今回は少年ジャンプの大人気漫画「ブラッククローバー」から、「嘘つき」を自称する模倣魔法の使い手「ライア」について解説します。
ライアはテロ組織「白夜の魔眼」の幹部「三魔眼」の一人。
他者の魔法をコピーする「模倣魔法」とエルフ族特有の強大な魔力を兼ね備えた強力な魔導士です。
嘘を見抜く力を持ち、頭の回転も速いため、作中では「白夜の魔眼」頭首・リヒト(パトリ)の右腕として活躍していました。
本記事ではそんなライアのプロフィールや過去、作中での活躍やその後を中心に解説してまいります。
「ブラッククローバー」ライアのプロフィール
基本プロフィール(年齢、誕生日、身長、血液型、声優など)
年齢 | 25歳(推定年齢) |
誕生日 | 不明 |
身長 | 181cm |
血液型 | A型 |
魔法属性 | 模倣 |
好きなもの | 酒の席、日向ぼっこ、エルフの同胞 |
出身地 | 不明 |
声優 | 新井浩文 → 森田成一 |
ライアはクローバー王国で暗躍するテロ組織「白夜の魔眼」の幹部「三魔眼(サードアイ)」の一人「不実のライア」として登場しました。
禁術魔法によって復活したエルフ族の転生者で、初登場時は黒髪に若干白髪が混じった髪色をしていましたが、転生魔法発動後は髪色の比率が逆転し、耳も伸びてエルフらしい外見となっています。
「面倒くせぇ」が口癖で一見すると軽薄そうな雰囲気を漂わせていますが、実は非常に友情に厚く仲間思い。
「嘘つき」を自称しており、だからこそなのか他人の嘘を見抜くことができます。
500年前に自分たちを裏切り虐殺した人間への復讐に燃えるエルフ族・白夜の魔眼のメンバーの中では、唯一人間たちが裏切っていない可能性にも思い至っていましたが、仲間との再会を優先して疑念に蓋をしていました。
モデルは俳優の新井浩文、当初は声優も務めていたが……
ライアはテレ東のジャンプ特集番組「特捜警察ジャンポリス」の企画が切っ掛けで生まれたキャラクターです。
企画の中で俳優の新井浩文が作者の田畠先生の仕事場を取材。
その際、新井が「自分をモデルにしたキャラクターを描いてほしい」と依頼し、田畠先生が応諾したことで「不実のライア」というキャラクターは誕生しました。
そうした経緯からアニメ版でも当初は新井がライアの声優を務めていましたが、2018年に新井は派遣マッサージ業の女性に暴行。
被害者女性から訴えられて声優を降板、実刑判決を受けて芸能界そのものから追放されています。
ブラッククローバーだけでなく新井が出演していた多くの作品がこの影響を受けており、今のご時世、俳優を使う際には特に身辺調査に気を遣わなければならなかった典型的な事例と言えるでしょう。
「ブラッククローバー」ライアの強さ(模倣魔法)
ライアはエルフ族・白夜の魔眼メンバーの中でもトップクラスの実力の持ち主です。
彼の魔法属性は「模倣」。
アスタの反魔法のような例外を除けば、精霊魔法なども含めほとんどあらゆる魔法をコピーして使いこなすことが出来ます。
模倣のための条件は「他人の魔導書を触る」こと。
魔力量や魔法を操る技術までは模倣できませんが、そもそもエルフ族であるライアの魔力量が人間と比べて図抜けているため、大抵の場合はオリジナルの使い手以上の威力を発揮します。
通常状態では同時に一つの魔法しか発動できませんが、額の三つ目が開眼すると同属性なら同時発動が可能に、エルフの肉体を取り戻した後は異なる属性でも同時発動が可能です。
かなりのチート魔法ですが、作中では存在そのものがチートなアネゴレオンと対戦してしまい、その際は流石に手も足も出ずボコボコにされていました。
強いには強いのですが、あくまで理屈で説明できる常識的な強さ、といった印象ですね。
「ブラッククローバー」ライアは某団長に化けていた?
