今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」で、常に人気上位を維持するアクション派スナイパー「荒船 哲次(あらふね てつじ)」について紹介します。
ワールドトリガーは異世界からの侵略者「ネイバー」と、それに対抗する防衛機関「ボーダー」との戦いを描いたSFアクション群像劇です。
荒船はB級ランク戦における主人公たちのライバル。それほど出番が多い訳ではないのですが、人気投票では常に上位、しまむらと個人でコラボまで成し遂げました。
今回はただ個人としての強さを目指すわけではない荒船のポリシー、その人気の秘密について迫っていきたいと思います。
ワールドトリガー、荒船哲次のプロフィール(声優含む)
帽子がトレードマークのエリート青年(ただし犬が苦手で泳げない)
ボジション | スナイパー(B級部隊 荒船隊隊長) |
年齢 | 18歳 |
誕生日 | 9月9日 |
身長 | 176cm |
血液型 | B型 |
星座 | おおかみ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | お好み焼き、冷奴、アクション映画、お茶 |
声優 | 竹本英史 |
荒船はB級中位部隊荒船隊を率いる隊長で、ランク戦序盤の主人公たちの壁として登場します。
外見は帽子と鋭い眼光が特徴的な青年。オフで帽子をとった時の短髪のショットがあまりにイケメンだったため、そのギャップにやられた女性が多い模様です。
進学校に通うエリートで成績も優秀。
ただしアクション映画が好きな影響か口調は少し荒め。
決めゼリフは「ぶった斬ってやるぜ」……君、スナイパーだろ?
非常に理知的で人当たりも良く、同い年の影浦や村上との仲も良好と、非の打ち所がない好青年ですが、作者から泳げない、犬が苦手と言う弱点がこっそり暴露されています。
作者からは「ハリウッドアクション」と称される魅せ系スナイパー
荒船と言えばアクション。特に高いビルから飛び降りるシーンが多いことで有名です。
スナイパーにとって、高い場所に狙撃ポジションを確保するのはセオリーなのですが、荒船の場合は飛び降りるためだけにビルを登っているのではと疑われるほど、とにかく飛び降ります。
また、詳しくは後述しますが元々荒船は刀型のブレードトリガー「弧月」を使うアタッカー。
スナイパーとなった今でも「弧月」を振るうことがあるのですが、その時の持ち方が逆手だったことも「魅せ系」との疑惑に拍車をかけています。
進学校のストレスが荒船をこうしたカッコいいアクションに走らせるのかもしれません。
あとで振り返った時、彼の黒歴史にならなければいいんですけど……
ワールドトリガー、荒船哲次の強さ
パーフェクトオールラウンダーを目指す元マスタークラスのアタッカー
トリオン | 6 |
攻撃 | 8 |
防御・援護 | 8 |
機動 | 5 |
技術 | 8 |
射程 | 7 |
指揮 | 5 |
特殊戦術 | 5 |
合計 | 52 |
これが荒船のパラメーターです。正直に言って、スナイパーとしては凡庸と言うほかないでしょう。それもそのはず、荒船はアタッカーからスナイパーに転向してまだ1年も経っていないのです。
前述した通り、元々荒船は「弧月」を使うアタッカーでした。しかも個人ポイント8,000ポイント超のマスタークラス(各武器に定められたポイントが8,000ポイント以上の実力者に与えられる称号)。
荒船はパーフェクトオールラウンダー(現在は玉狛支部の木崎だけがそのポジションについている)を目指してスナイパーにポジションを転向しています。
パーフェクトオールラウンダーは、近距離のアタッカートリガー、中距離のガンナートリガー(あるいはシュータートリガー)、そして遠距離のスナイパートリガー全てを使いこなすポジションのことで、名乗るには、その全てがマスタークラスであることが必要と言われています(荒船の発言なのでボーダーの公式見解かどうかは不明)。
ちなみに、オールラウンダーはアタッカートリガーとガンナー(またはシューター)トリガーが、それぞれ6,000ポイント以上あれば名乗れます。
荒船の目標は自分自身がボーダー二人目のパーフェクトオールラウンダーになり、そのメゾッドを確立してパーフェクトオールラウンダーを量産すること。
ただ単純に自分が強くなるだけじゃない、魅力的な目標ですよね。
全員スナイパー、コンセプトチーム荒船隊隊長
他方で、隊長としての荒船は少し微妙な存在です。
荒船隊は3人の隊員全員がスナイパーという珍しい構成のコンセプトチームです。
スナイパーは狙撃して位置が割れたら、後は基本的に味方に守ってもらわないと生き残れないポジション。構成としてはハッキリ言って無茶苦茶です。
全員がスナイパーの荒船隊は部隊としての運用が難しく、戦術も手探り状態。
隊員各人のスペックは決して低くないのですが、その順位はB級中位に低迷しています。
ちなみに、荒船だけは「弧月」を装備しているので接近しても戦えるのですが……実のところ荒船はアタッカーとしての方が強いので、最初から「弧月」で戦った方が……
いやいや、パーフェクトオールラウンダー量産のためには、目先の勝ち負けにこだわっちゃダメですよね。
ワールドトリガー、荒船哲次と村上鋼の関係性
荒船は現アタッカー4位である村上鋼と同い年の友人で、実は村上の師匠。
村上がボーダーに入隊したのは荒船よりだいぶ後で、面倒見の良い荒船は村上にアタッカーとしての手ほどきをしていました。
しかし村上はサイドエフェクト持ちのとても才能あふれるアタッカーであり、瞬く間に荒船を追い越してしまいます。
ちょうどそのタイミングで荒船はスナイパーに転向したため、ボーダー内で荒船は村上に負けたからスナイパーになったのだという噂が流れてしまいました。
実際のところ、元々荒船は「弧月」がマスタークラスになったらスナイパーになると決めており、それがたまたま村上に追い越されたタイミングと重なっただけで、村上に含むところはありませんでした(悔しかったのは事実みたいですけど)。
そのことを知らず落ち込む村上。そして村上の勘違いを正すため来馬を介してその事実を伝える荒船。
この一連のエピソードは(言い訳になりそうだからと荒船が黙っていたことも含め)、ボーダー隊員同士の関係性がとても良く表れていますので、ぜひぜひ実際にご一読を。
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