今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、前日譚にあたる「東京都立呪術高等専門学校」の主人公「乙骨 憂太(おっこつ ゆうた)」について紹介したいと思います。
乙骨憂太は気弱ですが根は優しく、呪術師としての高い潜在能力と過酷な境遇を背負った典型的な主人公。
本編では初期から虎杖たちの先輩として名前だけ登場しており、前日譚ファンからは本編での登場が待ち望まれていました。
登場直後はファンから悲鳴が上がったこともありましたが、劇場版も放送され確固たる地位を手に入れた乙骨。今回はその強さと秘密、真意に迫っていこうと思います。
呪術廻戦、乙骨憂太のプロフィール(ネタバレ注意)
基本プロフィール(声優含む)
誕生日 | 3月7日 |
出身地 | 宮城 |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校2年(留年) |
趣味・特技 | ネリケシを作るのがうまい |
好きな食べ物 | 塩キャベツをゴマ油で |
苦手な食べ物 | ステーキの脂身 |
ストレス | 同級生に会えない |
声優 | 緒方恵美 |
乙骨憂太は主人公たちが所属する呪術高専の2年生組の1人で、日本に4人(1人死んだので現状3人)しかいない特級術師の1人。
海外に派遣されていたため本編には永らく登場しておらず、その存在だけが作中で語られていました。
前日譚では気弱で温厚なキャラクターとして描かれており、呪術師としては珍しく常識的な性格。
伏黒恵も「唯一手放しで尊敬できる人」と評しており、実力だけでなく人格的にもまっとうで、ある意味呪術師らしくないキャラクターでした。
前日譚で描かれた乙骨は小学生の時に仲の良かった少女・祈本里香が目の前で死亡し、その際にある理由から(詳しくは後述)怨霊と化した祈本里香に憑りつかれていました。
祈本里香は乙骨を傷つける存在を許さず、彼の敵を容赦なく攻撃してしまうので、乙骨は祈本里香が周囲を傷つけることを恐れて、自分の殻に閉じこもってしまいます。
そしてついには祈本里香を危険視した呪術界によって秘匿死刑が決定されるのですが、そこを五条悟に救われ、呪術高専に入学することとなったのです。
そして乙骨が自分と向き合い、祈本里香にかけられた呪いを解くまでの物語が、前日譚として描かれています。
ちなみに、乙骨は呪術高専に来る前のごたごたが原因で1年留年している模様です。
表面的には普通っぽい雰囲気のキャラクターですが、自分に対する優先度が低く、内面的にはかなり歪んでいます。
その強さと術式(?)特級過呪怨霊:祈本里香(オリモトリカ)
乙骨の術式はファンブックで、彼に憑りつく祈本里香(詳しくはこちらの祈本里香の紹介記事をご覧ください)そのものと記載されています。
特級過呪怨霊:祈本里香
変幻自在、底なしの呪力の塊。
単純にその出力が優れているだけでなく、狗巻家の高等術式である呪言を即興でコピーするといった通常ではあり得ない離れ業を見せている。
前日譚では祈本里香を狙って特級術師、夏油傑が戦争を仕掛けてくるわけですが、それも納得の凄まじい能力ですよね。それこそ祈本里香を従えれば、「最強」五条悟にも届き得ると考えてもおかしくありません。
しかし、ただの少女であったはずの祈本里香が、何故このようなすさまじい存在になってしまったのか?
乙骨たちも勘違いしていましたが、実は祈本里香が乙骨に憑りついたのではなく、彼女の死を否定しようとした乙骨が彼女を呪い、自分に縛り付けていたのです。
そして、乙骨は菅原道真の血統に連なる術師であったことも明かされます(本人も知らなかった)。
つまり、元々呪術師として高い才能を秘めていた乙骨が無意識に祈本里香の魂を引き留めようと呪いをかけ、祈本里香もまたそれを望んだためにバグのような「縛り」が発生し、常識ではあり得ない怨霊が誕生してしまった。
乙骨の才能、そして愛する者を繋ぎとめるという強力な「縛り」があってこそ生まれた存在だったわけです。
さて、前日譚において祈本里香は解呪されましたが、それでも乙骨の才能は相当なもの。
単純な呪力量だけなら五条悟以上とされており、他人を治癒する反転術式さえ使いこなしていましたから、それだけでも十分特級術師を名乗るに相応しい能力は十分に残っているでしょう(祈本里香の解呪後、一度4級術師に降格していますが、再び特級術師に返り咲いています)。
「リカ」
祈本里香の成仏後、乙骨に残された(or再現した)外付けの術式と呪力の備蓄。
5分間限定で術式の使用や「リカ」の完全顕現、「リカ」からの呪力供給が可能となる。
術式についても、5分間という制限付きですが「リカ」として「折本里香」を再現しています。
作中で乙骨の術式の本質は「模倣」と判明しましたが、本当に何でもありですねぇ。
領域展開「真贋相愛(しんがんそうあい)」
乙骨の領域展開は「模倣」の究極系。