ライアの模倣魔法は魔法だけでなく姿を模倣することも可能です。
作中では56話において、騎士団長会議に変身して潜りこんでいたライアが変身を解き、次のようなセリフを発していました。
「ウチ良い演技したわ」
「ウチの模倣変身魔法を」
「見破れるヤツはいないね」
「さてウチは誰に化けてたでしょーか」
この時点でライアが誰に変身していたかは明かされておらず、当時読者の間では様々な考察がなされていました。
魔導書のデザインとかセリフとか、まー色々。
結局誰に化けていたのかについては本編では語られずじまいだったのですが、21巻の質問コーナーでこれについて回答がありました。
化けていたのは金色の夜明けのウィリアム・ヴァンジャンス団長。
ヴァンジャンス団長は白夜の魔眼頭首・リヒト(パトリ)の転生体であり、先の戦いで魔法帝ユリウスの攻撃により傷を負っていたため、そこから正体を見破られることを避けるため、ライアが化けて潜り込んでいた、ということだそうです。
「ブラッククローバー」ライアの過去
ライアは元々500年前に生きていたエルフ族で、当時の長であったリヒトを特に慕っていた者の一人です。
しかし500年前、エルフ族は言霊の悪魔ザグレドに唆された人間たちの襲撃を受け壊滅。
エルフ族は人間の王族、後に初代魔法帝と呼ばれたルミエルが裏切ったのだと考え、強烈な復讐心を抱いて死んでいきました。
その後、ヴァンジャンス団長の肉体に転生したパトリの転生魔法により、「三魔眼」と呼ばれるライア、ファナ、ヴェットは復活。
リヒトを名乗るパトリに従って「白夜の魔眼」を結成し、エルフ族を禁術魔法によって復活させ、人間たちに復讐するために動き出します。
嘘を見抜くことができるライアは、ルミエルが自分たちを裏切っていないことを理解していましたが、仲間の復讐心に水を差すつもりはなく、また再びエルフの同胞たちに会うためにそうした事情に目を瞑っていました。
「ブラッククローバー」ライアの活躍とその後
初登場は白夜の魔眼構成員・サリーが子供たちを連れ込んでいたネアンの洞窟。
黒の暴牛からサリーを助けるためやってきたリヒト(パトリ)でしたが、ヤミとは魔法の相性が悪く敗北。
そのリヒトを救出するため現れたのがライアたち三魔眼です。
その際は、リヒト(パトリ)が暴走してしまったため、他の二人と共にリヒト(パトリ)に封印魔法を使い撤退。
それ以降ライアはヴァンジャンス団長に化けるなどして暗躍していました。
魔法騎士団との決戦ではアネゴレオンとタイマンをはるもののボコボコにされ、一時は自爆による道連れも覚悟しますが、エルフ転生魔法の発動によりエルフの同胞が復活し形勢逆転。
逆に魔法騎士団を追い詰めます。
その際、アスタが語る嘘のない言葉に心動かされてはいたものの、今更後戻りできないとその言葉を振り切っていました。
影の王宮出現後、エルフの同胞・ロンネに乗り移っていた言霊の悪魔・ザグレドに気づくも、ザグレドの手により瀕死の重傷を負ったライア。
その後、ミモザの回復魔法によって復活したライアは、全てがザグレドの企みだったことを知り、リヒトたちと共にザグレドに立ち向かっていきます。
魔法騎士団に協力してザグレドを倒した後、禁術魔法が解けて昇天していくエルフの同胞。
しかし二度目の転生魔法で肉体に魂が定着していたライアたち三魔眼と、ラデスの死霊魔法で復活したパトリは昇天することなく、現世に留まることになります。
その後、ライアたちはエルフの隠れ里・エリュシアに辿り着き、後にスペード王国編でノエルたちと再会。
彼女たちにエルフの秘奥・究極魔法を習得させ、その戦いに協力することになります。
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