今回はジャンプスクエアで連載中の大人気漫画「ワールドトリガー」で、地味キャラながら良い仕事をする男の筆頭「歌川 遼(うたがわ りょう)」ついて紹介します。
歌川はボーダーの中でも極めて優秀な隊員の1人ですが、同時期に登場した同僚たちのアクが強すぎたため、今一つ読者に印象を残せなかった不遇の男。
しかし作者からは、変にウケを狙わずじっくりと味を出していって欲しいと期待される逸材であり、そのポテンシャルについて解説していきます。
ワールドトリガー、歌川遼のプロフィール(声優含む)
心優しく穏やか、誰からも慕われる縁の下の力持ち
ボジション | オールラウンダー(A級3位部隊 風間隊所属) |
年齢 | 16歳 |
誕生日 | 6月10日 |
身長 | 173cm |
血液型 | A型 |
星座 | うさぎ座 |
職業 | 高校生 |
好きなもの | 犬、焼き鳥、スポーツ全般 |
声優 | 三浦祥朗 |
歌川はA級3位部隊風間隊に所属するエリート。
あまり自己主張が強くなく、堅実に役割を果たす模範的な隊員として登場しました。
外見はがっちりしたスポーツマンタイプの爽やかな少年。
16歳という年齢よりも若干大人びて見えますが、それは性格的なものもあるのでしょう。
物腰柔らかで常に落ち着いており、どちらかというと刺々しく社交性の低い風間、菊地原を公私にわたってフォローしています。
菊地原は学校も同じクラス(進学校)ですから、歌川が教室でも菊地原の世話を焼いている光景が目に浮かびますね。
風間隊にはその運動神経と人柄を買われて、元オペレーターの宇佐美栞(現玉狛支部所属)にスカウトされたそうです(というか、隊員のスカウト権限を宇佐美が持ってたことが、そもそも驚きですけど。よほど風間隊長に信頼されてたんですね)。
ただ作中での印象は今のところ薄め。
そもそも上位部隊のメンバーが軒並みキャラが濃い上に、同僚の菊地原が初登場からいきなり首チョンパによるベイルアウトと毒舌でインパクトを残していったので、普通に頑張ってしまった歌川は「何してたっけ?」状態。
敵の残弾数を見極めたり、地味にいい仕事してたんですけどね。
女性の扱いはお手のもの、その正体はただのリア充!?
ただ、そんな作中での印象は薄い歌川ですが、実はボーダー屈指のリア充であることが判明しています。
まず普通にモテる。
美男美女ぞろいのボーダーの中でも、かなり上位のモテ男であることが公式に確認されています。
そして成績も普通に優秀、運動神経はボーダートップクラス、性格は穏やかで誰からも慕われると、全くもって可愛げのない完璧さ。
その上、鈍いとか女性の扱いが苦手というならともかく、久しぶりに会った宇佐美栞相手に、
「しばらく見ない間にまた綺麗になったんじゃないですか?」
など、さらりと言ってのけるそつの無さ。
それが嫌味じゃなく、サラッと流してしまえるところも含めてリア充なんですよね。
ワールドトリガー、歌川遼の強さ
風間隊のステルス戦闘を支えるオールラウンダー
トリオン | 6 |
攻撃 | 7 |
防御・援護 | 9 |
機動 | 8 |
技術 | 8 |
射程 | 3 |
指揮 | 4 |
特殊戦術 | 8 |
合計 | 53 |
これが歌川のパラメーターです。
全体的にバランスよく高くまとまっており、特にサポーターとして援護能力、そしてステルス部隊風間隊の一員として特殊戦術の値が高くなっています。
基本的な戦闘スタイルは、他の風間隊メンバーと同じくステルストリガー「カメレオン」を使っての奇襲、変幻自在のブレードトリガー「スコーピオン」二刀流による接近戦を得意としています。
ただ歌川の場合、アタッカーである風間隊の他の2人と違い、シュータートリガーも使うオールラウンダー。
「アステロイド(通常弾)」「メテオラ(炸裂弾)」を駆使して、接近戦に偏った部隊の戦術の幅を広げています。
近接戦のシビアな連携と中距離支援をこなす名サポーターの一人
そもそも近接戦で切り結ぶアタッカー同士の連携は非常にシビアで難度が高いと言われており、ステルス戦闘と並行してそれをこなす風間隊に求められる練度は、他の部隊の比ではありません。
さらに歌川はそれに加えてシュータートリガーによる支援をこなしていますので、そのサポーターとしての能力は嵐山隊の時枝と並んでボーダートップクラスと言えるでしょうね。
(風間隊は、隊長の風間は部隊指揮、菊地原はサイドエフェクト「強化聴覚」による支援とそれぞれ役割があるので、歌川だけが特別苦労しているわけじゃありませんけどね)
遠征選抜試験、歌川1番隊の活躍やいかに
さて、今のところ本編での印象は薄い歌川ですが、とうとう彼にも活躍のチャンスが回ってきました。
それがネイバーへの遠征部隊を選ぶ遠征選抜試験です(そもそも遠征経験のある歌川が何で審査されているんだという疑問はありますが)。
遠征選抜試験で歌川は、試験のための臨時部隊の隊長に選ばれています。そのメンバーは、オペレーターで男性恐怖症の志岐小夜子、主人公の1人空閑遊真、守銭奴と話題の隠密系ガンナー漆間恒、ショタ系隊員巴虎太郎。
実に注目が集まりそうな部隊ですから、隊長である歌川もきっと目立ってくれるはず。
隊員は基本的に隊長によるドラフト形式で選ばれましたが、隊長とオペレーターの組み合わせは固定でしたので、男性恐怖症の志岐を扱えるのは歌川以外にないと上層部も期待しているのでしょう。
中々難しい部隊運営になりそうですが、だからこそ歌川の活躍が読者にも印象付けられるはずです。
問題は……歌川だったらこれぐらいサラリとこなしてしまいそうで、やっぱり印象に残らないという可能性。
他の部隊に問題が多そうだから、余計にその可能性がありそうだなぁ……
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