霊」にとって猛毒。

 そのため呪霊は反転術式を扱うことができません。

 ただ、そもそも肉体を呪力で構築している呪霊の場合、肉体を回復させるのに「正」のエネルギーは必要なく、普通に「負」のエネルギーを流すだけで回復できてしまうため、そもそも反転術式は必要のない技法とも言えます。

 ちなみに、「正」のエネルギーを流し込めば、ほぼ強制的に呪霊を祓うことができてしまうため、反転術式の使い手は呪霊に対して圧倒的なアドバンテージを有しています。

 ……そもそも「正」のエネルギーをそのままアウトプットできる術師がほとんどいないとか、それを流し込むこと自体が難しいとかそういう問題は棚上げするとして、ですが。

「呪術廻戦」反転術式はどこまで治せる?

 反転術式による治癒は必ずしも万能ではありません。

 究極のところ「どこまで治せる」かは「使い手の力量次第」という身も蓋もない部分はあるのですが、一般的に難しいラインというのは確かに存在します。

①他人の治癒
反転術式の使い手であっても、自分自身ではなく他者を治癒することは困難。
「正」の呪力をアウトプットし、他者を治せる使い手は極めて希少。
また、他者を治癒する際の治療効率は大幅に低下する。

②欠損部位の再生
腕などの部位欠損は再生に必要とされる呪力量が多く、相当困難。

③毒物への対処
毒物などはその原因となる物質の特定に高度な呪力操作が必要とされるため、怪我を治すよりはるかに難度が高い。

④焼き切れた術式(=脳組織)
領域展開後の焼き切れた術式はオーバーヒート状態で放置する以外に治す手段はないと思われているが、どこぞの最強はわざと脳組織を破壊してそれを修復することで術式を回復する(当然、代償は大きい)。

⑤火傷痕のような傷痕
反転術式であっても既に”治った”傷痕までは消せない。

 ただ①が可能な一部の使い手は結構なんでも有り。

 ②や③も結構簡単にやってのけています。


「呪術廻戦」反転術式の主な使い手

自他共に治療可能(=正のエネルギーをアウトプット可能)

 反転術式により自他共に治療可能(=正のエネルギーをそのままアウトプット可能)な使い手は、現在作中で確認されている限りでは3名だけ(実はできる奴はいそうですけど)。

家入硝子
呪術界における反転術式による治癒の第一人者。
医師としての資格も有しており、その知識とセンスは隔絶している。
ただ治療の出力そのものはそれほど強力ではない模様。

宿儺
指や腕、心臓まであっさり復元可能な化け物。
渋谷事変では瀕死の伏黒を瞬時に治療している。
こいつが序盤にシレッと物凄いことをしていたせいで、反転術式でできることの境界が曖昧になってしまった。

乙骨憂太
膨大な呪力量と呪力操作センスを持つ天才。
作中では怪我だけでなく、難度の高い毒の治療もさらりとこなしていた。
また、Gの特級呪霊相手に、「正」のエネルギーをキスによって流し込み撃破するという荒業もこなす実はワイルドな男。

自分のみ治療可能

五条悟
他者の治療こそできないものの、反転術式を常時使用し続けることで脳を絶えず修復し、無下限呪術の常時発動を行うといった意味不明な荒業を実現している。
挙句、領域展開で焼き切れた「術式の治療」という乙骨も驚くような芸当まで実現。
術式反転も使用している。

羂索
千切れた腕を再生するほどの高度な事故治癒が可能。
術式反転も使用している。

裏梅
反転術式による治療は可能だが、作中では脹相の血の毒に対応できず苦しんでいた。

秤金次
厳密には反転術式の使い手ではないが、術式「坐殺博徒」のボーナス中は膨大な呪力から肉体を守るため、反射的に反転術式を発動する。
ボーナス中は腕がもげようと内臓が吹き飛ぼうと即座に回復し、ほぼ不死身。

九十九由基
瀕死の重傷から短時間で回復するほどの高度な自己治癒が可能。
術式反転も使用。

黄櫨折
眼や歯など肉体の一部を爆弾に変える術式の使い手で、その都度即座に欠損を復元している。
部位欠損の復元を可能とすることから実はかなりの使い手。

日車寛見
ガチで天然物の天才。
宿儺に追い詰められて反転術式を習得し、手足の部位欠損を復元していた。

虎杖悠仁
新宿での決戦前の期間に反転術式を習得していた。

 このほかにも、受肉した過去の術師の中には(天使とかとか)反転術式を使えそうな術師が何人かいますね。

【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki



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