「ジャンケットバンク」眞鍋瑚太郎(眞鍋先生)~その死を惜しまれた小学校教師、その強さや名言、作品に与えた影響など~

 今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、読者に惜しまれた教師「眞鍋 瑚太郎(まなべ こたろう)」について解説します。

 眞鍋先生は作中最高ランクの「1ヘッド」で主人公の真経津が最初に対戦したギャンブラー。

 狂気的な人物であると同時に心から生徒を想う立派な先生でもありました。

 眞鍋先生の死亡シーンでは多くの読者が彼の死を惜しむ声を上げていました。

 本記事ではそんな眞鍋先生のプロフィールや登場回(死亡)、名言や作品への影響を中心に解説してまいります。

「ジャンケットバンク」眞鍋瑚太郎のプロフィール

基本プロフィール(年齢、誕生日、職業など)

年齢35歳
誕生日4月19日
身長180cm
体重68g
血液型AB型
趣味うさぎ小屋管理
好物シュークリーム
職業小学校教師
犯罪歴無し
危険度A

 眞鍋瑚太郎(以下、眞鍋先生)は作中に登場するギャンブラーの一人。

 主人公・真経津の1ヘッド戦(四段階で一番上のランク)での最初の対戦相手としてした強敵です。

 伊藤班が担当権を有しており、担当行員は蔵木慎之介。

 長い前髪が特徴の一見穏やかな雰囲気の男性で、本職は小学校教師。

 実際に子供たちに対しては優しく、悩みに対して真摯に向き合う、非常に熱心な教育者です。

 一方で大人に対しては非常に厳しく、初登場時は第3種閲覧権「特定の人物がネット上に挙げた情報を全て閲覧することが出来る特権(1ヘッド戦の報酬)」を使って他人の秘密を暴き、それを使って駅構内の人間を錯乱させ、死者8名、重軽傷者46名という大惨事を引き起こしていました。

 これは本人曰く立派な大人としての試験に落第してしまった者への追試。

 こうした行動の根底にあるのは子供たちに誇れる「立派な大人」を見つけたいという願いですが、今のところ眞鍋先生は自分以外に立派な大人を見つけることができておらず、探し求めてついに賭場にまでやってきてしまったのだそうです。

 大人に対して偏執的な正しさを押し付ける怪物で、作中では「教育災害」とも紹介されていました。

強さ:最強の教育者/瞼無し(リッドレス)

 眞鍋先生は作中で初めて登場した1ヘッドのギャンブラー(実は先に姿だけ登場していた人物はいるが、正式にギャンブラーとして紹介され戦ったの彼が初めて)。

 「1ヘッド」は四つあるギャンブラーのランクの一番上で、意味は「1人のみ残る」。

 そのゲームはいずれかが死亡することが前提となっており、ゲームは金銭ではなく様々な特権を購入できる「ヘックスメダル」を賭けて行われます。

 また1ヘッドのギャンブラーには二戦目以降、二つ名が付けられることになっており、眞鍋先生の二つ名は「瞼無し(リッドレス)」。

 これは彼があらゆる堕落や悪を決して見逃さぬよう愚直に目を開き続けたことに由来しており、そこからくる観察眼は圧倒的の一言。

 作中では主人公・真経津でさえ「ボクは絶対に君に読み勝てない」と認め、実際に眞鍋先生は真経津の意図をほとんど正確に見抜いていました。

 これがもし、普通のカードゲームとか「裏」のないものであったなら、真経津は眞鍋先生に勝つことは不可能だったでしょう。


「ジャンケットバンク」眞鍋瑚太郎VS真経津(眞鍋戦)

初の1ヘッド戦「シヴァリング・ファイア」

 真経津と眞鍋先生が戦ったゲームは「シヴァリング・ファイア」。

 このゲームは互いに別々のガラスの部屋の中に入り、「HOT」と「ICE」の「グー」「チョキ」「パー」カード六枚を使った限定ジャンケンの結果で室温変化を起こし、相手を殺害すれば勝利というもの。

