「エクソシストを堕とせない」マモン~男らしき”強欲”の魔王、その強さ(能力)、部下の立花、登場話(何話)~

 今回は「ジャンプ+」で連載中の恋と希望のダークファンタジー「エクソシストを堕とせない」より、強欲の魔王「マモン」について解説します。

 マモンは、主人公の神父たちと敵対する悪魔の王の一人、七つの大罪”強欲”の魔王。

 「男らしさ」にこだわり、男として高みを目指す単純な性格をしていて、他の魔王からは馬鹿にされ利用されることもありますが、その実力は本物。

 ある意味最も王らしい魔王であり、部下たちからはとても慕われています。

 本記事ではそんなマモンのプロフィール(元ネタ)や強さ、部下・立花や登場話を中心に解説してまいります。

「エクソシストを堕とせない」マモンのプロフィール

 マモンは地獄の支配者の一人で七つの大罪『強欲』の魔王です。

 外見は眼鏡をかけたスーツ姿の若い男性。

 「男らしさ」にこだわる言動が目立ち、『強欲』の魔王らしくあらゆるものを暴力で奪い、踏みつけることを肯定しつつも、卑怯や怯懦とは無縁の「王」らしい覇気溢れる性格の持ち主。

 また女性であっても「部下は仲間」と大切にしており、部下からはとても慕われています。

 決して賢いとは言えず、ベルゼブルなど他の魔王からは「愚か」と評されその行動を利用されることも。

 本編開始3年前に主人公の神父くんと戦い敗れており、作中ではそのリベンジのために神父くんの前に現れます。

「エクソシストを堕とせない」マモンの元ネタ(伝承)

 マモンとは元々「富」や「金銭」を意味するシリア語。

 それが転じてマモンはキリスト教圏では「不正な富」を表す言葉となり、新約聖書では偽りの神、あるいは悪魔として擬人化されました。

「汝ら神と富とに兼ね事ふること能はず」

 これはマタイの福音書の一説ですが、キリスト教圏では富が真なる神と対比されたことも擬人化の原因とされています。

 ミルトンの失楽園でマモンは「堕天使のうち、これほどさもしい根性の持ち主もなかった」と評され、人に金を掘る術を教えたのがこのマモンで、本人も地獄に落ちてなお他の堕天使を指揮して金鉱を掘り続けている、とされていました。


「エクソシストを堕とせない」マモンの強さ(能力)

 マモンは主人公の神父くんが作中で本格的に戦った最初の魔王であり、七つの魔王の中では弱いと思われることが多いですが、その戦闘力自体は決して他の魔王に引けを取るものではありません。

 最上位のルシファーやサタン、リバイアサンには及ばずとも、ベルゼブルやアスモデウスあたりとなら十分互角に戦える筈(ベルフェゴールはあまり戦闘向きではないですし)。

 というか、人類の「欲」を自らの力に変えることができる魔王が弱い筈がありません。

 本人はステゴロの男らしい戦いを好みますが、その最大の能力は左手に嵌めた五つの指輪。

 それぞれが人間の強欲を煽ったものを象徴していて、それぞれに対応した力を引き出すことができます。

 例えば第一の指輪「財宝」でダイヤモンドの槍を、第二の指輪「技術」で無数の兵器を生み出して攻撃したりといった風に。

 欠点は小細工を嫌うことで、真っ向からの戦いしかしないため、敵としての脅威度はベルゼブルのような悪辣な魔王より格段に下がります。

「エクソシストを堕とせない」マモンと立花

 マモンの腹心には立花と言う女性がいます。

 彼女は魔女(悪魔と契約した元人間)ではなく、純粋にマモンに心酔している一般人。

 特別な力を持たない人間ではあるものの、その頭脳や政治力は非常に高く、作中では一般人を扇動して神父くんたち教会を苦しめていました。

元々は内閣府秘密組織のメンバー(ただし下っ端)だったようですが、マモンについて組織を裏切っています。

マモンが神父くんに敗れた際には後を追おうとしましたが、マモンの言葉で思いとどまり、マモン復活のためにヴィルギリウスら魔女と手を組むなど暗躍を続けていました。


「エクソシストを堕とせない」マモンの登場話

強欲編で神父くんとの戦いを望む

 マモンの初登場は4話(使い魔のカラスを通じたセリフだけなら3話が初出)。

 神父くんとイムリの前に立ちふさがる最初の魔王として登場しました。

 3年前に敗北した神父くんにリベンジすべく、小細工抜きで一対一の戦いを望むマモン。

 しかし神父くんはマモンに勝っても後からサタンら他の魔王が襲ってくることを警戒し、マモン相手に余力をもって勝とうとしていました。

 激怒し、イムリを人質に神父くんの全力を引き出すマモン。

 正面からのステゴロの戦いの末にマモンが破れ、マモンは満足し自分に止めを刺すよう神父くんに言いますが、それに水を差したのが愛月イムリ。

 イムリの言葉でマモンへの怒りを忘れた神父くんは、マモンに止めを刺すことなくゲヘナへの門にマモンをシュート。

 マモンは半端な結末に激怒しながら、力を失いゲヘナへと落ちていきました。

その後何度も登場機会はあるが……

 強欲編終了後も、力を蓄え復活して神父くんへのリベンジの機会を狙っていたマモン。

 実際、怠惰編では立花の献身もあって力を取り戻し、神父くんとの再戦まであと一歩のところまで行きますが、ベルフェゴールに邪魔されて神父くんとは戦えずじまい。

 その後の傲慢編では、ルシファーと戦う神父くんの前に「お前を倒すのはこのオレだ」と援軍として現れます。

 ただルシファーの力は魔王の中でも圧倒的で、マモンであっても横槍にもならないという状況。

 最終的に神父くんに助力してルシファーには神父くん側が勝利をおさめたものの、その後もゴタゴタしていてマモンは神父くんと再戦することができていません。



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