今回は言わずと知れた大人気漫画「呪術廻戦」で、保守派筆頭のファンキーなおじいちゃん、京都校学長「楽巌寺 嘉伸(がくがんじ よしのぶ)」について解説したいと思います。
楽巌寺は作中では宿儺の器である主人公の虎杖や自由人の五条に否定的、敵対的な立場をとる、いわゆるお堅いおじいちゃんです。
決して「良い人」ではないのですが、その在り方には一本筋が通っており、敵対していてもどこか嫌いになれない。そんな古き良きおじいちゃんについて語っていきましょう。
呪術廻戦、楽巌寺嘉伸ってそもそもどんな奴?(ネタバレ注意)
基本プロフィール(声優含む)、モデル・元ネタはネテロ会長と山本総隊長?
誕生日 | 不明(76歳) |
所属 | 京都府立呪術高等専門学校学長 |
趣味・特技 | ギター(軽音楽器全般いける) |
ストレス | 五条 |
声優 | 麦人 |
楽巌寺は呪術高専京都校の学長、そして宿儺の器である虎杖に否定的な呪術界保守派を象徴する人物として登場しました。
外見は(普段は)落ち着いた雰囲気のしわくちゃのおじいちゃん。
キャラクターデザインはネテロ会長(HUNTER✖HUNTER)と山本総隊長(BLEACH)の間を揺れ動いた結果らしく、まさに2大強キャラおじいちゃんのハイブリッド。
普段の雰囲気は山本総隊長よりですが、戦闘時のファンキーな服装はネテロ会長の「心」Tシャツをほうふつとさせますね。
性格は厳格の一言。
個よりも集団、私情よりも規則を重んじ、必要とあらば容赦なく残酷な手段にも出るその在り方は、山本総隊長と似通っています。
もちろん、決して情のない人物ではないのですが……
その強さ、何級? ギターを使った術式(ドラマー募集中)
さて、そんな楽巌寺ですが、作中ではあまり具体的な戦闘描写がありません(アニメで少しあったぐらい)。
ただ少なくとも4人の特級術師には含まれておらず、1級術師である東京校学長、夜蛾の死刑執行人として夜蛾を倒していることから(詳細は後述)、1級術師であることはほぼ間違いないでしょうね。
ギターを用いた術式の使い手であり、ギターを奏でて生じた旋律を増幅し、呪力に変換して打ち出す中距離戦を得意としています。
術者の身体を旋律を増幅するアンプとしているため戦闘中は演奏のように音が鳴り、呪力以外に楽器の演奏技術も問われる珍しいタイプの術式となっています。
今後、歌姫先生の「歌」の術式との合体技とか出たらマクロスみたいで面白そうですね。
ちなみに、プライベートでもバンドを組んでいたようですが、メンバーは高齢のためお亡くなりとなっており、現在ドラマー募集中だそうです(他の楽器は?)。
呪術廻戦、楽巌寺嘉伸の立ち位置、人間関係
京都校学長は呪術界の保守派筆頭、加茂家とは仲良し
楽巌寺の立ち位置ですが、呪術界でも規則と格式を重んじる保守派の筆頭格であり、呪術界上層部とも非常に深いつながりがあります。
ただし、楽巌寺自身は腐敗した上層部とは一線を画しており、あくまで自身の信念に基づいて保守を貫いているだけのようですが。
御三家の中では保守派に近い加茂家とは非常に親しく、生徒であり加茂家次期当主の加茂憲紀とは特に気が合うようです。
五条との相性は最悪、東京校学長、夜蛾との関係は良好だが……
反面、同じ御三家でも自由人でルールを無視して事態をかきまわす五条悟との相性は最悪。
ストレス「五条」となっているように、かなりガチで仲が悪いようですね(五条の方はあまり気にしていないかもしれませんが)。
一方で、その五条の管理責任者である東京校学長、夜蛾との仲はそれほど悪くありません。
普通に考えれば、五条の在り方を容認している夜蛾との相性はあまり良くないはず。実際に楽巌寺は夜蛾に「五条をなんとかしろ」と叱責しているのですが、夜蛾の人格に関しては好ましく思っているようですね。
ただし、だからと言って実際の行動に手心を加えるような甘い人物ではないのですが……
呪術廻戦、楽巌寺嘉伸の目的(虎杖、夜蛾の死刑)
虎杖の処刑は私情ではなく信念
「個のために集団の規則を歪めてはならんのだ」
「何より虎杖が生きていることでその他大勢が死ぬかもしれん」
宿儺の器である虎杖を、交流会の最中に処刑しようとした楽巌寺の発言です。
虎杖の処刑が猶予されたのは五条の我儘。それによりルールを曲げることはあってはならないと、楽巌寺は虎杖を事故として処刑しようとしました。
虎杖たちにとっては厳しい判断ではありますが、それは決して間違った考え方ではありません。
後の渋谷事変で、虎杖の身体を乗っ取った宿儺により数多の命が摘み取られた事実がある以上、誰もこの考え方を否定することはできないでしょう。
楽巌寺はただルールを守り、そしてそのことにより多くの人を守ろうとしているだけなのです。
東京校学長、夜蛾の死刑執行、そして最期の呪い
そして渋谷事変後、楽巌寺は私情を押し殺して東京校学長、夜蛾の死刑執行を担当します。
夜蛾は完全自立型呪骸の製作方法を教えれば死刑執行を免れることができたのですが、上層部にその技術を悪用されることを恐れたのか、上層部にはそれを伝えようとはしませんでした。
しかし死の間際、夜蛾は楽巌寺にだけ完全自立型呪骸の製作方法を伝えます。
楽巌寺はなぜ早く話して助かろうとしなかったのか、と夜蛾に叫びます。
「呪いですよ、楽巌寺学長」
「私から、あなたへの」
夜蛾から呪いを託された楽巌寺が今後どう行動するのか、今後要注目ですね。
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