「チェンソーマン」荒井ヒロカズ~心優しき新人デビルハンター、死亡後は暴力の魔人に?~

 今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、公安の貴重な常識人枠「荒井ヒロカズ」について解説します。

 荒井ヒロカズは東山コベニのバディとして登場した新人デビルハンターです。

 デビルハンターとしての才能はありませんが、心優しい好青年でやる気だけは十分。

 作中ではデンジとも打ち解け、これからというタイミングであっさり死亡してしまいました。

 本記事では荒井ヒロカズのプロフィールや作中での活躍、死亡の経緯とその後を中心に深掘りしてまいります。

「チェンソーマン」荒井ヒロカズのプロフィール

公安退魔特異4課の貴重な常識人枠

 荒井ヒロカズは東山コベニとともに公安退魔特異4課の新人デビルハンターとして登場した青年です。

 見た目は左頬に傷痕がある暑苦しい雰囲気の体育会系男子。

 公安では珍しい真っ当な感性の持ち主で、堅物ではありますが面倒見が良く、いつもバディのコベニを励ましています。

 年齢は22歳で趣味は俳句。

 公安に入ってからはコベニと共に約半年間訓練を受けており、初登場時の任務がデビルハンターとしての本格的な活動でした。

 その過去やデビルハンターになった経緯などは不明。
 ただ「仕事帰りの酔った母さんをよく介抱してたんだ」という発言から、母親は夜の仕事をしていたのでは、と言われています。

 アニメでの声優は八代拓さん。

教官役の姫野に憧れるピュアボーイ

 姫野は荒井とコベニの教官役。

 荒井は半年間自分たちを鍛えてくれた姫野に感謝、あるいはそれ以上の感情を抱いています。

 それが恋愛感情なのかどうかは不明ですが、姫野が任務中、

「今回の悪魔を倒した人にはなんと」
「私がほっぺにキスしてあげま~す」

 と宣言すると、

「そんな事やめてください!」
「結婚前の乙女がそんな猥らな……!」

 と言いつつも、鼻の穴を広げて興奮する荒井。

 しかもその後、デンジに対抗して、

「どこぞのチンピラに」
「唇を奪われるくらいなら」
「ホッペのキスは俺が貰う!」

 ……というか、姫野はキス魔だから今さらなんじゃ?



「チェンソーマン」荒井ヒロカズの強さ(契約悪魔)

「実力不足だけどやる気は十分」

 これがデビルハンターとしての荒井の評価です。

 コベニほどぶっ飛んだ体術が使えるわけでもなく、デンジたちのように頭がぶっ飛んでいるわけでもない、極々普通の新人デビルハンター。

 作中でも全く見せ場らしい見せ場を作れていませんでした。

 ちなみに契約悪魔は面食いで知られる「狐の悪魔」。

 早川アキのように顔の良いデビルハンターは悪魔の頭部を使わせてもらえるそうですが……うん、荒井はちょっと厳しそうですね。

「チェンソーマン」荒井ヒロカズの活躍?

 荒井ヒロカズは初登場となったデンジたちとの初任務で、永遠の悪魔によりホテルの中に閉じ込められてしまいます。

 どうやってもホテルから出ることが出来ず動揺する荒井たち。

 悪魔を倒して空間の封鎖を解除しようにも、永遠の悪魔の心臓はホテル内に無く、倒す手段がありません。

 そんな中、永遠の悪魔はデンジの心臓を渡せば外に出してやると契約を持ち掛けてきます。

 デンジを差し出して生き延びようとする荒井たちでしたが、早川アキがそれを否定。

 しかしそうして判断を保留している間にも、長時間閉鎖空間に閉じ込められたことでコベニが錯乱し、荒井を悪魔のスパイと思い込んで襲い掛かったり、デンジを殺して悪魔に差し出そうと暴れ出してしまいます。

 絶体絶命のピンチでしたが、そこでデンジは悪魔が自殺したくなるまで痛めつけるという、ぶっ飛んだ手段で状況を打開。

 荒井たちは永遠の悪魔を討伐し無事にホテルから脱出したのでした。

 

 初任務を終えた荒井とコベニは悪魔の恐ろしさ、そしてデンジを殺そうとしたことへの罪悪感から公安を辞めることを考えます。

 そんな彼らを慰留するため、デンジたちを交えた新人歓迎会が開かれることに。

 しかしそこでデンジを襲う「ゲロキス」の悲劇。

 荒井は注ぎ込まれたゲロを吐くデンジを介抱しながら、デンジの年齢相応の姿(?)に笑みをこぼしたのでした。


「チェンソーマン」荒井ヒロカズの最期(死亡)

 荒井ヒロカズは新人歓迎会の翌日、あっさりと死亡します。

 その日、サムライソード沢渡アカネが率いるテロリストグループが、各地で一斉に公安退魔特異4課のメンバーを襲撃しました。

 コベニと二人で街で聞き込みをしていた荒井。

 二人の背後から、老婆に扮したテロリストが銃を発砲します。

 背後から首を撃ち抜かれる荒井。

 そのままテロリストはコベニを撃ち殺そうとしますが、それを荒井が庇います。

 頭部に銃弾を受けた荒井は、そのまま命を落としました。

「チェンソーマン」荒井ヒロカズは暴力の魔人に?

 死亡し、物語から退場した荒井ヒロカズでしたが、彼はその後意外な形で再登場します。

 荒井の死後、コベニの新たな相棒となったのは「暴力の魔人」。

 彼は暴力の名を冠しながら非常に温和で心優しい魔人で、常にペストマスクを被っていました。

 暴力の魔人はコベニを可愛がり、コベニも彼に懐くようになります。

 しかし地獄の悪魔によって地獄に落とされ、闇の悪魔に襲われ絶体絶命のピンチに陥った時、マスクに隠されていた暴力の魔人の素顔が晒されます。

 魔人化し、目が4つ目になるなど変貌していましたが、明らかに荒井ヒロカズの面影を残したその素顔。

 それは暴力の魔人という戦力を手に入れるため、比較的死体が綺麗で人格者だった荒井の死体を公安が利用したということなのか、それとも単なるマキマの嫌がらせか……

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧



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