今回は「ジャンプ+」で連載中の野球コメディ「サンキューピッチ」より、演技上手な坊主「竹内(たけうち)」について解説します。
竹内は主人公たちが所属する県立横浜霜葩高等学校野球部の三年生部員。
意外な実力者が揃う浜霜野球部の中では野球の実力は微妙でベンチ入りすら厳しいラインですが、作中では意外な形で部に貢献し、存在感を発揮しています。
凄まじい演技派でむしろ何故演劇部に入らなかったのか首を傾げるレベル。
本記事ではそんな竹内のプロフィールや登場話、人間関係を中心に解説してまいります。
目次
「サンキューピッチ」竹内のプロフィール
基本プロフィール
竹内は主人公たちが所属する県立横浜霜葩高等学校野球部の三年生部員です。
見た目は坊主頭で顔に絆創膏をいくつも貼ったモブキャラで、鼻の頭のスパナの形をした絆創膏が最大の特徴。
真面目で仲間思いな好青年。
仲間の為ならどんな惨めな役回りもこなすことができる献身的な性格をしています。
しかし作中ではその優しい性格を小堀に利用されてしまい……(後述)
真面目で練習熱心だが野球は下手
竹内は真面目で練習熱心ですがハッキリ言って野球は下手です。
いえ、特別下手糞というわけではないのでしょうが、実は実力者揃いの横浜霜葩高校の三年生の中ではパッとしない存在。
その為、作中では三年生の中で唯一ベンチ入りが危ぶまれており、実際に一年生の伊能にその座を奪われてベンチから外されてしまっています。
「サンキューピッチ」竹内の登場話(初登場)
背番号(ベンチ入りメンバー)決めで本格登場
竹内が名前付きで本格登場したのは20~21話のベンチ入りメンバーを決めるエピソード。
ただこれが初登場というわけではなく、姿やセリフだけであれば7話の時点で登場していましたし、見た目に特徴がないのでハッキリとは言えませんが、2~3話の時点で既にそれらしい坊主頭のキャラクターが描かれていました。
話を元に戻しますが、ベンチ入りメンバー決めのエピソードでは実力に劣る竹内はベンチから外されており、しかも小堀はただ外すだけでなく、そのことを最大限に利用。
竹内は正式発表前に小堀からベンチから外すことを伝えられ、発表本番では大袈裟に悲しんで欲しいと頼まれます。
「17人いる3年生の内たった一人だけベンチ入りできない選手がいたら他のみんなは『その選手の分も頑張ろう』って一致団結するよね?」
その為の生贄として竹内をベンチから外し、しかも仲間を団結させるために悲しむ演技をしてくれと、小堀は竹内に残酷な要求を突きつけます。
当然激怒する竹内でしたが、小堀の覚悟を知り、一世一代の大芝居を打ち、見事みんなの心を一つにしてみせたのでした。
その後も要所要所で存在感を発揮
その後も竹内は要所要所で存在感を発揮。
28話では自分の代わりにベンチ入りしながらも結果の出ていない伊能を信頼し、期待する姿が描かれています。
また33話では桐山夫人の策略により空中分解しかけたチームメイトの心を、その演技力によりって一つにつなぎとめています。
この作品の作者はこう言うよく分からないキャラを活かすのが本当に巧みですねぇ。
「サンキューピッチ」竹内の演技力
竹内の演技力は超一級です。
ベンチ入りメンバーを外れた際の涙の演技は迫真で、事情を知らない三馬が彼のベンチ入りを小堀に嘆願し、桐山が自分が代わりにベンチから外れると言い出してしまうほど。
しかし内はアドリブ力も高く、そんな彼らを見事に宥めて自分がベンチから外れることを納得させています。
また33話では言葉に説得力を持たせるため公園を最大限広く使った演技力を発揮。
伊能もこれには「演劇部なら間違いなくエース!」と竹内の役者ぶりを絶賛していました。
「サンキューピッチ」竹内の人間関係
竹内は仲間たちから厚い信頼を向けられています。
主人公の桐山とは野球に対する真摯な態度で互いに信頼し合う仲で、ベンチから精一杯応援していた桐山の姿に、竹内はベンチから外れた後も応援団長として精一杯応援することを誓っていました。
伊能には背番号を奪われてしまったわけですが、竹内に伊能に対する隔意はなく、むしろ伊能のことを誰より信頼しているフシがあります。
逆に小堀には表向き協力はしていますが、内心色々と思うところがある様子が見え隠れしていますね(あんな酷い扱いをされたのだから当然ですが)。
それ以外のチームメイトからの人望も厚く、特に仲の良い同級生の左近寺は、竹内がベンチから外れたことを一際重く受け止めて覚悟を決めていました(32~33話)。



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