今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、刑事コンビギャンブラーの片割れ「時雨 賢人(しぐれ けんと)」について解説します。
時雨賢人は作中で獅子神・村雨の二人とタッグマッチで対戦したギャンブラー。
本業は刑事で、相棒の山吹千晴と共にその捜査能力と読みの鋭さで獅子神を苦しめました。
本記事ではそんな時雨賢人のプロフィールや山吹千晴との関係、作中での活躍とその後(死亡?)について解説してまいります。
「ジャンケットバンク」時雨賢人のプロフィール
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
基本プロフィール(年齢、誕生日、職業など)
年齢 | 34歳 |
誕生日 | 6月28日 |
身長 | 181cm |
体重 | 76kg |
血液型 | B型 |
趣味 | 摘発 |
好物 | ふぐ刺し |
職業 | 刑事 |
時雨賢人は作中に登場するギャンブラーの一人。
片伯部班が担当権を持ち、作中では相棒の山吹千晴とタッグを組み、獅子神敬一、村雨礼二の二人と対戦しています。
本業は警視庁捜査2課の刑事で、山吹千晴とは仕事上でもパートナーです。
外見は七三分けで眼鏡をかけた知的な雰囲気を漂わせる壮年男性。
性格は一見慇懃ですが、悪人を追い詰めることに喜びを覚えるサディストです。
「賢さによって富を築き上げた人間が全てを失うマヌケ面は格別」と発言しており、恐らくは合法的に悪人を甚振るために刑事になったものと思われます。
ただ実際、やっていることはギャンブルだったり暴力だったり、完全に違法で……
強さ:刑事としての捜査力と読み
時雨賢人は「1/2ライフ」ランク(四段階で上から二番目)のギャンブラー。
刑事だけあって相手の感情を読むことに長け、また事前に相手の素性を調べ上げ精神的な揺さぶりで優位に立つことを得意としています。
また法的機関に所属しているため、例えギャンブルに勝っても対戦相手は報復される恐れがあり、中々手が出しづらいという厄介な人物です。
ただ純粋な読みであったりギャンブラーとしての腕前はトップクラスのギャンブラーと比べれば一段下。
村雨礼二と比べれば明白に格下でしたし、獅子神敬一にも戦いの中で追い抜かれています。
「ジャンケットバンク」時雨賢人と山吹千晴
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
山吹千晴は時雨賢人の相棒。
単なるギャンブルの相棒というだけでなく、刑事としてもコンビを組んでいます。
山吹千晴は見た目も言動も粗暴な男で、一見時雨賢人とは正反対に思えますが、二人の相性は抜群。
彼らは共に悪人を甚振ることに快楽を見出すサディストであり、山吹千晴は正義を振りかざすことそのもの、時雨賢人は仕留められた悪人の姿に喜びを見出しています。
一見ドラスティックな関係にも見えますが、相棒の窮地にはなりふり構わず必死になるなど、単なる趣味趣向や利害の一致だけでコンビを組んでいるわけではないようです。
「ジャンケットバンク」時雨&山吹 VS 獅子神&村雨
「ライフ・イズ・オークショニア」
時雨賢人と山吹千晴が、獅子神敬一・村雨礼二と対戦したゲームは「ライフ・イズ・オークショニア」。
宇佐美班と片伯部班が合同で開催した珍しいタッグマッチです。
ゲームの目的は「ライフダイヤ」を競り落としチームで3つ獲得すること。
プレイヤーはそれぞれ1~4の数字が書かれたカードを1枚ずつ持ち、他のプレイヤーと数字が重複しないように単独で1番大きな数字を出した者が勝利。
手札が尽きるまで(1セット)に2勝するとダイヤを一つ手に入れることができます。
そしてこのゲームの怖いところは競りに勝利した者は、その代金として数字の大きさに応じた強さの電流が流れることに。
この電流の強さは勝利するために加算されていき、累計16を超えると死の可能性が高く、意識を取り戻せることは稀とされています。
「皆さま‼ ご静聴ください‼」(時雨構文)
ゲームは序盤、四人の中で格下の獅子神が足を引っ張る形で、時雨と山吹のコンビが圧倒的優勢に進めていました。
しかし終盤、窮地に追い込まれた獅子神が覚醒。
形勢は一気に逆転し、時雨と山吹はあっという間に追い詰められてしまいます。
このままでは電流を受けて自分たちが死んでしまうと判断した山吹は、安全に敗北するため出した札を見せ、降参宣言を行いましたが村雨はそれを拒否。
それにキレた山吹は刑事としての権力を使って村雨たちを脅迫するのですが、それこそが村雨の狙いでした。
実は村雨はゲームに勝つだけなら獅子神の覚醒を待たずとも勝てたのですが、それではゲーム外で時雨と山吹に報復されるリスクがあります。
そのリスクを排除するため、村雨は対戦相手を追い詰めてゲーム中に脅迫行為を行わせ、観戦しているVIPまで脅した形にすることで、銀行に彼らを処分させようと考えていたのです。
狙い通り山吹がその罠に引っかかり、銀行の粛清対象に。
時雨は直接脅迫したわけではありませんが、このまま勝てば山吹の共犯だと脅され、共犯者として銀行に殺されるか、死なないかもしれない電流を受け自分の無実を証明するかの二択を迫られます。
そして。
「皆さま‼ ご静聴ください‼」
「私は断じて 皆さまを脅かすつもりはございません‼」
と自ら致死量の電流を受けることを選んだのでした。
ちなみに最後の言い回しはファンの間で「時雨構文」とも呼ばれており、秀逸ですが使いどころの難しい言い回しとして話題となっていました。
「ジャンケットバンク」時雨賢人のその後(死亡?)
ゲーム終了後、致死量の電流を浴びで生死不明となっていた時雨賢人。
その後、126話では銀行に処分されたはずの山吹千晴が再登場。
山吹は命懸けで真経津の情報を集めることを条件に、銀行から活かしてもらったようです。
一方、その胸には時雨の眼鏡が遺品のごとくかけられていました。
山吹は獅子神と村雨に対し「相棒の仇ども」と発言しており、これだけ見ると時雨賢人は電流を浴びて死亡してしまった可能性が高そうです。
ただ、はっきり死亡したと明言されたわけではなく、山吹が時雨の眼鏡をつけていたのは獅子神たちに対する揺さぶりの一つという可能性も。
死んではいないものの意識不明とか、後遺症が残ったことを「仇」と表現している可能性もあります。
山吹しかり、天堂弓彦しかり、朔京治しかり、死んだと思っていた人間がひょっこり再登場することが多い作品なので、しれっと再登場する可能性は十分に残されています。
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