「チェンソーマン」沢渡アカネ~謎に包まれた襲撃者、その強さや契約悪魔、死亡後はマキマに操られて再登場~

 今回はその強烈すぎるストーリーとキャラクターで話題を攫った傑作漫画「チェンソーマン」より、サムライソード編の主犯格「沢渡アカネ」について解説します。

 沢渡アカネはサムライソードと共にデンジの心臓を狙って公安を襲撃した元民間のデビルハンター。

 公安襲撃を仕組んだ張本人ですが、その背景や詳しい目的などについては本編でも語られていません。

 本記事では公安に多大な被害をもたらした沢渡アカネの能力や彼女の黒幕、死亡後マキマに支配され再登場した経緯などを中心に語っていこうと思います。

「チェンソーマン」沢渡アカネのプロフィール

サムライソードに悪魔の心臓を移植した、公安襲撃の主犯格

 沢渡アカネはサムライソードとともにデンジ心臓を狙って公安を襲撃した元民間のデビルハンターです。

 外見はヘビのような目と外ハネにした首元までのショートヘアが特徴の小柄な女性。

 感情をほとんど表に出すことがなく、クールで淡々とした雰囲気の持ち主です。

 デンジに恨みを持っていたヤクザのサムライソードに「刀の悪魔」の心臓を移植した張本人で、実質的な公安襲撃の主犯格でもあります。

 作中では姫野の死を含め、公安に多大な被害をもたらしますが、沢渡アカネ本人のバックボーンなどについては語られずじまいでした。

 声優は大地葉さん。

襲撃の目的はデンジの心臓、背後には国家の影も?

 公安への襲撃は、デンジの心臓を狙っていた沢渡アカネが、デンジに恨みを持っていたヤクザたちに力を与え、唆す形で行われました。

 しかし何故沢渡アカネがデンジの心臓を狙っていたかについては作中では語られておらず、その黒幕については謎のままとなっています。

 ここで注目すべきは、沢渡アカネが銃の悪魔と契約しており、その力を使ってヤクザたちに銃を供給していたという事実。

 後に判明することですが、実はこの時点で既に銃の悪魔は何者かによって倒されており、無数に分割された肉片を主要各国政府が管理している状況でした。

 つまり沢渡アカネの背後には、これら銃の悪魔の肉片を管理する国家の存在があった可能性があります(マキマは密造だと言ってはいましたが、自分が国から狙われていることを隠す意図があったのでは、と……)。

 後に登場する世界各国からの刺客であるクァンシサンタクロースらとの対応速度の違いを考えると、ご当地である日本政府が黒幕という可能性が高そうですね。


「チェンソーマン」沢渡アカネの強さ(契約悪魔)

契約悪魔:ヘビの悪魔

 沢渡アカネは「ヘビの悪魔」の契約者です。

 ヘビの悪魔は無数の人間の腕が絡み合ったような口を持つ巨大なヘビの姿をしており、作中では人間のみならず幽霊の悪魔でさえ一飲みしています。

 ヘビの悪魔はその強靭な牙や尻尾で敵を攻撃するだけでなく、対象を丸呑みにすることで、丸呑みにした対象を吐き出して使役する能力も持っていました。

 使役にあたって制限や制約の有無は不明ですが、やり方次第では悪魔を代償無しに使役することができてしまう非常に強力な能力と言えるでしょう。

 ちなみに、ヘビの悪魔本体に対する契約の代償として、沢渡アカネは自分の爪を差し出していました。

本人の戦闘力はそれほど高くないが、冷静な判断力で公安を追い詰める

 作中において、沢渡アカネ本人が直接戦闘することはほとんどなく、基本的にはサムライソードや契約悪魔を敵にぶつける形で戦っていました。

 東山コベニにあっさり背後を取られたことから見ても、沢渡アカネ本人の戦闘能力はあまり高くないようですが、状況に応じて冷静に手札を切ることで対応しています。

 普通に考えて人間の身体能力では悪魔には敵いませんから(岸辺、コベニ、吉田あたりは例外として)、彼女のようなスタイルがデビルハンターとしてはスタンダードなのかもしれません。

 作中では姫野が自分の全てを幽霊の悪魔に捧げ、サムライソードを追い詰めていましたが、沢渡が使役するヘビの悪魔が幽霊の悪魔を丸呑みして戦況は一変。

 デンジたちをあと一歩のところまで追い詰めていました。


「チェンソーマン」沢渡アカネ、死亡後にマキマに操られ再登場

東山コベニに拘束されるも、ヘビの悪魔に首をはねられ死亡(自殺?)

 作中では公安を襲撃するもマキマらによって撤退を余儀なくされ、潜伏場所へ反撃を受けた沢渡アカネたち。

 早川アキと戦い、姫路から奪った幽霊の悪魔を使役して彼を追い詰めるも、アキに幽霊の悪魔を倒され、コベニにその背後をつかれ拘束されてしまいます。

 サムライソードらも敗北し、沢渡アカネはそのまま公安で尋問を受けるはずでした。

 しかし敗北が決まった直後、沢渡アカネは突如ヘビの悪魔に首をはねられ、死亡してしまうことに。

 マキマはそれを銃の悪魔との契約によって自動的に自殺したのではと語っていましたが、要は黒幕による口封じです。

 沢渡アカネ本人がプロ意識に基づき自らそれを実行したのか、それとも黒幕によって強制されたのかは分かっていません。

後にマキマと銃の悪魔との戦いで、マキマに支配されて再登場

 完全に死亡したはずの沢渡アカネでしたが、後にマキマと銃の悪魔との決戦の際に、他の死者や早川アキ、天使の悪魔らと共にマキマに支配され、再登場しています。

 首筋には縫い合わされた痕があり、生き返ったわけではなくヘビの悪魔を使役するために死体を利用されただけ。

 登場したのはその僅か一コマだけで、以降は全く出てきていませんから、恐らくは銃の悪魔との戦いで使い潰されてしまったのではないか、と思われます。

 ただの人間に過ぎない沢渡アカネには蘇生の可能性もなく、マキマも倒された以上は第二部などでの更なる再登場の可能性は残されていないでしょう。

【まとめ】「チェンソーマン」キャラクター一覧

 



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