今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、人気は高かったものの物語序盤で壮絶な最期を遂げた美女「姫野」について解説します。
姫野は公安に所属するデビルハンターで早川アキのバディ。
アキに好意を抱いており、最期はアキのためにその全てを悪魔に捧げて死亡しました。
色々とオープンな美人で、主人公のデンジにも強烈なトラウマを残していった姫野。
本記事では姫野とアキとの関係やその最期（死亡）を中心に、彼女の魅力を深掘りしていきたいと思います。
「チェンソーマン」姫野のプロフィール（過去）
早川アキのバディ兼先輩として登場したデビルハンター
姫野は早川アキのバディ兼先輩として登場した公安に所属する熟練のデビルハンター。
外見は黒髪のスタイル抜群の美女で、右目の眼帯が特徴です。
性格は仕事に関しては非常に冷静で落ち着いていますが、普段は茶目っ気たっぷりのだらしのない女性。
特に男の子をからかうことが大好物です。
酒乱かつ愛煙家とだらしのない大人ではありますが、一方で未成年の飲酒や喫煙にはうるさく、アキにあげたタバコを当時彼が未成年だと知ると取り上げるなど、大人らしい振る舞いを見せたこともあります。
アニメでの声優は伊瀬茉莉也さん。
色々とオープンな女性で、デンジにトラウマ（ゲロキス）を残した
美人で優しくて頼りになる姫野ですが、何より素晴らしいのは酒が入るとスキンシップが激しくなりキス魔になってしまうところ。
色々とオープンな女性であり、主人公・デンジに対しても、
「じゃあデンジくんが悪魔を倒したら……」
「ベロ入れたキッスしてあげる」
と素敵なご褒美を提示したことも。
その後見事に悪魔を倒したデンジに対し、新人歓迎会の飲み会の席で姫野がキスをするのですが……
なんとそれは「ベロ」ではなく「ゲロ」を入れた（吐いた）キス。
デンジに対しファーストキスはゲロの味という強烈なトラウマを残していったのです。
ちなみにその後、デンジは酔っぱらった姫野に自宅に連れ込まれ、そのままイタしてしまう寸前までいきますが「はじめてはマキマさんがい～んだ」というデンジの乙女な発想により思いとどまっています。
「チェンソーマン」姫野の強さと契約悪魔（ゴースト）
最強のデビルハンター岸辺の弟子だが……
姫野は熟練のデビルハンターであり、基本的な戦闘能力や危機察知能力はデビルハンターとしてはかなり上位にあります。
とは言え、その戦闘能力はあくまで人間の範疇。
彼女の師である最強のデビルハンター岸辺のように体術のみで悪魔を倒せるほどの化け物染みた力はありません。
姫野の本領は契約悪魔である幽霊の悪魔（以下、ゴースト）との連携にあります。
幽霊の悪魔（ゴースト）との契約
ゴーストは透明で物理的に干渉できない腕を操る悪魔。
姫野は右目を代償に、以後自由にゴーストの腕を借り受ける契約を結んでいます。
腕の力はかなり強く、作中ではパワーの首を一瞬で締め上げていました。
作中の化け物揃いの悪魔と比較するとそれほど強力という訳ではありませんが、かなり使い勝手が良く、応用の効く力であることは確かでしょう。
ゴースト本体は両目と口が縫い付けられ、いつも不気味な笑みを浮かべており、目が見えないかわりに相手の恐怖心を見ることができます。
つまり裏を返せば自分に恐怖心を持たない相手のことは認識できないということで、これこそがゴースト最大の弱点となっています。
「チェンソーマン」姫野と早川アキ（タバコの銘柄）
バディである早川アキに好意を抱く
姫野は早川アキに好意を抱いています。
姫野とアキの出会いは3年前。
アキに出会う前、姫野は5人のバディを亡くしており、アキは彼女にとって6人目のバディでした。
回想シーンを見ると、出会った当初の姫野はバディを亡くした直後だったのか、かなり精神的にまいっていました。
しかしアキが想像以上に優秀で、すぐに死ぬことなく生き延びてくれるとわかると、アキに好意を抱き、依存するようになっていきます。
