今回は人気ファンタジー「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか(以下「ダンまち」)」から、大神「オーディン」について解説します。
オーディンは魔法大国アルテナを統べる国家系ファミリア「オーディン・ファミリア」の主神。
「老獪の化身」「神災」などと呼ばれ下界の子供の心を惑わす神物として周囲から危険視されています。
その目的はオラリオとは違う第二の黒竜討伐?
本記事ではオーディンのプロフィールやファミリア、その目的や動向などを中心に解説してまいります。
目次
「ダンまち」オーディンのプロフィール
基本プロフィール
オーディンは作中未登場ながら、その名が度々語られていた大神。
詳しくは後述しますが、魔法大国アルテナを統べる国家系ファミリアの主神を務めています。
隻眼の老神で槍と魔を司っており、下界の人間を高みへと導く「高き者」と呼ばれる存在。
一方で人心を惑わし操る危険な神でもあり、「老獪の化身」「神災」とも呼ばれています。
ゼウスやヘラに匹敵する力を持つ神であり、カーリーの言葉によればゼウス同様、自らの神威を隠して人のふりをすることもできるそうです。
北欧神話におけるオーディン(元ネタ)
オーディンの元ネタは言わずと知れた北欧神話の主神です。
知恵、癒やし、死、王権、絞首、知識、戦争、勝利、魔術、詩歌、狂気、ルーンなど様々なものを司る神であり、ロキやフレイヤと同郷。
その名は「狂気の主」という意味の古語に由来します。
原初の存在ユミルを殺して天地創造の一端を担い、最後は予言された終末戦争ラグナロクにおいてフェンリルに飲み込まれて命を落としています。
ルーンを生み出した魔術と狡知の神としても知られ、「ダンまち」世界では特にそうした側面が強調されているようです。
「ダンまち」オーディンとオーディン・ファミリア
オーディン・ファミリア=魔法大国アルテナ
オーディンは魔法大国アルテナを統べる大神。
オーディン・ファミリアとはつまり極東のアマテラス・ファミリアと同様に国そのものを統べる国家系ファミリアです。
国民全体がオーディンの眷属というわけではなく、オーディン以外にも複数の神が従属神としてアルテナに所属している模様。
選民思想の強い魔導士だけの国家
魔法大国アルテナについては未だ全ての情報が開示されたわけではありませんが、国民全員が魔導士で構成された特殊な国家であることが分かっています。
大型の魔道具を生産するなど魔導技術が発展する一方、オラリオに対し敵対的で、選民思想が蔓延。
自分たちの国以外で魔法に長けた者がいるという事実が許せないらしく、作中では世界最高峰の魔導士のリヴェリアや稀代の魔道具作製者であるアスフィを狙って事件を起こした過去が語られています。
ウラノスの私兵・フェルズや、アストレア・ファミリアのリャーナらがかつてアルテナに所属していたことが分かっていますが、いずれもアルテナの在り方に絶望して国を離れて(あるいは追放されて)います。
「ダンまち」オーディンとフレイヤ(過去)
オーディンは同郷であったフレイヤから酷く恨まれています。
その理由は、オーディンが神々すら魅了するフレイヤを危険視し、彼女を楽園とは名ばかりの牢獄に隔離し、いつでも殺せる状態においていたから。
フレイヤからすれば自分の趣味嗜好を全て見抜かれた上でいいように操られ、しかもその命をずっと握られ続けていたのですから、分かっていてもオーディンには逆らえず、心象としては最悪でしょうね。
「ダンまち」オーディンの目的(動向)
「ファミリアクロニクル エピソード:アスフィ」において、オーディンの目的がオラリオとは異なる第二の黒竜討伐であることが判明しています。
オラリオ、つまり現在の下界は「英雄神話」による正攻法での世界救済を目指していますが、オーディンの計画はそれとは別物。
その計画の詳細は神々にも分かっていませんが、ヘルメスはオーディンのことなので「黒竜は討つが、下界の大半は焦土になる」なんてオチが待っているのではと予想していました。
一応、オラリオが失敗するまではその計画を実行するつもりはないようですが、内心はオラリオ失敗して自分たちのターンが回ってこないかな~、などと考えているそうです。


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