今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」から、狙撃(スナイプ)界を見つめる倒置法スナイパー「穂刈 篤(ほかり あつし)」について紹介します。
穂刈は戦闘員全員をスナイパーで揃えたB級荒船隊の隊員。
それほど口数は多くなく、決して目立つ存在ではないのですが、倒置法を多用する喋り方と独特のキャラクターで意外な存在感を放つ男でもあります。
本記事ではそんな穂刈という男について、「倒置法」にまつわる謎、意外な人間関係(笹森日佐人)などを中心に深掘りしてまいります。
ワールドトリガー、穂刈篤のプロフィール(声優含む)
心の中まで倒置法、実はお祭り大好き肉体派スナイパー
ボジション | スナイパー(B級部隊 荒船隊所属) |
年齢 | 18歳 |
誕生日 | 6月15日 |
身長 | 180cm |
血液型 | O型 |
星座 | うさぎ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | 鶏肉、生野菜、筋トレ、お祭り |
声優 | 泰勇気 |
穂刈篤はB級部隊荒船隊のスナイパーとして大規模侵攻編から登場したキャラクター。
ただし大規模侵攻編では登場するなり瞬殺されてしまったため、本格的な登場はB級ランク戦からになります。
外見は少し変わった形のソフトモヒカンと眠たげな眼をした体格の良い少年で、最大の特徴はその倒置法を多用する独特の喋り方。
なんと心の声まで倒置法で統一されているんですよね。
基本は無表情で感情の読みづらいキャラクターですが、実は大のお祭り好きで過去には神輿の上に乗っていたこともあるのだとか。
筋トレ大好き肉体派でもあり、隊長の荒船も穂刈の影響で筋トレに目覚めています。
作中では「ポカリ」というあだ名で呼ばれることが多いですが、実はこのあだ名の発案は王子一彰で、彼のあだ名がボーダー内で定着した数少ない事例の一つとなっています(他に定着した事例としては「みかみか」などがあります)。
倒置法の由来はUFO(宇宙人)に攫われたこと?
葦原先生へのQ&Aにおいて(BBF掲載)、穂刈の独特の倒置法はUFO(宇宙人)に攫われたことがきっかけであることが判明しています(?)。
「小学3年生の夏、一晩家出して翌朝元気に発見され、『UFOの中で会った。宇宙人に』と言った日から倒置法です。何があったかは不明」
一見すると葦原先生のジョークとしか思えない発言ですが、そもそもワールドトリガーの世界観はSFで、異世界からネイバーという宇宙人もどきが侵略してきています。
更に言うなら、宇佐美栞の実家や唐沢さんの前職など、リリエンタールの世界観ともリンクしているフシがありますから、宇宙人ぐらいいても全然不思議じゃないんですよね。
今後本編で穂刈とUFO(宇宙人)にまつわる謎が明かされる日はやってるのか……(まあ、流石にないか)。
ワールドトリガー、穂刈篤の強さ
サポートに長けた荒船隊の技巧派スナイパー
トリオン | 7 |
攻撃 | 7 |
防御・援護 | 8 |
機動 | 5 |
技術 | 8 |
射程 | 8 |
指揮 | 3 |
特殊戦術 | 5 |
合計 | 51 |
これが穂刈篤のパラメーターです。
恐らく、正隊員としてはごくごく平均的かつ平凡な能力のスナイパーと言えるでしょう。
穂刈が所属する荒船隊は戦闘員3名全員がスナイパーという異色の遠距離特化部隊。
元アタッカーで近接戦もこなせる隊長の荒船、図抜けた精密狙撃の技量を持つ半崎と、スナイパーの中でも隊員それぞれに特色が存在しています。
その中で穂刈は部隊のサポート役。
自身がポイントを取ることより敵への牽制や味方の援護など、自分が落とされるリスクを承知で献身的に部隊のために尽くすことができるタイプのスナイパーです。
初登場の大規模侵攻では瞬殺、ランク戦では捨て身で空閑の腕を撃ち抜くが……
荒船隊は隊員個々の実力は低くないものの、戦闘員全員がスナイパーという発展途上のコンセプト部隊ということもあって、作中ではやられ役に回ることが多くなっています。
一番不遇だったのは初登場の大規模侵攻編。
穂刈と半崎は登場するなり強敵ランバネインの砲撃でセリフもなく瞬殺されています。
また、本格登場となったB級ランク戦ラウンド2でも部隊としては1点しかとることができず敗北してしまっています。
しかし隊員一人一人の動きは決して悪く無く、穂刈は諏訪隊の笹森に追い詰められながら荒船の援護のために捨て身で空閑遊真の腕を撃ち抜くなど健闘していました。
遠距離特化という部隊構成を活かした戦術を練ることができれば、今後荒船隊はもっと伸びていきそうな気がしますね。
ワールドトリガー、穂刈篤の人間関係
狙撃(スナイプ)界の新しい波、雨取千佳
「来たか? 狙撃界に新しい波が」
穂刈が狙撃界の期待の新星として熱い視線を向けているのが、玉狛第二のスナイパーにしてトリオンモンスター、雨取千佳です。
作中での直接的な絡みこそありませんが、玉狛第二とのB級ランク戦前、穂刈は雨取千佳の大砲のような狙撃を見て密かに興奮している様子でした。
お祭り好きの穂刈ですから、ああいう派手な一撃は彼の好みにヒットしたのかもしれませんね。
ちなみに「狙撃界」に関しては作者の葦原先生をして「よくわからない物」と評されており、今のところ穂刈以外がその動静を気にしている様子はありません(佐鳥の「ツインスナイプ」を初めて見た穂刈がどんな反応をしたかはちょっと興味ありますね)。
本当は仲良し、笹森日佐人
BBF(ファンブック)でわざわざ「本当は仲良し」と明記されているのが諏訪隊の笹森日佐人です。
と言うのも、穂刈はB級ランク戦ラウンド2の最中、対戦した笹森に対して、
「いいのか? 諏訪さんについてなくて」
「それとも外されたか? 戦力的に」
「おまえじゃ勝てねーもんな、荒船には」
などと挑発して動揺を誘おうとしていたんです。
笹森はこれに一切動じず淡々と穂刈を倒していましたが、このやり取りだけ見たらちょっと仲が(というか穂刈の感じが)悪そうですよね。
そのフォローというわけでもないのでしょうが、コミックス11巻のカバー裏ではその後の穂刈と笹森のメールでのやり取りが明かされていました。
「煽ってこめんね☆」
「いつの間にか成長しちまって」
「先輩は寂しいぜ(T∀T)」
……というか穂刈、饒舌かつ倒置法じゃないんですね、メールでは(倒置法)。
それに対する笹森の返事は、
「1点ゴチです(^-^)」
ページ数の関係で本編ではカットされたやり取りだそうです。
……だから、こんな面白い設定をカバー裏でサラリと明かすなよワールドトリガー!
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