二人の関係がどこまで行っていたかは不明ですが（アニメPVでは明らかに事後と思える映像が流れていましたが……？）、作中でアキはマキマに好意を抱いていましたし、恋人関係でなかったことは確かです。
……まあ、酔っぱらった姫野が強引にイタした可能性は十分にありますが。
早川アキにタバコの味を教えた張本人、銘柄は？
早川アキへ好意を持った姫野の行動は、客観的に見て結構重たいというか病み気味です。
アキが寝ている間に勝手にピアス穴を開けたり、「骨が腐るから吸わない」と拒否するアキにタバコの味を教えたり。
「長い付き合いになりそうだから」
「吸って欲しいなぁ～」
こんなこと美人の先輩に見つめながら言われたら断れませんよね。
結果、アキは見事な愛煙家となり、姫野から吸いかけのタバコをもらったり、非常に親密な関係を築いています。
ちなみに二人が吸っているタバコの銘柄は「MEVIUS（メビウス）」。
我々の世界では2013年までは「MILD SEVEN（マイルド セブン）」として販売されていたタバコですね。
チェンソーマン世界（公安編）の時代設定は1997年ということですから、この銘柄のタバコが存在していることにはやや違和感を抱きます。
果たしてこれは単なるミスなのか、それとも世界の違いによる伏線なのか……
「チェンソーマン」姫野の最期（死亡・復活する？）
サムライソード戦でアキを守って悪魔に全てを捧げる（死亡）
「アキくんは死なないでね」
「私が……死んだ時さ……」
「泣いてほしいから……」
非常に人気の高かった姫野ですが、コミックス3巻25話のサムライソード戦で死亡しています。
サムライソードと沢渡アカネの襲撃に遭い、絶体絶命のピンチに陥るデンジたち。
姫野はサムライソードに殺されそうになったアキを救うため、自分の全てをゴーストに捧げます。
「私の全部をあげるから……」
「ゴーストの全部使わせて……」
完全顕現したゴーストにより圧倒されるサムライソード。
しかしそれにより徐々に姫野の肉体は失われていきます。
そしてサムライソードを追い詰めたゴーストも沢渡アカネが使役する蛇の悪魔によって倒され、ゴーストに全てを捧げた姫野は消滅（死亡）してしまいました。
しかし。最後に消えかけたゴーストの腕がデンジの胸のスターターを引いたことで、彼らは窮地を脱することに成功します。
その後、戻ってきた一本のタバコが早川アキの命を救う
姫野の死後、サムライソード、そして沢渡アカネと再戦するデンジたち。
アキは沢渡アカネの蛇の悪魔の力で操られたゴーストと戦うことになります。
ゴーストに圧倒され、首を締めあげられるアキ。
絶体絶命のピンチで、ふとゴーストの腕が緩み、アキに一本のタバコを渡します。
それはかつて姫野がアキから預かっていたタバコ。
姫野の中で唯一彼女の物でなかったそれを、ゴーストはアキに返したのです。
そのタバコに書かれていた「easy revenge（気楽に復讐を）」の文字。
その言葉を切っ掛けにアキは恐怖心を抱かなければゴーストが相手を認識できないことを思い出し、ゴーストの撃破に成功するのでした。
実は生きてるとか復活の可能性はある？
非常に人気が高かった姫野だけに、ファンからは彼女の復活や実は生きていた、という展開を期待する声も上がっていました。
では実際その可能性はあるのか、というと……まあ、ないでしょうね。
作中でそうした展開があったのは悪魔とかそれに類する存在だけ。
また、姫野の立ち位置はアキのバディですから、アキが死亡しているのに彼女が再登場する意味は薄いでしょう。
何より姫野の死は、作中できちんと消化されています。
アキとデンジがサムライソードのキ○タマを蹴り、一番デケェ悲鳴を出させた奴の勝ち、という大会で。
「姫野先輩」
「天国まで聞こえるか？」
「オレたちからアンタへの鎮魂歌だ」
響き渡るサムライソードの絶叫。
みんな言ってたけど、ホントに汚ぇ鎮魂歌だなぁ……（しかもHUNTER✖HUNTERのパロディ）
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