 6戦を1ラウンドとした4ラウンドマッチで、4ラウンドで決着がつかなければ互いの部屋の室温を100℃まで上げ、それで一時間経っても双方が生きていたら、ラウンド中の勝利のストックが少ないものを銀行員が直接処刑するルールとなっています。

 眞鍋先生はゲーム中、終始真経津を圧倒し、教育者として遥か高みから真経津をコントロールしていました。

 真経津の奇策も悉く見抜かれ、全4ラウンドの戦いが終了。

 真経津の部屋は灼熱から極寒「‐123℃」の温度変化を浴びせられ、ついに真経津が死亡したかと思われました……

満点の世界を疑えなかったが故の敗北(死亡)

 しかし真経津は極寒の冷気を浴びながら生き延びました。

 理由は急激な温度変化により真経津の部屋を構築するガラスが耐えきれず、崩壊したため。

 実は真経津はルール説明を聞いた時から、このガラスの部屋が崩れる可能性があることを見抜き、その為に自分の部屋に急激な温度変化を引き起こさせました。

 眞鍋先生の敗因はゲームのルールの正しさを疑えず、世界が満点を保証してくれると考えていたこと。

 世界(部屋)が温度変化ごときで壊れるほど脆いとは想像できなかったことでした。

 そして一人ガラスの中に取り残された眞鍋先生は、4ラウンド終了後に双方が生き残っていたため100℃の室温を浴びせられ、敗北(死亡)しています。


「ジャンケットバンク」眞鍋瑚太郎の名言

 眞鍋先生は色々おかしい人物ではあったものの、教育者だけあって、その言動は非常に含蓄に富んだものとなっています。

「『謝ったんだから許して当然』なんて言う奴 君だって許したくないだろう?」

「子供よりほんの少し長く死ななかっただけで 一丁前に大人みたいな口を利いてるんじゃない」

「優遇されないことを差別と呼ぶな」

 と、教育現場では正論を連発。

 またゲーム中、成長をみせ自分に一泡吹かせた真経津に対し、

「ここからは教育強度を上げる」

 と宣言して実際に圧倒したところは無茶苦茶強者感が溢れていました。

 ですがゲームのラスト、真経津は眞鍋先生の教育の問題点を指摘。

「君のテストは採点方法が間違ってる」
「人生が永遠に続くテストなら」
「得点は生きていくほどに増えていく筈なんだ」
「でも君はつけたマルより付いてしまったバツを数える」
「命に満点なんか無いのにね」
「世界が満点を保証してくれる」
「そう考えるくらい世界が完璧だって疑わない」

 ガラスの部屋の崩壊により敗北が決まった眞鍋先生。

 彼は最後に自らの過ちを認めて真経津と会話を交わします。

「僕は立派な大人にはなりきれなかったようだ」
「一つだけ君に尋ねたい」
「子供達は 完璧なルールが無くても幸せになれるか?」

「勿論だよ なっちゃいけないってルールもない」

 その言葉にハッとする眞鍋先生。

「今は 未来から見た過去ではない」
「やっぱり成長には価値があるな」
「たとえ今日が最期の日でも」

彼は死の間際に答えを得て成長しました。

「先生 さようなら」

「ああ 気をつけて帰れよ」

 このやり取りを最期に、眞鍋先生は熱風に焼かれ命を落とします。

「いいんだ 君たちにはたくさんのマルがついてる」
「幸せになってください」

「ジャンケットバンク」眞鍋瑚太郎の影響

 作中登場人物からも読者からも惜しまれながら死亡した眞鍋先生。

 彼は間違いなく死亡していて、再登場の可能性はありません。

 ですが彼の教育は御手洗の心に大きな影響を残しており、周囲はその言動に違和感を覚えているようで……



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