領域展開:真贋相愛(しんがんそうあい)
「模倣」の制限を一時的に無くし、模倣した術式の一つを任意に領域に付与し必中効果を与える。
模倣した術式は領域内に出現した無数の刀に付与される形で行使できる。
術式を一度使用すれば刀は消滅するが、本数に制限はない。
また、刀を手に取るまで乙骨自身もどの刀にどの術式が付与されているか分からない。
極めて強力な術式だけに、リカの5分間の時間制限が適用されるかが気になりますね。
呪術廻戦、乙骨憂太の活躍
乙骨憂太の戦歴(前日譚「東京都立呪術高等専門学校」)
前日譚における乙骨の戦闘シーンはそれほど多くありません(そもそも戦い方を知りませんでしたし、前日譚が4話しかなかったということもありますが)。
一話で祈本里香を呼び出して呪霊を倒させ、二話では狗巻のサポート。
最終話での特級術師、夏油傑との対決がほとんど唯一のまともな戦闘と言って良いでしょう。
その戦いでは乙骨は膨大な呪力をある程度コントロールできるようになっており、呪力で強化した身体能力と刀で夏油相手に互角に渡り合います。
そしてその潜在能力を恐れた夏油が放つ切り札「極ノ番」に対し、乙骨は折本里香に戦いの後に自分自身を捧げることを誓って(自分自身を生贄にした呪力の制限解除)、奮起した里香の一撃(通称:純愛砲)により対抗。
乙骨「愛してるよ里香。一緒に逝こう?」
夏油「女誑しめ!!!」
乙骨「失礼だな。純愛だよ」
このやり取り、カッコいいんですが、正直夏油に共感してしまうという。
なお、この戦いの後、結果的に折本里香は乙骨の呪いから解放され、昇天していきます。
乙骨憂太の人間関係
五条悟 ← 恩人。
禪院真希 ← 友人、尊敬している。
狗巻棘 ← 友人、優しい。
パンダ ← 友人、面白い。
前日譚登場人物に向ける乙骨の感情は概ねこんな感じでしょうか。
逆に五条悟が彼に向ける感情は期待。
2年組は友人といったところでしょうが、真希が彼に向ける感情は少し艶っぽいものが混じっているのではと期待しています(主にパンダが)。
他のメンバーとの関係は今のところ不明。
唯一伏黒恵とは常識人同士で仲が良さそうですが……
呪術廻戦、乙骨憂太の現在は?
黒縄を求め呪詛師ミゲルとともに海外へ
さて、本編で乙骨は永らく登場していませんでしたが、その間彼は呪詛師ミゲルとともにアフリカに行っていたことが判明しています。
ミゲルはかつての夏油の仲間で、その襲撃時は五条悟の足止めを成し遂げたという驚異の実力者。そのせいで五条に捕まり、乙骨を押し付けられたということが作者から明かされていますが、そこでで乙骨は何をしていたのか?
これについては、黒縄(こくじょう)と呼ばれるミゲルの部族に伝わる強力な呪具を手に入れるためのものであったことが判明しています(それだけとは限りませんが)。
黒縄とは前日譚でミゲルが五条悟の足止めという偉業を成し遂げた際に使っていた呪具で、あらゆる術式を相殺する力を持っているという凄まじいもの。まあ、五条悟を足止めした代償に全て燃え尽きてしまったようですが。
どうも同じものが手に入らないかということで、乙骨はミゲルとともに海外へ向かっていたようです。
結果は……もう無いってことだったようですけど。
本編での活躍
さて、本編に登場した乙骨ですが、何と虎杖悠仁の死刑執行人としての登場であり、乙骨の登場を待ちわびていたファンからも「これじゃない」と悲鳴が上がっていました。
乙骨が虎杖の死刑執行人となった理由は、虎杖が狗巻の腕を落としたからだと乙骨本人が語っていますが、どうにも腑に落ちない。
それだけで後輩を殺すような人間ではなかったし、何より乙骨ならそれぐらい反転術式で治療できそうな気がします。何か隠された真意があるのだろうとは思ってはいましたが……
やはり敵対していたのは上層部の目を欺いて虎杖を救うための偽装でした。
刀で虎杖の心臓を貫いて一度殺したのも、上層部を油断させるために「虎杖を殺す」という縛りを上層部と結んでいたため。すぐに反転術式で虎杖を復活させています。
状況はまだまだ暗いですが、乙骨が味方となればこれほど頼もしいことはありません。
死滅回遊を解決するため、乙骨は他のメンバーに先行して仙台のコロニーに突入し無双。
その後、新宿決戦においては岩手で高羽と協力(利用)して羂索を撃破。
更に五条亡き後、虎杖と協力して宿儺との決戦に挑んでいましたが、致命傷を負って一時撤退。
その後、羂索の術式をコピーして死亡した五条の肉体を使い復活するという予想外の形で再登場を果たしています。
そして「無量空処」展開後に術式が焼き切れ、そのまま戦線離脱。
リカちゃんのファインプレーで元の肉体に戻ることができ、宿儺戦後も生存しています。
【まとめ】「呪術廻戦」キャラクター考察wiki~生死を含めた最新の状況は~
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