今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」から、893な見た目とかわいい物好きなギャップが凄い「夜蛾 正道(やが まさみち)」について紹介したいと思います。
夜蛾は主人公たちが所属する呪術高専東京校の学長であり、作中で最も(というか唯一)教育者らしい振る舞いを見せた人格者。五条の理解者、パンダの父親、様々な顔を持つ夜蛾という男について、その最期、死亡理由なども含めて語っていきましょう。
呪術廻戦、夜蛾正道ってどんな奴?(ネタバレ注意)
基本プロフィール、モデルはあの人
誕生日 | 不明(享年47歳) |
所属 | 東京都立呪術高等専門学校学長 |
趣味・特技 | グラサン集め、カワイイもの |
ストレス | 五条に直接言えや案件 |
声優 | 黒田崇矢 |
夜蛾は東京都立呪術高等専門学校の学長で、五条たち教師を含めた東京校のメンバー全員のトップです。
一見するとグラサンといかつい顔つき、ガタイが眩しいそのスジの男性ですが、中身は非常に落ち着いた人格者であり、苦労人。
かわいい物好きという、見た目に似合わない趣味の持ち主でもあります。
ちなみに、外見と名前のモデルは蝶が野なプロレスラーのあの人。まんまですね。
五条たちの学生時代の担任でもあり、五条悟の(非常に)数少ない理解者の1人でもあります。
五条も夜蛾のことを(分かりにくいですが)慕っているようですし。
そのせいで、五条が怖くて直接言えない五条に対する文句が夜蛾に集中し、ストレスとなっているのは気の毒としか言えませんけど。
その強さ、術式、実は特級クラスだった完全自立型呪骸
夜蛾は1級術師ですが、その戦力には不明点の多いキャラクターです。
術式:傀儡操術
精密な動作が可能な高性能な呪骸を作り出し、呪力で操作する。
夜蛾の場合は自立行動が可能なタイプの呪骸の製作を得意としている。
制作される呪骸は夜蛾の趣味を反映してかわいい。
京都校のメカ丸も使っていた術式ですが、メカ丸が遠隔操作を得意としていたのに対し、夜蛾は自立行動可能な呪骸の製作を得意としています。
その代表例が当初「突然変異呪骸」と説明されていた夜蛾の最高傑作、パンダ。
自我を持ち、自ら呪力を生み出して自立行動可能なパンダの誕生は呪術界にも衝撃を与えました。
もし夜蛾が意図してこうした呪骸を作り出すことができれば無限に兵隊を生み出すことができますから、上層部では彼を特級に認定しようという話もあったそうです。
夜蛾はあくまでパンダは突然変異としてそれを突っぱねていましたが、実は夜蛾はパンダのような完全自立型の呪骸の作成方法を確立していましたが、それを利用されることを恐れて隠していました。
ちなみにその方法は、
・肉体の情報から魂の情報を複製する。
・複製した情報を呪骸の核に入力する。
・1つの呪骸に3つの核を入れ、お互いの魂を常に観測させる。
パンダのお兄ちゃんとお姉ちゃんには、ちゃんと意味があったんですね。
呪術廻戦、夜蛾正道の人間関係
五条、夏油、家入……昔の生徒は地獄の世代
夜蛾はかつて、学生だった五条や夏油の担任を務めており、その頃から彼らに振り回されていました。
特級術師であり最大の問題児であった五条と夏油、そして治癒能力者でそこそこ問題児(喫煙者)だった家入がいたこの世代は、教師としては地獄。
それでも生徒達にはちゃんと愛情を注いでおり、夏油が呪詛師に墜ちた時には動揺を隠せず苦悩する姿を見せています。
五条とはこの頃からずっと続く付き合いであり、恐らく五条に折檻できる(主にプロレス技)のは夜蛾ぐらいのものでしょう。
ちなみに五条たちの担任だったころはまだグラサンをしておらず、グラサンをかけ始めたのは学長になってから。
いや、学長になってからこそ、外聞を気にしろよ。
日下部の過去とタケル
そして夜蛾の部下であり、呪術高専で2年組の担任を務める日下部もまた、夜蛾を慕う者の1人です。
日下部は昼行燈で長いものに巻かれるタイプの男ですが、そんな日下部も夜蛾の死刑には反対だったようで、夜蛾を誘き出すために捕らえられていたパンダをこっそり解放しています。
日下部は夜蛾に対し、妹のことで恩があったのです。
日下部には息子を亡くした妹がいて、妹は心を病んでしまっていました。
夜蛾はその妹の心を立ち直らせるために亡くなった息子の魂を複製し、タケルという完全自立型呪骸を作成していたのです。
それは夜蛾にとっても危険な行為であり、そのことを理解している日下部は、夜蛾に返しきれない恩を感じていたのでしょう。
呪術廻戦、夜蛾正道の死亡理由、パンダは実の息子の魂を使った?
死刑の本当の理由は完全自立型呪骸、死刑執行人、楽巌寺に残した呪いとは?
夜蛾は渋谷事変後、夏油と五条を唆し渋谷事変を引き起こしたとして、上層部から死罪が言い渡されていました。
しかしそれが言いがかりなのは誰の目にも明らか。
上層部の本当の狙いは、夜蛾が秘匿する完全自立型呪骸の製作方法を聞き出すことにありました。
完全自立型呪骸の製作方法を教えれば死罪を免除するという上層部に対し、その危険性を理解している夜蛾は申し出を拒否。
死刑執行人として現れた京都校学長の楽厳寺と戦い、敗北することとなります。
そして死の間際に、夜蛾は楽厳寺にだけ完全自立型呪骸の製作方法を伝えます。
何故もっと早く言わなかった、助かろうとしなかったのだと動揺する楽厳寺。
「呪い……ですよ、楽厳寺学長。私からアナタへの」
夜蛾は上層部にこの技術を伝える危険性を理解していました。そして同時に、この技術がいつか誰かを救うかもしれない、そんな可能性があることもまた、理解していたのでしょう。
だから信頼する楽厳寺に託した。
まさに「呪い」ですね。
息子に会いに行く……パンダは実の息子?
さて、最後のシーンで、夜蛾は息子に会いに行くと発言していました。
息子とは、恐らく捕らえられていたパンダ。その救出に向かおうとしていたのでしょう。
夜蛾とパンダは親子のような関係を築いていました。
しかしそれは、ただ製作者と被造物の延長線上としての関係だったのでしょうか。
夜蛾はバツイチだったそうです。
どうして離婚したのか、子供がいたのか、今どうなっているのかは作中では語られていません。
ですがもし、子供が「いた」のだとしたら、パンダに使われた魂とは、あるいは実の息子のものだったのかもしれません。
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