今回は「ヤングジャンプ」で連載中の「ジャンケットバンク」より、刑事コンビギャンブラーの片割れ「山吹 千晴(やまぶき ちはる)」について解説します。
山吹千晴は作中で獅子神・村雨の二人とタッグマッチで対戦したギャンブラー。
本業は刑事で、相棒の時雨賢人と共に高い読みと操作能力で獅子神を苦しめたものの、最後は村雨に嵌められ致命的な失敗を犯してしまいました。
本記事ではそんな山吹千晴のプロフィールや時雨賢人との関係、作中での活躍とその後を中心に解説してまいります。
「ジャンケットバンク」山吹千晴のプロフィール
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
基本プロフィール(年齢、誕生日、職業など)
年齢 | 28歳 |
誕生日 | 2月23日 |
身長 | 177cm |
体重 | 70kg |
血液型 | O型 |
趣味 | バイク |
好物 | 焼き芋 |
職業 | 刑事 |
山吹千晴は作中に登場するギャンブラーの一人です。
片伯部班が担当権を持ち、作中では相棒の時雨賢人とタッグを組んで獅子神敬一、村雨礼二の二人と対戦。
本業は警視庁捜査2課の刑事で、時雨賢人とは仕事上でもコンビを組んでいます。
外見はトサカ頭に三白眼、ギザギザの歯という分かりやすいチンピラ顔。
性格も見た目通り粗暴で気が短く、敵を「悪党」と呼んで徹底的に追い詰める加虐性の持ち主です。
元々暴力的で学生時代は喧嘩に明け暮れる不良でしたが、高校の時に痴漢をしていた男をストレス発散のため殴ったところ、それまでとは異なり周囲から称賛を受けることに。
その時、山吹は「悪い奴には何をしてもいいんだ」と悟り、正義をなす快感を知って悪人を合法的に追い詰めるために刑事となりました。
強さ:刑事としての捜査力と読み
山吹千晴は「1/2ライフ」ランク(四段階で上から二番目)のギャンブラー。
刑事としての経験から相手の感情を読む術に長け、また事前に相手の素性を調べ上げ精神的に揺さぶることを得意としています。
とは言え、実力的にはこのランクのギャンブラーとしては平均的。
村雨のようなトップクラスのギャンブラーには実力では及びません。
ただ最後の手段として刑事としての立場を利用し、対戦相手への報復をチラつかせることもできる、実力以上に厄介な存在です。
「ジャンケットバンク」山吹千晴と時雨賢人
引用元:田中一行/『ジャンケットバンク』
山吹千晴が相棒と呼ぶ時雨賢人は、刑事(捜査2課)の仕事上でもコンビを組んでいます。
時雨賢人は知的で合理的な雰囲気を漂わせており、粗暴な山吹千晴とは一見正反対。
しかし彼らは共に悪人を追い詰め、甚振ることに快楽を見出す生粋のサディスト。
「賢さによって富を築き上げた人間が全てを失うマヌケ面は格別」と発言し、普段から山吹千晴と共に犯罪者を非合法な手段で追い詰めて楽しんでいます。
とは言え、実際彼らがやっていることは犯罪。
最終的に彼らは、悪人には何をしてもいいという彼らの正義の報いを受けることになります。
「ジャンケットバンク」山吹&時雨VS獅子神&村雨
「ライフ・イズ・オークショニア」
山吹千晴と時雨賢人は作中で獅子神敬一・村雨礼二と対戦。
使われたゲームは宇佐美班と片伯部班が合同開催したタッグマッチ「ライフ・イズ・オークショニア」です。
このゲームではプレイヤーがそれぞれ1~4の数字が書かれたカードを1枚ずつ持ち、他のプレイヤーと数字が重複しないよう1番大きな数字を出すと競りに勝利し1勝。
4ターン(1セット)の間に2勝すると「ライフダイヤ」を1つ獲得できます。
最終的にチームでダイヤを3つ獲得すれば勝利となるのですが、競りに勝利した者はその代金として自分の身体にその数字の強さの電流が流れる仕組み。
競りに勝てば勝利に近づく代わり、死にも近づいていくというルールですね。
この電流の強さは累積していき、合計「16」を超えると死の可能性が高く、生き延びても意識を取り戻せることは稀、とされています。
追い詰められた山吹の致命的な失敗
ゲームは第1セットこそ 獅子神・村雨チームがダイヤを獲得しますが、それは山吹と時雨が電流のテストをして安全を確認していたため。
第2セットからは実力に劣る獅子神が足を引っ張り、山吹・時雨がゲームを優勢に進めていきます。
しかしゲーム途中で追い詰められた獅子神が臆病者故の観察眼に覚醒。
ゲームは一気に獅子神・村雨チーム優勢に傾きます。
このままではただ負けるだけではなく、電流を浴びて時雨が死んでしまう。
追い詰められた山吹は、相棒を救うため自ら札を見せて降参宣言。
安全に負けさせろと村雨に持ち掛けますが、村雨はそれを拒否します。
これに激怒した山吹は刑事としての権力を使って脅迫するのですが、それはその場にいたVIPたちを脅したのと同義。最悪の悪手でした。
VIPたちを守るため、宇佐美主任はゲーム終了後に銀行が山吹たちを適切に処分することを宣言します。
そしてこれこそが村雨の真の狙い。
ただ勝つだけでなく、ゲーム後の報復を避けるため、村雨は最初から山吹と時雨を銀行に処分させるつもりだったのです。
時雨は直接VIPを脅したわけではないものの、このままゲームに勝ては山吹の共犯と見做されてしまいます。
それを恐れた時雨は生き残る可能性に賭けて自ら致死量の電流を浴びて敗北。
そして残された山吹は、周防と黒光によって捕らえられ、VIPたちの見世物にされてしまったのでした。
「ジャンケットバンク」山吹千晴のその後
銀行によって処分され殺されたかと思われていた山吹千晴ですが、126話で再登場。
彼は真経津の情報を命懸けで探ることと引き換えに、銀行に粛清されることを免れていました。
そして獅子神と村雨の前に現れた山吹千晴は、二人に真経津と関わるなと警告しつつ、二人を揺さぶって真経津の情報を引き出そうとしています。
ただこれは単なる情報収集のためだけでなく、獅子神と村雨の身を案じての行動でもあったようです。
ちなみに、この時山吹千晴の胸には相棒である時雨賢人の眼鏡が。
明言はされていないものの時雨賢人が死んだことが匂わされていました(ただこれは獅子神と村雨を揺さぶるための山吹千晴の演出という可能性もあります)。
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