今回は山口つばさ先生が「アフタヌーン」で連載中の青春アートストーリー「ブルーピリオド」から、誰からも愛される体育会系女子「三木 きねみ(みき きねみ)」について解説します。
三木きねみは主人公の八虎と同期で藝大の油画科に入学した女子学生。
心優しく力持ち、可愛らしさとパワフルさを併せ持つ稀有な女性です。
初登場では藝大1次試験で八虎の鏡を割るというインパクトのある登場をした三木きねみ。
本記事ではそんな彼女のプロフィールや魅力を深掘りしてまいります。
「ブルーピリオド」三木きねみのプロフィール
基本プロフィール(誕生日、年齢、身長、声優など)
誕生日 | 8月16日 |
年齢 | 20歳(藝大入学時・2浪) |
身長 | 不明(目算で170cm前後) |
所属 | 東京藝術大学絵画科油画専攻(学生) |
声優 | 花澤香菜 |
三木きねみは主人公の八虎と同期で藝大に入学した女子学生。
女性としてはかなり大柄で、がっちりした体格が特徴です。
顔立ちはかなり整っていて、黙っているとキツイ印象を周囲に与えることもありますが、口を開くと気弱でとても優しいため、周囲の人々からは愛されています。
藝大には2浪しての入学であり、バランスの良い技術と知識の持ち主。
頭を使うよりモザイク画のようなひたすら手を動かす作業を得意としています。
また料理の腕前も中々のもので、1年次の写生旅行で行われたカレー対決では実家の欧風カレーを披露し、家庭の味に飢えた猫屋敷先生から好評を得ていました。
元バレー部主将の体育会系女子
三木きねみは高校時代はバレー部の主将。
力と肺活量は男子顔負けであり、バレーに行くか美術に行くかで迷ったこともあったそうです。
筋肉量が多いため腕や胴体など全体的に「太い」印象が強いですが、決して太っているわけではありません(ただし胸部の脂肪はかなりのサイズ)。
体育会系の環境で育ったためか、根は非常に熱血。
明るい性格で周囲を盛り立て、やる気にさせることに長けています。
一方で目の前のことに集中し過ぎると自分に無頓着になってしまう悪癖があり、過去には一週間骨折に気づけなかったこともあるそうです。
ちなみに八虎の高校時代の先輩である森まる先輩の中学時代の同級生であったことが後に判明します。
「ブルーピリオド」三木きねみの初登場(藝大1次試験)
三木きねみの初登場は、藝大の1次試験。
八虎と同じ会場で試験を受けており、そこで八虎とちょっとしたトラブルを起こしています。
1次試験の試験内容は「自画像」。
受験生全員に鏡が配られたのですが、制作に夢中になった三木は、うっかりバックで八虎の鏡を置いたスタンドにぶつかって鏡を割ってしまったのです。
すぐに替えの鏡は用意されたものの、突然のトラブルで一瞬弱気になってしまった八虎。
しかし、割れた鏡を見たことで良いアイデアが浮かび、八虎は見事1次試験を突破。
トラブルがあったから受かったというわけではないでしょうが、結果的に良い方向に作用しましたね。
ちなみにこの1次試験の昼休み中、三木きは八虎にトラブルを謝罪。
試験中で周り皆が敵という環境の中で周囲を気遣える彼女の姿勢に、八虎はただただ感心していました。
「ブルーピリオド」三木きねみは女性陣から愛される
三木きねみは、そのキャラクターから特に女性陣から愛されています。
性格が優しくて可愛い上に、下手な男よりパワフルで頼りになるとなれば、それは女子がほっときませんよね。
ちなみに周囲の女性陣との関係性は次の通り。
三木 ⇔ 藍沢彩乃
予備校時代からの親友
三木 ⇔ 田無
頼れる友人
鈴木 ⇒ 三木
かわいい、Sの血が騒ぐ
花陰真里亞 ⇒ 三木
かわいい、胸もんだった
……性格がかわいい娘は、Sっ気のある女性を惹きつけるものなので。
「ブルーピリオド」三木きねみと神輿隊
神輿隊隊長として奮闘するも、頑張り過ぎて熱中症に
三木きねみの一番の見せ場は、藝大1年目の文化祭「藝祭」で製作された神輿です。
藝祭では藝大の1年生が8チームに分かれ、目玉となる「神輿」と「法被」を製作してその出来栄えを競うのですが、三木はその神輿隊の隊長を務めていました。
神輿隊は一番人数が多く、だからこそサボる人間が多い係。
中々思うように人手が確保できない中、三木は隊長として絶対にこの神輿を大賞にしたいと、毎日夜遅くまで残って作業をしていました。
しかしその無理がたたり、三木は熱中症でダウンしてしまいます。
隊長不在の中、副隊長の藍沢を中心に何とか作業を進めていく神輿隊。
隊長・副隊長だよりだったメンバーの意識も変わり、三木も復帰の目途が立って明るい兆しが見え始めた時、強烈な台風が彼らを襲いました。
台風で破壊された神輿、絶望的な空気を一変させた「通り魔の太陽」
台風対策で補強はしていたものの、想定以上の暴風で大きく破損してしまった神輿。
特に中心となって進捗を管理していた藍沢と田無は、その被害の大きさとスケジュールのヤバさにショックを隠し切れずにいました。
そんな絶望的な空気を一変させたのが、その日から復帰した三木きねみ。
「思ったより進んでて」
「びっくりしました……!」
「壊れたとこは残念ですけど」
「台風前にシフト増やしてくれた」
「おかげで形だいぶ見えてきましたね!」
「順境より逆境の方が」
「良いものができることもあります」
「台風のおかげで天気もいいし」
「休みも取れたし」
「ラストスパート頑張りましょう!」
特別すごいこと、難しいことを喋っているわけではないのに、ただ彼女喋り始めるだけで空気が変わり、落ち込んでいた藍沢や田無も前向きにアイデアを口にします。
その様子を見ていた八虎は「通り魔の太陽みたいな人だ」と感動していました。
三木の復帰により作業速度は加速しましたが、やはりあと一歩間に合いそうにない神輿。
自分が倒れた一件で人に頼ることを学んだ三木は、法被隊や出店隊、夢崎さんたち助手にまで助けを求め、人海戦術で藝祭当日に神輿を間に合わせました。
残念ながら油画の神輿は大賞を取ることは叶わず、台東区賞。
大賞をとれなかった悔しさで思わず泣き出してしまう三木を女子皆で慰める姿は、いかにも青春でしたね。
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