「文豪ストレイドッグス」エリス～森鴎外に溺愛される美少女、その正体（異能）、死亡した？～

　今回は大人気漫画「文豪ストレイドッグス」から、金髪ロリ美少女「エリス」ちゃんについて解説させていただきます。

　エリスちゃんはポートマフィアの首領・森鴎外が溺愛する美少女。

　ポートマフィア内でも極めて特殊な立場にあり、森鴎外に毒を吐いたり我儘を言って困らせたりしています。

　ロリコン首領に囲われているだけかと思いきや意外な正体が隠されていたエリスちゃん。

　本記事ではそんな彼女のプロフィールや元ネタ、その正体や強さなどを中心に解説してまいります。

「文豪ストレイドッグス」エリスのプロフィール

引用元：アニメ「文豪ストレイドッグス」公式サイト

　エリスちゃんはポートマフィア首領・森鴎外が溺愛する少女。

　外見はゆるふわロングの金髪に大きな赤いリボンが特徴の美少女で、詳しい年齢設定などは不明ですが、森鴎外の好みや発言からすると１２歳以下と思われます。

　性格は一見、悪戯好きで気ままでわがまま、甘いものが大好きなお嬢様系。

　森鴎外を中年呼ばわりしてからかったり、毒を吐いて困らせたりしていますが、その性格や振る舞いは実は森鴎外によって設定されたものであることが判明します（後述）。

　森鴎外のことを唯一「リンタロウ」と呼び（元ネタとなった文豪・森鴎外の本名・森林太郎が由来と思われる）、中也たち幹部からも丁重に扱われるポートマフィアのアイドル的存在です。

　エリスの元ネタは森鴎外の短編小説「舞姫」の登場人物だとされています。

　この「舞姫」という作品は、ざっくり言うとドイツに留学した官僚の豊太郎が、現地で舞姫のエリスと恋に落ち妊娠までさせたものの、最終的に出世の道に戻るため彼女を捨てて日本に帰国したというお話。

　ちなみにこの「舞姫」は森鴎外本人がドイツ留学から帰国した直後に発表された作品で、本人の実体験が元になっているとされいます。

　「舞姫」のヒロイン・エリスは豊太郎に騙されたショックで心を病んでしまいましたが、現実では森鴎外を追ってドイツから女性がやってきたのだとか（すぐにドイツに帰国していますが）。

　「舞姫」が発表された意図やこのエピソードとの関連については、ファンの間で「舞姫論争」としてしばしば話題になっています。

　謎の美少女エリスちゃんの正体は、森鴎外の異能「ヰタ・セクスアリス」で作り出された異能生命体です。

　泉鏡花の夜叉白雪や尾崎紅葉の金色夜叉など異能生命体を生み出す異能は他にも多数ありますが、エリスちゃんのように高度な自我を持ち、自立して行動するものは今のところ他に確認されていません。

　作中では突然、森鴎外の前から姿を消して彼を困らせたことも、

　ただその見た目や性格は森鴎外によって設定されたものであり、本質的には森鴎外に忠実で、彼に本当に意味で逆らうようなことはありません。

　異能生命体であるエリスちゃんは高い戦闘力を有しています。

　身体能力は見た目に反してとても高く、飛行能力も保有。

　闇医者である森鴎外の助手という設定のためか、大小無数の注射器を生み出し、投げつけたり極太注射器でぶっ刺したりして敵を攻撃します。

　作中最強格の剣豪である福沢諭吉ともある程度互角に渡り合っており、並の異能者では手も足も出ない強力な異能生命体であることが窺えます。

　エリスちゃんは一見、森鴎外を嫌ってわがままを言っているように見えますが、その性格や態度は森鴎外自身によって設定されたもの。

　つまり森鴎外は自分好みの美幼女にワザと自分を罵らせて喜んでいるのです。

　エリスちゃん自身は森鴎外のことが大好きなため、こんな態度を強要されることに内心不満を抱いています。

　ちなみにエリスちゃんも昔はこんな性格設定ではなく、過去編（１４年前）では森鴎外をご主人様と呼ぶ忠実な助手でした。

　性格設定が変わったのは、恐らく当時森鴎外の助手をしていた与謝野晶子の性格を真似てのことだと思われます。

　……色んな意味で最低ですねぇ。

　作中では一度、エリスちゃんが死亡したような描写があり、ファンを驚かせたことがありました。

　ドストエフスキーが仕組んだ共食いを防ぐため森鴎外が福沢諭吉と一対一の決闘に臨んだ際、エリスちゃんは福沢を追い詰めたものの刀でバラバラに斬られてしまいます。

「ごめんリンタロウ……」
「先に向こうで待ってるね」

　と告げてエリスちゃんの身体は消滅。

　ただその後、エリスちゃんは比較的間を置かずに再登場しています。

　詳しい説明はありませんでしたが異能生命体なので時間さえかければ復活できると言うことなのでしょう。

　復活したエリスちゃんが十全な力を取り戻しているかどうかは不明ですが、復活までのインターバルはさほど長くなさそうです。